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現役プログラマーがStudio Displayを買ってみた話

タイトルの通り、現役プログラマーの私が今回Apple純正のクリエイター向けのモニターである、Studio Displayを購入したので、ファーストインプレッション的なものを話していきたいと思います。

私は現在、フルリモートでプログラマーとして仕事をしており、最低でも1日8時間はモニターの前で仕事をしています。これまでに使用してきたモニターは全部で5台。ウルトラワイドモニターや4K解像度のモニター等、様々なモニターを実際に試してきました。
直近までメインモニターとして使用してきたモニターは、DellのU4021QWという5K2Kの解像度をもつハイエンドモデルのウルトラワイドモニターです。その隣にサブモニターとしてHuaweiのMateview28インチを置いて2台体制でした。Mateviewも5K相当の解像度をもつハイエンドモデルのモニターです。

右がDellのU4021QW、左がHuaweiのMateview

普段の作業PCはMac。仕事柄Mac一択なのでWindows PCを使うことはありません。
そんな感じの環境で作業を長らくしてきたのですが、この度Studio Displayの購入をきっかけに、Studio Display1台のみのモニター環境へと完全移行しました。
作業領域も、約40インチのモニターと32インチのモニターで合わせてかなりの広さだったのですが、Studio Display1 台のみの作業領域環境へと変化したことでかなり狭くなりました。(デスクはかなり広々としました。)

今回は、なぜそこまでしてStudio Displayに乗り換えたのかをつらつらと書いていきたいと思います。

5K2Kの解像度はかなり厄介者だった

40インチを誇るウルトラワイドモニターで5K2K解像度のものは他にもほとんどありません。大画面で解像度も高いので使用感も申し分なく、とても満足していたのですが、解像度を細かく設定しようと思うとハイスペックなMacが必要で、スペックによっては出力したい解像度での表示ができないことがありました。

個人用のPCはM1 Maxの32GBメモリのMac Studioを所持しており、このマシンでは問題なく細かく解像度を切り替えることができるのですが、仕事では支給されたMacを使用しなければならず、最近使用している支給PCは、M1 MacBook Airの16GBメモリで、5K2Kのモニターの解像度をしっかりとコントロールできるほどのスペックではありません。出力できる解像度に制限があるためです。

結局、1日の使用時間が長いのは支給されたMacになるのでこれがかなりのストレスとなってました。細かく解像度が設定できないと、必要以上に拡大された解像度、もしくは画面が荒くなるほどの低解像度でしか出力ができないのでこれではモニターの本領が全然発揮できていないことになります。
さらには、担当の仕事が変わると支給用のPCも変更になったりするので、支給されるPCのスペック次第になってしまいます。

20万もするハイエンドモニターがPCスペックによって思い通りに使いこなせない厄介者だったことに気づき、ずっと気になってしまっていたという話です。

外部モニター接続時の輝度調整や音量調整に一手間かかる

これはDellのU4021QWだけに関する話ではなく、Macと他社の外部モニターの組み合わせの場合に必ず経験することだと思います。
アプリを使用すればキーボード操作で外部モニターの輝度や音量を調整できたりするのですが、実際に使用してみて使い勝手は微妙でした。
外付けのスピーカーを購入するも、音量調整のたびにスピーカー本体で音量調整をしなければならなかったりとひと手間かかります。
またモニターの輝度もU4021QWは300ニトと、個人的にはもう少し明るくしたいなと思う瞬間が多かったです。

2画面出力がマシンスペックによってはできない問題

現在発売されている、M1、M2のMacBook Airは出力できるモニターの枚数は1枚までと制限があります。DisplayLink対応のハブ等を利用して2枚のモニターに映し出すことは可能なのですが、解像度が制限され4K以上の解像度の出力はできません。
前述のとおり、現在支給されたMacがM1 MacBook Airだったのでモニター接続は1枚までになるため、これまで使用してきた環境がどのマシンスペックにも合う環境ではないことに改めて気づきました。

Studio Displayがもしかすると一番いいのでは…?

支給されたPCによって毎回作業環境を変えることを強いられるのも若干ストレスだなと感じてしまい、いっそのことモニター1台でどのマシンにも対応ができる環境に変えてしまおうと考えることが増えてきました。

合わせて、40インチのウルトラワイドモニターの作業領域はWebブラウジングをするのにも快適ですし、プログラムを書くときのエディターを広々と広げることもできますが、横に長い分、目で追うのであったり、端のほうのコンテンツを見ようとすると首を左右に向ける回数も多くなり大画面での作業が結構疲れることにやっと気づいてきました。

「逆に作業領域は27インチくらいのほうが快適で、首を左右にふることもなく少しの目線移動で作業ができるので体へのストレスも最小限になるかもしれない。」と、思うことが増えてきてStudio Displayいいんじゃないかと思ってきたんですね。

価格は20万円台と、最近は安価な4Kモニターもたくさん出てきているなかでかなりの高額です。もしStudio Displayがいい感じであれば、手持ちのモニターを売りに出せば実質同額くらいは戻ってくるだろうと思い、早速購入してみました。
整備済み品で販売されていたNano-textureガラスのStudio Displayを購入しました。

Studio Displayを設置

Studio Displayは27インチの5K解像度モニター。27インチで5Kなので画質は申し分なしです。
Apple純正なので、MacBookの色味そのままが再現できることと、画素密度が218ppiで文字などの線がくっきりと見えるのは個人的に嬉しいポイント。

仕事でデザインを確認するのに色味は大事なので同じ色味で確認できるのはかなりメリットです。また、プログラミングはほぼほぼ文字の羅列なので、文字の見やすさは仕事のしやすさや目の疲れの軽減に直結します。MacBookの画面で作業するときの文字のくっきりさを27インチの大画面で体感できるので目が喜んでいます。

あとは画面輝度も600ニトと、最大まで明るくすると眩しいほど明るいです。今までのモニターの明るさに物足りなさを感じていたのでこれもありがたいです。さらには自動調光機能まで備わっているので文句なしですね。

スピーカーは内部に6つも搭載されており、今までに体験したモニターに備わっているスピーカーのどのスピーカーよりも音質がよく、音に相当なこだわりがない限りは十分すぎるくらいの音質で音楽を楽しめます。
12MPの超広角カメラも備わっており、私はこれまで格安の720PのWebカメラを使用してきていたので、比較すればその差は歴然。バグなど色々あったみたいですが、しっかりと綺麗に写してくれます。

懸念していたこととしては、作業領域とポート数の少なさでしたが、作業領域は全然問題ありませんでした。首にも負担をかけずに快適に作業ができる画面サイズって27インチくらいがちょうどいいんだなと感じることもでき満足です。
ポート数に関しては同時に2台のMacと接続は不可能ですが、ケーブルの差し替えはそこまで苦ではないですし、Switchを接続したりとHDMIが必要なこともないので現時点では問題なしといった感じです。

新しいモノを買うのってワクワクする

洗練されたデザイン

製品自体のデザインも完璧ですし、Macのとの相性バツグンでこれまでに感じていたストレスが全くと言っていいほどなくなりました。
20万はたしかに高すぎますし、使用者はかなり限定されているので誰にでもおすすめできるモニターとは言い難いですが、ハマる人にはしっかりとハマるモニターだなと実際に使ってみて感じました。
デザイン関係のクリエイターや個人的にはプログラマーにもかなりおすすめできるなと思いました。

そして、一番楽しかったのは注文してからの届くまでの時間。新しいモノを買って届くまでの時間って色々想像したりしてとてもワクワクするんですよね。特に高額なものでずっと使い続けるであろうもの(特にガジェットとか)だと、よりワクワク度が増す気がします。
総じていい買い物をしたなと思いました。また気が向いたら長期レビューもしていきたいと思います。





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