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チャーリーよりマーティン~「地獄の黙示録」

映画好きなら誰でも聞いたことのある名作、「地獄の黙示録」。
戦争映画ということと、何となく難解そうということで避けてきていたが、ようやく心構えも整えて、鑑賞することとなった。

本作の撮影・編集には多大な苦労が重なったというのは有名な話。それがそのままストーリーに表れているようだ。
すなわち、前半はまあ分かりやすくて面白いのだけれども、後半特に最終盤となるとなかなか解釈が難しくなる。この解釈が難しいというのも、結局は当初思ったとおりの撮影ができなかったがゆえ、後付けした演出のよう。

制作時のもろもろについては、例によって町山氏の解説で。

主演は、実質はマーティン・シーン。順番はマーロン・ブランド、ロバート・デュバルに次いで3番目だけど、登場シーンは圧倒的に多いし一番重要な役柄なのは間違いない。
彼は後世の人間、特に1990年前後に映画に親しんだ世代からすればチャーリー・シーンの父という見られ方をされてしまっているかもしれない。自分もその一人。その端正な顔立ちはたしかによく似ているが、チャーリーよりも知的で冷静な印象を受け、より息子よりも好感が持てる。

ちなみに自分が鑑賞したのは、最初の劇場公開版の方。
そのあとファイナルカット版などが公開されているが、どうなのだろう。こういうのって、なんだかんだと最初の作品がベストだったりするし。

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