roadexplorer
産業遺産
国内旅行
観光:アニメ聖地巡礼
アニメ
今年(2021年)3月に発売になりました『ドローン空撮で見えてくる日本の地理と地形』が、好評につき、おかげさまで重版がかかることになりました。ご愛読いただいている皆様、ありがとうございます。まだの方はこの機会に是非お手に取ってみていただければと思います。 本書は、地上からでは全容を捉えきれない地形や集落形態、土地利用、道路・橋・トンネルといったインフラの姿などをドローンで撮影して、わかりやすく解説したものです。おおよそ140m上空からの空撮になります。全国各地150枚以上の
手前の川は玉島川。その河口からほど近い右岸の丘陵、黒田山と呼ばれている山の頂上付近に石切り場がある。切り出された石材は、玉島川から海に出されて運ばれて行ったと考えられている。 石切り場では、直方体に加工された石材がまさに山から降ろされようとしている状態で放置されている。城建設のための石材と考えられるが、唐津藩内や近辺には該当する城がなく、大阪城建設のためだったかと推論されている。江戸時代初期の頃か? 矩形の石材が無造作に転がっている。 こちらでは、巨岩が断ち割られていて
まず最初に書いておきます。 この記事はアニメ映画『すずめの戸締まり』を1回観ただけで書いているため、未検証の内容、独自研究、もしくは噂や憶測等が含まれる場合があります。 カナメイシとしてダイジンは元々は「カナメイシ」として地震の元凶であるミミズを押さえていたという設定だが、その設定の元ネタは鹿島神宮(茨城県鹿嶋市)や香取神宮(千葉県香取市)にある要石。 鹿島神宮の要石。奥宮のさらに奥、社叢の奥深くにある。まわりを瑞垣に囲まれていて神聖な趣だが、実際現地で見てみると意外と小さ
2019年11月に空撮した時はまだ建設中だった一般国道49号水原バイパス(百津~下黒瀬、新潟県阿賀野市)が、2022.12.04に開通した。早速地理院地図にも反映されている。 空撮写真、左上には水原の市街地が写っている。この市街地をバイパスする道路だ。 このあたりは阿賀野川の氾濫原で、蛇行跡が弧状の微高地として残り、そこに集落が成立している。 弧状の集落がいくつも連なるという独特の景観が見られる。
まず最初に書いておきます。 この記事はアニメ映画『すずめの戸締まり』を1回観ただけで書いているため、未検証の内容、独自研究、もしくは噂や憶測等が含まれる場合があります。 あと、一番最後に「後ろ戸」についての重要なネタバレがありますので注意してください。 スタートは、JR中央線・御茶ノ水駅のフォトスポットから 扉から(こちらに)入って来る、鈴芽と草太、それからダイジンが描かれている。 神田川に架かる聖橋の上から地下鉄・東京メトロ・丸ノ内線の神田川橋梁(東京都千代田区、文京区
新海誠監督の新作『すずめの戸締まり』見てきました。 一言で言うと、しんどい映画。 2011年の東日本大震災を扱っているというのは既に監督自身がいろいろな場所でしゃべっているが、その内容がエンタメとして昇華しきれていない。個々のエピソードのツギハギで、ディテールだけはこだわって描写しているから、震災当時のストレスが蘇ってきてしまう。観ていてしんどい。 (以前の『君の名は。』や『天気の子』ではあった)劇中のクスっといった笑いもなく、見終わった後も映画館がシーンとしてお通夜状態だっ
日本国内に、それなりの数の鉱山や炭鉱が稼働していた頃、採掘した鉱石や石炭を選別する選鉱場/選炭場と呼ばれる施設が設けられていた。 それらは鉱山や炭鉱が閉山するに伴って同様に無用のものとなり、そのまま廃墟となった。やがて建物は朽ちて、危険だからというので取り壊しも進んだ。 神子畑選鉱場跡(兵庫県朝来市)明延鉱山の選鉱場跡。明延鉱山は錫を主要産出物として、銅、亜鉛、タングステンなどを産出していた。 坑口は約6km離れていて、山中にトンネルで鉄道を通してここまで鉱石を運んできて選
柱が建ち並ぶ光景。まるでイギリスのストーンヘンジの遺跡のようだ。これは建設中の高速道路のインターチェンジで、完成するとこの上に橋桁が架かり車道が通るので、このように見えるのは今だけだ。 建設中の東海環状自動車道・岐阜IC(岐阜県岐阜市)
明治初期、東京と京都・大阪を結ぶ鉄道は、現在の東海道本線のルートではなく、中山道に沿ったルートで建設することが決められた。その方針に従って着々と工事が進められたのが現在のJR信越本線・しなの鉄道の線路であった。 中山道は、そもそもが本州の内陸部を通る山岳ルートなのだが、東京から西へ向かって行くと(中山道に沿うので、正確には、一旦高崎まで北上してから西へ向かうのだが)最初に立ちはだかるのが碓氷峠である。 松井田駅・西松井田駅付近は、峠に向かって25‰勾配(1,000m進んで25
とうとう三道嶺炭鉱鉄道(中国・新疆ウイグル自治区三道嶺)が廃止されたことを知った。運炭列車の蒸気機関車の運行停止ではなくて、レール撤去してトラック輸送に転換とのこと。 今年(2022年)7月のことらしい。 Sandaoling Coal Mine Railway abandoned 三道嶺炭鉱鉄道は露天掘りの炭鉱から石炭を搬出するための鉄道で、建設型と呼ばれる大型の蒸気機関車が現役で活躍することで知られていた。とは言え、急速に近代化が進む中国で現役で動いている蒸気機関車は数
筑後川では、昭和28年(1953年)の大水害を契機に治水計画が立てられ、その際にボトルネックとなる中流域の蛇行部分の河川流量をどう増やすかが課題となった。通常であれば蛇行部分を直線化して流路を付け替えるという河川改修が行なわれるところだが、筑後川では分水路を作って洪水時の流量を追加するという方法が採用された。 そうしてできたのが、大石分水路、原鶴分水路、千年分水路(上流側から)の筑後川3分水路である。昭和54年に完成している。 分水路は平常時は水が流れておらず、洪水時に増えた
川の中の小島に御屋敷が建っていて、秘密基地みたくなっているのがカッコいい。その小島の両側に水門が設けられていて、それぞれ千町大水門(西側)、千町川大水門と名付けられている。名称が微妙に違えてある。 ここは海水が逆流するのを防ぐ防潮水門で、起源は江戸時代中期に幸島新田(干拓地)が拓かれた際、海水の逆流を防ぐための防潮水門として築渡水門(総称)がこの場所に設けられたことに遡る。 築渡水門は今と同じように東西に分かれていて、西側(写真右)が築渡水門、東側が築渡東水門と呼ばれていた
停車場線を「(T)線」って略しているけど、これ、一般の人には通じないぞ。 千葉県君津市
小糸川の直線化と大草平内江戸時代中期、大きく蛇行していた小糸川の流路を直線化する工事が行なわれ、宝永元年(1704年)に完成した。300年前の話だが、その蛇行跡が今もはっきりと残されている。 直線化事業を提唱して計画を立てた大草平内(へいない)は、今も地元の人々に慕われている。 蛇行跡を貫いている道路は、大草平内にちなんで「へいない通り」と名付けられている。 中富の富西寺には大草平内を祀った祠が建てられ、「日の宮様」とあがめられている。「お日待ち」という祭事では、茶碗に山
先日、千葉まで出かけて空撮してきた写真。 ソーラーパネルに囲まれてしまった古墳群(円墳が7基)で、地上からは太陽光発電施設の敷地内は立ち入り禁止になっていて、敷地の外から遠巻きに眺めるのもソーラーパネルに囲まれていて思うようにいかない。 眺めるとしたら、空から見るしかない古墳群だ。こんな時はドローンが威力を発揮する。 異様な光景なので、いろいろな意見はあると思うけど、こうして「保存」されているということは文化財保護の成功例である。 しかも開発前にわかっている古墳は6基だっ
久しぶりに見てみたら、タグが多い場合に折り畳んで表示されるようになっていた。 これ、悪手だな。 元々noteは拡散力が小さくてダメダメで、書く方はとにかく拡散させたくてタグをたくさん付けて、それが無秩序な感じになっていたのは確かだけど、タグを折り畳むとさらに拡散力が低下するよ。