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25年のブランクを経て【6】

緊急事態宣言の延長。

それは公共施設の使用にも
おのずと制限がかかるもの。

参加の決意は揺るがぬものの
代表の方から今月中は
柔道場は休止の一報が入る。

ふむ
思うようにはいかないものだ。

しかし、平日の休みには
週1回ではあるが継続して
実弟に稽古をつけてもらっている。

過去に得意としていた
技や体さばきなどに
アドバイスを受け修正を加えている。

新しい技にも挑戦している。
習得速度は微々たるものだが
新しい自分に出逢える歓びは
なにものにも代え難い。

回を重ねるごとに
眠っていた柔道力や感覚が
少しずつではあるが
目を醒まして来ているのを感じる。

各メニューに取り組み
1日の最後は試合形式の組手
つまり『乱取り』である。

先程も述べたが
回を重ねるごとに私の柔道は
良くなっているはずである。

しかし
全く歯が立たない。
手も足も出ないとは
よく言ったものである。

年齢による衰えか?
私が弱すぎるのか?
弟が強すぎるのか?

解答は言わずもがな。
おそらく彼は30%の実力も
出していないだろう。
バケモノめ。

口惜しい反面
不思議と誇らしくもある。

1日でも早く
弟を少しは退屈させない
対戦相手にならねばなるまい。

そして稽古後から
2日たった本日も
全身どころか手の指まで
筋肉痛にさいなまれている。

本来の自分を取り戻す
新たな自分を掘り起こす
どちらも己の魂を揺さぶる

こんな感覚は数十年ぶり。
弟と柔道がなければ
取り戻せなかった熱量だろう。
どちらにも感謝しかない。

目標は変わる事はない。

42歳じぃじは弟に
投げられ叩きつけられても
引きずり回され続けても
こんなもんじゃ 諦めない。

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