久米島暮らしについて質問「オタクだと離島暮らし苦痛じゃない？」

先日、久米島暮らしについて質問募集をしているフォームから下記のような質問が届きました。

【オタク趣味をお持ちのようですが田舎暮らし苦痛ではないですか？】

ご質問ありがとうございます。答えにも関わってくるので、まずは私のオタク度合いがどのくらいのものか手短にお話ししますね。

中高生時代から漫画・アニメが好きで、腐・夢などの二次創作も消費者としてずぶずぶでしたが大学で上京してからは爆発。アニメは毎クール放送されるものできる限り見て、面白かったものは最後まで完走。Free!とプリキュアはツイッターで実況しながら見るのが至高。ニコニコ動画専用アカウントも使って毎日実況動画を見ながら感想をツイート。ファンの人たちとつながって一緒にイベントにも行っていました。そこでつながった友人から紹介されて見始めたペダステにハマりまんまと2.5次元沼へ。DVDは全部Amazonで買ってチェキもめっちゃ集めました。いろんな舞台を見るうちにどんどん舞台沼にハマって推し俳優、推し脚本家、推し演出家ができたり……小劇場、歌舞伎、宝塚、劇団四季までいろんな舞台に行ってました。大学生4年生のころとか学割となけなしのバイト代を駆使して観劇生活を過ごしていましたね。その裏でアイドルのライブとかも言っていたから、あの時の私は必死になりながらも、心の底から楽しんでいたなぁと今振り返ってしみじみします。
（画像は当時の私の画像フォルダ）

しかし社会人になるとそんな時間と余裕がなくなってしまい、3年目になるとアニメはおススメされたものやツイッターで話題に上がるものをネットで見る程度。舞台やライブも仕事終わりや週末に行けるものに行くくらいの熱量になってしまいました。趣味として観劇・アニメはいえるけど大学生のころと比べると沼っているとは言えなかったです。先輩から借りて30本くらい一気見したインド映画は久米島前ラストにハマったコンテンツかな。あれは最高に楽しくて一人で映画館行ったりしてたけど…

たぶんあれです。
ちょうど私はオタクの老化ってやつが始まっているところだったんだと思います。だから正直、久米島に来て困っていることはあまりありません。

アニメはネットでほぼ見れるし、ゲームもネットで買えたりダウンロードできます。某氏逮捕後に焦って買ったジャッジアイズもAmazonで買ったら1週間経たずして届きました（めっちゃ楽しいからみんなやって）。舞台は見に行きたいものあるけど、福岡でやってくれるものなら遠征感覚で行けるなぁと思っています。映画館がないから最新映画を見たいって思ったときに飛行機に乗らなきゃいけないのはちょっと辛いです。でも少しのあいだ我慢すればいつか配信されると信じています。ピカチュウとかアラジンとかめっちゃ見たいけどめっちゃ耐えている……。いざとなったら那覇で見ます。片道30分、5000円ですからね。オタクに取っちゃお安いですよ。

さらに言えばオタクとして島に来て良かったなと思うこともあります。

何もしなくていい時間がたっぷりあるということです。誰かに何かをしろと言われることもある、社会からも外に出てないやつへの冷ややかな目があるわけでもなく、一人でやりたいことを自由に心置きなくやっていい時間が結構あります。これって私にとってはすごく貴重でありがたいものです。舞台、映画、イベントに行くオタクとしての使命感を投げ捨てていい。私が島にいる間は私のぶんも誰かが文化を支えるために経済回してくれている。それを信じて私は自分の時間を過ごしています。

そんな貴重な時間を使って、いま個人的に「好きなものリバイバル」タイムを設けています。テーマは「得意じゃないけど好きなことに時間をささげる」。
中学生の時に毎日やっていたイラスト。中高生時代に友達とやっていたブログの更新。なんだかんだずっと好きだった読書。興味があったのに深堀はできなかった写真。時間がなくてできなくなったゲーム。好きだったけど気づいたら手放してきたものに今もう一度手を出しています。一気に手を出しているからどれもちょっとずつだけど、ちょっとずつ楽しかった気持ちを思い出して、ちょっとずつまた楽しくなってきています。

そんな時間も、オタクは心からテンション上がるんです。

それにですよ？
島ならではのオタクイベントもあるんですよ。
見てください！

久米島出身の声優新垣樽助さん、岸尾だいすけさん、吉野裕行さん、平川大輔さんの朗読劇があるんです！しかもチケット代はタダ！ありえなくない？頭われそう。尊い。へし切長谷部と手島純太とアレルヤ・ハプティズム、竜ヶ崎怜ですよ？はー、時空狂いそう。その4人が久米島に来るとかミーフガー割れるんじゃねえかな？具志川改善センターにこんなメンバー集まるとか意味わかんない。タダとか余計わかんない。チケット不正転売禁止法もびっくりですよこんなん。ほんとサイ&コー。

【結論】
・ゴリゴリの沼民じゃなければネットの力でどうにかなる
・空いた時間で手を出せなかったことに手を出せるようになる
・どこに行ったってオタクはオタク

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