ろくろう

中国鈍行列車の駅の土埃の匂い

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最近の記事

Python備忘録:UR空室探し1

Pythonの勉強として、友達が狙っているURのページが更新されたら(=空室が出たら)LINEに知らせてくれるものを作ろう。 Pythonの教科書は第1章の半分まで読んだ。いける。 初心者なのであまり自分でコードは書けない。書けても乗算とprint()である。 しかしネットに落ちてるコードを悪魔合体させることでなんとかLINEに知らせてくれるコードは作れた。 原理としては 1:狙ったwebページの内容をとある文字列に変換する ──そのまま保存するのはでかいし、だるいから

    • ウイグル人の目2

      体を洗う頻度について  漢人も日本人ほどは体を洗わないようだが、ウイグル人もあまり洗わないらしい。チベット人ほどではないが少し臭い人が多い。乾燥した気候だからまだ抑えられているほうであるという事実に震える。安全検査で前に並んでいたウイグル人男性が靴を脱がされたときは俺が気絶しそうになった。  新疆なんちゃら健康なんちゃら機関の発行した双語パンフレットを書店で見たところ、「外から帰ったら手を洗いましょう、寝る前には足を洗いましょう、一週間に一度は洗澡しましょう」と書いてあった。

      • ウイグル人の目

        ウイグル人の目について ウイグル人の目はだいたい黒から茶色で、明るい茶色の人は憂いをたたえたような独特の輝きが美しい。一度だけ孔雀色のような青のおばさんを見た。「アフガニスタンの目」というやつか。 ウイグル人の化粧 ウイグル人女性はもともとの堀りが深いというのもあるが、結構濃い目の化粧をしているのがまた独特の見た目に繋がっている。眉毛をきっちり書いて、地毛の場合なら時には繋がりそうな人すらあり、目はきっちり目力を強調するように囲む。口紅もしっかり塗っている。髪の毛はまとめて

        • 貴州・凱里2

          酒店の部屋にはコンドームのカラが落ちていた。シーツにも茶色いシミがついていたので、出しなに廊下にいたおっちゃんに「きたねーぞ」と言ったら、えらく喋るおっちゃんで、「これはナ、申し訳ないんだが、でも新しいやつだ!ほらアイロンのしわがきっちりついてるだろ?洗ったばかりのやつじゃなきゃこうはいかねえ、毎日クリーニングさせてるんだ、シミはこれはとれなかった、仕方ない、な、でも清潔だヨ、じゃーな」とまくしたててニコッと笑う。もう文句言われへんやんそんな顔されたら。 近くの汽车站(長距

        Python備忘録:UR空室探し1

          ウイグル医者にかかってみた

          中国、新疆ウイグル自治区の最西端の街カシュガルの北西部は どういうわけか薬局がたくさんある。 中国漢方系もあれば、そう、新疆ならではの伝統的ウイグル医薬局もあるのだ。ウイグル人にはウイグル医学という医学体系があると聞く。これは試してみなくてはなるまい。 薬局に入ると、二人のウイグル人店員が迎えてくれる。 漢人のおばちゃん3人組が、両手にたくさんの薬を抱えながらこちらを見て、 「ここのは効くわよ〜アハハ」 「こういう薬って、どのくらいの値段するんです?」と聞くと、 漢語の

          ウイグル医者にかかってみた

          【和訳小説】かつてのケンカ友達、楊旭

           これは僕の友達の楊詩武君が書いた日記をちょっと日本語にしてみたものです。 だからこれは小説ではなく、楊詩武が直接見た、ある日たまたま起こった、まれによくある田舎の大事件の話です。  楊詩武の筆致は、学校で表彰されるような流麗な文体ではないですが、爽やかで、淡々としていて、中国農村の力強さを感じさせつつ、しかし飃とした寂しさの風がとおっています。  その彼の独特の文体を表現しきれたとはとても思いませんが、それでも彼がなにか書いたものの一片でも、この遠い日本の誰かに知ってもらえ

          【和訳小説】かつてのケンカ友達、楊旭

          貴州・凱里1

          中国貴州省の凱里という町は、黔东南苗(ミャオ)族侗(トン)族自治州に属している。最近、貴陽から高速鉄道で40分ほどで行けるようになった。 駅の外に出るとカルストな山がぽこぽこしている。 なんだか貴陽より寒い。 駅前からは有名な「西江苗寨」に行けるバスなんかが出ているが、観光地化してしまっているのでパス。 (市場でニワトリを売るミャオ族のおばあさん) 駅は市街地からだいぶ離れている。路線バスに乗って50分ほどの「大十字」という場所をめざす。最近ではスマホがあるから、ホテル

          貴州・凱里1

          貴州の旅5(貴陽観光)

          注:このシリーズは、旅行中にとっていたメモを書き写しているだけなので、不適切、読みにくい、どうでもいい情報が多分に含まれる恐れがあります。 博物館を出て、西にあるという観山公園とやらに向かうが 地図の縮尺がおかしいもので(中国に行った日本人にありがちな主張)、想像の三倍は歩いてやっと着いた。 人が多いので入り口のほうだけ見たけど、 夜はライトアップ、とかなんとかで、電飾がつくらしい。 みんな家族で来ていて、人がこんなに多いのにどの人もすごく楽しそうで、こっちまで楽しくな

          貴州の旅5(貴陽観光)

          貴州の旅4(貴州省博物館)

          2/6 9時半に起きて10時半までだらだらする。 今日は貴陽観光をする。 酒店(ホテル)前の屋台でいろいろ食べた。交通街は短いが入り口にいろいろ屋台がある。 思えばここでもたくさんメシを食った。 いももち(洋薯粑)を家族連れにおごってもらった。ありがとう! この時点では貴陽の南東エリアに居るが、北西のほうにある博物館に行く。 黔霊山とかいうでかい自然公園のあたりをバスでかすめる。(黔=貴州) 春節だからか人でごった返していた。行かなくていいや、と身震いする。 北西エリア

          貴州の旅4(貴州省博物館)

          貴陽のメシ1

           貴陽のメシの特徴は、野菜たっぷり・折耳根(ドクダミの根)・さっぱり塩味、だいたいこんな感じ。  基本的に中華独特のクセや油がすくないので口に合う人が多いんではないだろうか。 ……唯一あかんのは、何食ってもぬるいことかなあ。 何もかもが常温。たぶんこれは貴州が常春の気候であって、気温のメリハリがないことと関係があるのかもしれない。 この麺は貴陽名物「腸旺麺」。かん水入の縮れ麺の塩味モツ入ラーメン。 トッピングは豚の血、豚脂をカリカリに揚げたもの(=脆哨ツイシャオ)、油揚げ

          貴陽のメシ1

          貴州の旅3

          中国旅行では毎回土地の訛りが聞き取れなくて難儀する。貴陽のは友人によれば重慶語に近いというが、同じ貴州でも次の目的地凱里ではまた全く雰囲気が違う。聞き取れないのも問題だが向こうが共通語(普通話)をわかってくれないことも稀に起こる。 自分の中国語は明らかに外国人のそれだが、それですら、貴州では普通語の下手さで外国人だとばれることがほぼ無かった。なんだかうれしい。ずっとここに居たい。 普通話を話そうキャンペーン@貴陽のどっかの地下道の図 貴陽の人のんびりしている。春節だからか

          貴州の旅3

          貴州の旅2

          成都と貴州の間は520kmだって! 思ったよりあった。 でも飛行機だからすぐ着いた。何かと食べ物をくれる中国の飛行機なのに今回は食べ物が出ないぐらいにすぐ着いた。200元(3400円ぐらい)の激安チケットだったので非常口前の狭い席で、ショートカットのキリッとした美人CAさんの隣だったもので緊張した。 貴州の空港は市街地に近いせいかバスで市街へ行く道にもわりと建物がある。 竹と照葉樹がよく見える。山肌がガサガサした段になっていて少し風化した石灰岩の趣がある。 降ろされた「

          貴州の旅2

          貴州の旅1

          バイトの給料が全部wechatペイに来たので、仕方ないからまた中国旅行に行った。俺の大好きな成都と、もう一つ、どこか行こうと思って、去哪儿网(中国のじゃらん)の中国国内線激安セールに飛びついたらそれが貴陽行きだった。 大阪から夜便でまず成都に飛んで(杭州乗り継ぎ)、それから早朝に成都から貴陽へ出発。 最初杭州で乗り換える。大阪で張り切って託運行李(預け荷物)を一番乗りで預けたのが裏目に出て、回転寿司ゾーンでは一番最後に出てきた。しかしまあこれは運なので仕方あるまい(託運なだ

          貴州の旅1