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映画せんにんの記録

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2024年5月の記事一覧

クールなのか野暮なのか~「ヘイル、シーザー!」

クールなのか野暮なのか~「ヘイル、シーザー!」

とりあえず、U-NEXTで配信されているコーエン兄弟監督作品の最新作はこちら。2016年公開「ヘイル、シーザー!」

バイオレンスもないからか、ストレスなく視聴できる。
が、とっかかりもないということなのかもしれない。

いろいろと風刺しているのかもしれないけど、ややドタバタの方に偏っている印象。言ってみれば少し野暮というか洗練されていないんだよね。「こういう外し方ってクールでしょ?」と言っている

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マジメに生きていても災難ばかり~「シリアスマン」

マジメに生きていても災難ばかり~「シリアスマン」

今週もまだコーエン兄弟作品を視聴中。
今日は2009年公開「シリアスマン」

主人公が大小さまざまな災難に見舞われていくというお話。
不条理系とも見えるが、その災難のどれもがあってもおかしくないようなものばかり。ただそれが一度に降りかかってくるというもの。

この主人公の責任ではないものも多いのだが、なんとなくそのキャラクターから同情心が起きてこないのも我ながらおかしい。それはコーエン作品特有の”

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ちゃっかり妻と必死な夫~「オー・ブラザー!」

ちゃっかり妻と必死な夫~「オー・ブラザー!」

ただいま、コーエン兄弟・集中視聴期間。
と言いつつ、あまりコーエン兄弟らしくないかもしれない作品を紹介してしまう。2000年公開「オー・ブラザー!」

コーエン兄弟というと(ここまで観た作品は)ヘンな登場人物と独特の間と不思議なテンポなどが特徴なのだが、本作は登場人物はヘンではあるが全体的に見やすい仕上がりになっている。

原案はオデュッセイア。そう聞くと本家「ユリシーズ」が思い出される。

本家

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ポルノ映画と侮ること勿れ~「不良姐御伝 猪の鹿お蝶」

ポルノ映画と侮ること勿れ~「不良姐御伝 猪の鹿お蝶」

タランティーノのお気に入りの作品とのことで、こちらを鑑賞。
1973年公開「不良姐御伝 猪の鹿お蝶」

たまーにこうゆう映画も見たくなってしまう(笑)
見た後ほぼ100%後悔すると分かっているのに、見る前の期待感に引きずられて見てしまう。そして、案の定ガッカリするところまで、もうお決まりですな。

そうは言っても、なかなか見るべきところもあり。
主演の池玲子、当時20歳とは思えぬ貫禄。目力が良い。

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