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私的タイプ論のための基礎知識「しくじり先生」世界編

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「私的タイプ論」執筆のために、「今なぜ、世界がこんな風なのか」過去の書物や既存の知識から考察し、断片的なアイデアをまとめてゆく作業をしています。
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記事一覧

人間の歴史は「死の克服」の歴史

ジェレミー・リフキン「エントロピーの法則2」21世紀文明の生存原理 1983年11月5日 初版第…

佐藤蓼丸
1か月前
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ダーウィンの個人的事情と進化論の関係

「ダーウィンは、機械化時代に機械的な生物社会の概念を確立したのである。人間社会の闘いを、…

佐藤蓼丸
2か月前
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進化論が熱狂的な支持を得た理由

ジェレミー・リフキン「エントロピーの法則2」21世紀文明の生存原理 1983年11月5日 初版第…

佐藤蓼丸
2か月前
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暗記によって多くの事実を学ばねばならなかった

ジェローム・R・ラベッツ「ラベッツ博士の科学論ー科学神話の終焉とポスト・ノーマル・サイエ…

佐藤蓼丸
3か月前

秩序だった、穏和にして平和的なる奴隷制度

ロバート・N・ベラー「心の習慣・アメリカ個人主義のゆくえ」1991年5月8日発行 みすず書房 …

佐藤蓼丸
3か月前
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嗜癖する社会

A.W.シェフ「嗜癖する社会」誠信書房 1993年2月20日 第一刷発行/1997年 第六刷発行 はじめ…

佐藤蓼丸
3か月前

気づいていない人々

フリッチョフ・カプラ「新ターニング・ポイント/ポストバブルの指針」1995年発行 工作舎 より 👇 ■新版へのまえがき 1970年代に、物理学者として私が抱いていた大きな関心は、今世紀の初めの30年間に物理学で起きた、そして今尚、物質理論の中で、色々手が加えられつつある概念や発想の、劇的な変化にあった。その物理学の新しい概念は、 我々物理学者の世界観に、デカルトやニュートンの機械論的概念から、ホリスティック(全包括的)でエコロジカル(生態学的)な視点へと、大きな変化をもたら

背骨を折る一本の藁

ラビ・バトラ「貿易は国を亡ぼす」1993年12月20日 初版第一刷発行/光文社 より 👇 貿易が国…

佐藤蓼丸
5か月前
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貿易の自由化がもたらした害

ラビ・バトラ「貿易は国を亡ぼす」1993年12月20日 初版第一刷発行/光文社 より 👇 多くの国…

佐藤蓼丸
5か月前
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貿易は国を亡ぼす(した)

ラビ・バトラ「貿易は国を亡ぼす」1993年12月20日 初版第一刷発行/光文社 より 👇 序――岐…

佐藤蓼丸
5か月前

賃上げか減税、あるいは両方

ラビ・バトラ「貿易は国を亡ぼす」1993年12月20日 初版第一刷発行/光文社 より 👇 ■日本語…

佐藤蓼丸
5か月前

再び、カルヴァンってこんな人

ドン・リチャード・リソ「性格のタイプ」1992年11月10日第一刷/1993年7月20日第二刷/春秋社 …

佐藤蓼丸
5か月前
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キーワードは「中産階級」

チーフ・シアトル「それは生命の終わりと、生き残りの始まりだ」。 エーリッヒ・フロム「自由…

佐藤蓼丸
5か月前

ルターの信仰の特異な点

■エーリッヒ・フロム「愛について」第二章 愛の理論 より 👇 しかしながら、母性愛を求める気持ちを人間の心から根こそぎにすることはできない相談なので、愛情あふれる母親の像が神殿から完全に放逐されなか ったことも不思議ではない。ユダヤ教の場合は、とりわけ神秘主義のさまざまな流れにおいて、神の母親的側面がふたたび導入された。カトリックでは、教会や処女マリアが母親を象徴している。プロテスタントでも、母親像は、表には出ていないが、完全に根こそぎにされたわけではない。 ルターは自分の