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私、変わりました

ボーっと生きてきた・・・かも

私の友人に、幼いころ「なんで雨は降るの?」「なんで息が白く見えるの?」と、お母さんを質問攻めにしてうんざりさせていたという人がいます。

その話しを聞いたときに「へえ、そうなんだ」と思って、自分を振り返ってみたのですが・・・

なかったなあ、そんなこと。

「雨は降るもんだ」「寒いときは息は白くなるもんだ」すべてを「そういうものだ」と思って、なぜそんな現象が起こるかなんて、私は考えたことはありませんでした。

「子どもが『なんで?』と、いろいろ聞いてくるのは、好奇心を持っている証拠ですから、その芽を摘んではいけません。大事に育てましょう!」とよく言われますが、そもそも私は疑問を持つこともなかったんですよね。ボーっと生きてきた、と言ってもいいかもしれません。

そんな私を変えたのは

ところが、そんな私が変わったのです。自分でもびっくりするぐらい。

何が私を変えたのか? 

それは「発酵」でした。

発酵と出会ったことで、人生で初めて「なぜ?」と疑問を持つようになったのです(今さらながら)。

「なぜ、キャベツを塩と一緒にジプロックに入れておくと、ジプロックがパンパンになるのか?」

「なぜ、パンの生地が膨らむのか?」

「なぜ、麹と水を混ぜて保温して数時間おくと、こんなに甘くなるのか?」

暮らしの中で見かける現象が不思議で仕方がない、気になって調べてみようと思う。調べてナゾが解けたら嬉しい。

すべてがこれまでになかったこと。遅ればせながら初めての経験です。

ほかの人からすると「何をそんなこと」と思われるようなことかもしれません。でも、あらためて「知る」って面白いなあと実感したのです。

「知識」と「現象」がはじめてつながった!

ずいぶん昔、高校生のころ、「生物」の時間に「呼吸」や「分解」について勉強した記憶はあります。ただ、当時、まったくそんなことに興味がなかった私にとっては、あくまでも知識は知識でしかありませんでした。

それが今、発酵食品に興味を持つようになってはじめて「知識」と暮らしのなかで起きている「現象」がつながったのです。

微生物が存在していることで、キャベツが酸っぱくなったり、パンが膨らんだり、甘酒ができたりする、身の回りのものと結びつけることで、具体的なイメージがつかめるようになったのだと考えています。

「食」に対する見方も変わった

また、発酵に興味を持ったことで、「食」に対する見方も変わりました。

自分で発酵食品、たとえばザワークラウトを作っていると、「このキャベツは発酵しているのか? それとも単に腐っているだけなのか?」と思う瞬間があります。

そんなときに、自分の「目」、いやそれよりも「鼻」と「口」をフルに使って、「キャベツが発酵して美味しく食べられるものに変わったのか、それとも食べたらお腹が痛くなるものになってしまったのか」を見定める。

まずはキャベツの袋を鼻でクンクン嗅いでみて、「大丈夫そう」と思い、一口食べて「あ!やっぱり大丈夫。美味しいやん」と自分で判断する。

そんな風に自分が作った発酵食で、自分自身の感覚や判断を試して信じることが増えました。

と言うのも、これまでの私は、賞味期限や消費期限にやたらとこだわる人間で、お腹が痛くなるのも怖いし、少しでも期限が過ぎていたら、「ダメダメ、もうやめておこう」と考えてしまうことが多かったのです。

友人が「納豆なんか1週間や10日ぐらい賞味期限が過ぎてても平気、平気」と言っていたのを聞いたときは、「うっわー、すごっ!」と感心した記憶があります。

けれども発酵に興味を持つにつれ、お味噌やお醤油って賞味期限はあるけれど、だからと言って「期限が過ぎたから食べられない」ということではないんだ、これまで期限を気にしていた私は何だったんだ、と思うようになりました。

お楽しみはこれから

発酵の世界は奥深く、私はまだまだ入口に立ったところ。これから、もっともっと探検することで、違う自分も見つかりそうな予感。どんな発見があるのか、お楽しみはこれから。







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