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徒然草とともに

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徒然草をひもといて中世、京の都と、変らぬ人の心を 味わい楽しんでみませんか。
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2023年2月の記事一覧

徒然草とともに 3章⑪

 67段は京都に今もある上賀茂神社の摂社、岩本社・橋本社の話だが、神仏信仰つきまぜて、文芸…

高沢英子
1年前
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徒然草とともに 3章 ⑩

 前号でことわったように61段以降、少し飛んで、68段の説話を読んでみることに。まるで3世紀…

高沢英子
1年前
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徒然草とともに 3章⑨

 14世紀半ば宮廷の権威は弱まってきてはいても、優雅なしきたりや習わしは、いくらか名残りを…

高沢英子
1年前
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徒然草とともに 3章⑧

 61段を前にして今日一日筆がとまっていた。先日からこの草紙をただ、だらだら読むより、時代…

高沢英子
1年前
3

徒然草とともに 3章 ⑦

 日本の中世の、まるで世間話リポーターのようなところもある兼好法師の草紙。これまで各段順…

高沢英子
1年前
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徒然草とともに 3章 ⑥ 59段

   今月,2月24日で、ロシアがウクライナ侵攻を開始して1年という。そして、ウクライナでは…

高沢英子
1年前
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徒然草とともに 3章 ➄ 57段、58段、59段

 57段は、上出来とも思われない和歌を添えた歌物語などを、もちだして論じられてもうんざりする、という説で、素人には、わかりにくいにしても、法師自身は”本意なけれ”と迷惑している話で、すべて、よく通じてもいないことがらについて、物語るのは「かたはらいたく、聞きにくし」と。虫の居どころでも悪かったのかな、と考えてしまう厳しい論議で、当時の都の歌人たちのあいだでは、歌道というものに、ある意味かなり厳密な姿勢が求められていたのであろうと思うような話である。  58段・59段は、仏門

徒然草とともに 3章 ④

 法師が56段で述べる、人と人が交わるときの心得るべきマナーというか、感覚は、現代でも共感…

高沢英子
1年前
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徒然草とともに 3章 ③ 56段

 56段で述べられる法師独特の人間関係論というか、マナー論は、現代の日本人が読めば賛否両論…

高沢英子
1年前
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徒然草とともに 3章 ① 55段

 徒然にこころにうかぶまま、あれこれ、そこはかとなく書きつくっていれば我ながら、あやしい…

高沢英子
1年前
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徒然草とともに 2章 ㊹

 53段と54段は、どちらもページ数にして2ページくらいになる短編小話なので、そこで起こった…

高沢英子
1年前
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徒然草とともに 2章 ㊸

 2020年春からnoteに投稿をはじめ、テーマごとに発表することを計画したのですが、昨年体調を…

高沢英子
1年前
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徒然草とともに 2章 ㊷ 52段、53段、54段

 52段、53段、54段と、御室の仁和寺を舞台にして、僧たちのかずかずの行状が、あけすけに描か…

高沢英子
1年前
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徒然草とともに 2章 ㊷