rita

キャリア約40年の治療家です。

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最近の記事

ツボナージュが生まれた4

太腿の内側をしっかり治療することで大きな効果があることを実感した私は、 足の他の部分も同じ様にしっかり治療すれば、さらなる効果が期待できるのではないか、と考えました。 理由は「筋肉の70%以上が下半身にある」という事実です。 毎日治療をしていて感じることです。 ・血行が良い方に不健康な方はいない。 ・血行が悪い方に健康な方はいない。 これは現代医学で病名がつく状態だけを指しているわけではなく、不定愁訴をお持ちの方、未病状態の方を含めてです。 ということは、身体の

    • ツボナージュが生まれた3

      前回書いたお腹の外側の凝り、これは本当に効果が高くて、腰痛の他にも便秘や生理痛、股関節の痛みなどにも効果がありました。 そこで、さらなる効果をと思い、しっかりお腹の外側の凝りを治療することにしました。 しかし腹部は内蔵(とくに大腸)にも触れられるくらいデリケートなところなので、慎重に丁寧にを心がけて治療していました。 すると、この凝りもここで終わりではないな! ということに気がついてきました。 一体どこに繋がっているのだろう? と考えました。 股関節部分にある凝り

      • ツボナージュが生まれた2

        「ツボナージュが生まれた」の2回目です。 前頚部の次に、私が気になったのは腰です。 太古、人類が立ち上がって2足歩行になってから、現代まで人々は腰痛と付き合ってきました。 鍼灸、指圧の学校などで、腰痛を和らげるために有効だと教えてもらったのは、腰そのものを治療すること、もう一つは、委中という膝裏の中央のやや内側から少し下がったところにあるツボを刺激することです。 「腰の痛みは委中でとれ」という言葉があるほどだと教わりました。 しかし、現代人の腰痛はこれだけでは

        • ツボナージュが生まれた 1

          今回はツボナージュ誕生のキッカケをお話したいと思います。 40年近く前、まだ世間が昭和の常識の中、当時の師弟関係に馴染めなかった私は、ある鍼灸治療院を志し半ばで辞めることになりました。 でも「身体に不調がある人を治せる人になりたい」という、当時の私の中にあった漠然とした希望を諦めることができず、 いわゆる師弟関係がほとんどなかった指圧の世界に飛び込みました。 そして短い研修を受けたあと、少しづつ患者様の治療に入らせていただくようになった私は、ものすごく下手くそでした。(笑

        ツボナージュが生まれた4

          温かいと柔らかい

          この世の中にあるたいていのものは、温かいと柔らかく、冷たくなると硬くなります。 ゴム製品やビニール製品、金属製品から、ご飯やパスタなどの食べものまで。 でも私の中で1番温かいと柔らかくなるのは、「人間の身体です」。 人間の身体が温かいと柔らかい。それには明確な理由があります。 温かい身体は血行が良いのです。 新鮮な血液が順調に流れている身体は温かく柔らかいのです。 そして必ず健康です。 血行が良いということは、身体中に酸素も栄養も免疫細胞やホルモンなど必要不可欠なもの

          温かいと柔らかい

          凝りとツボナージュとアンチエイジング

          人間は脳の10%しか使っていないと言われていたのは迷信だったようですが 身体を100%使えていないことは確かです。 それは身体には長年の古い蓄積凝り、芯凝りがあるからです。表層の筋肉はもちろん、内臓に近い深部の筋肉にも内臓そのものにもたくさんの凝りがあるのです。 凝っている筋肉や内臓は硬くなり、代謝も低く、体温も低く、その能力を充分には出せていません。 わかりやすい例で言うと☝ あるCMで、「トイレが近くなるのは年をとって膀胱が硬くなるからです」と言ってますね。 また

          凝りとツボナージュとアンチエイジング

          睡眠とダイエットとツボナージュ

          正しいダイエットに 1番必要なもの☝ それは間違いなく睡眠です。 ダイエットだけではありません。 あらゆる身体と心の不調回復に必要不可欠なのが睡眠です。 私が考える健康で楽しい人生を送るために必要なことは4つ。 ちゃんと寝て、ちゃんと食べて、適度な運動をして、身体を冷やさないです。 その中でも 1番大切なのが睡眠! 睡眠不足ではホルモンのバランスが崩れて、食欲が増し、お腹が空いてしまい、 ついつい間食や夜食を食べてしまいます。 または、胃腸の疲れがとれず食欲不振や消化不

          睡眠とダイエットとツボナージュ

          ツボナージュとは?3

          前回から、かなり間が空いてしまいました。
申し訳ありません。 ではさっそく、背骨の凝りについて書かせていただきます。 
普通、背中の凝りをほぐす時には、
背骨の両側にある脊柱起立筋という筋肉を圧していきます。
これは、とても気持ち良くて、良く効く治療です。 
しかし生活様式が大きく変化した現代では、
もう一つ、とても大切な治療ポイントがあります。
背骨の真上です! 
普通、背骨の真上には筋肉がないことになっています。
ところが大きく身体を動かすことが少なくなり、たいていことは

          ツボナージュとは?3

          ツボナージュとは?2

          この70、80年で日本人の生活は大きく変わりました。 身体全体を使って(時には酷使して)井戸から水を汲み、薪を割って、お米を炊き、お風呂を沸かし、田畑を耕していた生活から、 目と頭を酷使して働き、遊び、座りっぱなしで運動不足の生活へと変化しました。 これによって治療すべき場所も変わりました。 簡単に言うと! 表から裏に変わったのです! 現代人が、もっとも酷使しているのが目と頭です。その治療ですが、昔は、うつ伏せになった時に太陽が当たる表の部分にある、後頭部の付け根にある風

          ツボナージュとは?2

          ツボナージュとは?

          「この治療を友人や知り合いに説明したいけれど、どう説明したら良いかわからない」 患者様が、よくおっしゃる言葉です。 私なりに説明させていただいたりもするのですが、なかなか上手く説明できたことがありません。 そこで3回に分けてツボナージュについて説明させていただきたいと思います。 よろしくお願い致します。 まず! これは一般的な指圧でも同じなのですが、ツボナージュでは、ほとんど指や腕の力を使いません。 指や腕は、しっかりとツボに触るだけ! でも、これでは、なぜしっかり

          ツボナージュとは?

          筋肉を増やして体力アップ

          筋肉は減少すると疲れやすくなります。 少しづつ負荷をかけて筋力を高めていきましょう、とNHKの「みんなの体操」の先生もおっしゃってますが、毎日5分くらいの体操で筋肉って本当に増えるのでしょうか? これが本当に増えるのです。 「みんなの体操」の先生がおっしゃるように少しづつ負荷をかけることで筋力が高まるだけではなく、けっこう増えるのです。 運動不足気味の方がこの5分ほどの体操を真面目にやると「あれっ! この脇腹の筋肉は普段全然使ってないぞ」という部分が脇腹に限らず、あらゆるとこ

          筋肉を増やして体力アップ

          たかが凝り、されど凝り

          肩凝りくらいじゃ人生に大きな影響はない。 人はそう考えがちですが、それは違います。 凝りとは簡単に言うと筋肉の代謝が落ち、血流もリンパの流れも悪くなった状態です。 これは、とっても怖い状況なのです。 筋肉への栄養補給も酸素補給も免疫物質などの供給もほとんどない状態。 当然周りの組織にも悪影響が出て、ドンドン凝りはその体積を増やしていきます。 いつしか「ほぼ全身凝り状態」なんて人も実は少なくないのです。 この全身凝り状態が怖いのは、身体に状態の良いところが全くないために、自分が

          たかが凝り、されど凝り

          現代人の大腿と膝の凝り

          前回の「現代人の股関節の凝り」に書いたように、現代人の股関節には軟骨のような凝りがあります。 同じように太腿の内側には軟骨のような凝りが棒状に入っています。 人によっては大腿骨より太い凝りです。 そして、この凝りは股関節の凝りに繋がっています。 特に大腿の内側の付け根をツボナージュでしっかり治療することで、股関節奥の古くて硬く冷たい凝りをしっかり取り除くことができます! なぜ? こんな凝りができてしまったのか? 股関節と同じで「現代人の座り過ぎ」が原因です。 ほん

          現代人の大腿と膝の凝り

          現代人の股関節凝り

          現代人の股関節には両側に軟骨状の凝りがあります。 お腹の外側の上の方を触ると腸骨という骨に触れるのですが、その下辺りから鼠蹊部の中央に斜めに存在します。 指で触るとゴリゴリという感触があります。 凝りなので、ツボナージュでしっかり治療するともちろん小さくなっていきます。 治療をしていくと、この凝りがお腹の中を貫いて、背中側の仙骨にまで届いていることがわかります。 治療中に治療家も指で感じますが、患者様たちも身体の響きで自覚なさいます。 凝りは筋肉だけでにあるのでは

          現代人の股関節凝り

          現代人の背中の凝り

          現代人の背中の凝りは、背骨(脊柱)に集まってきています。 背骨の真上にのっかるほどに! 背骨の真ん中を督脈(とくみゃく)というとても大切な経絡が通っているのですが、 昔は皮膚からすぐに骨や軟骨が当たるような場所だったので、お灸すえたり、軽く鍼を打つ治療が中心でした。 ところが身体(筋肉)を使うことが極端に少なくなり、座りっぱなしの現代人の背骨の真ん中にはガッツリ凝った筋肉がのっかっているのです。 ツボナージュでは、この凝りをしっかり治療します。 凝りの真上に腕を置き

          現代人の背中の凝り

          首の前側がツボナージュ治療のポイント!

          ツボナージュの大きな特徴の一つが首の前側を治療することです。 「エッ! 首の前側なんて治療したら苦ししいんじゃない?」と思いますよね? でも! 大丈夫なんです! 強く圧すことに向いていない場所はありますが、身体中の全ての場所をしっかり触ることが出来るのです。 特に首の前側は現代人にとって、 とっても! とっても大切な場所です。 パソコンやスマートフォン、タブレットなど光を発するものを見続けて疲れ果てている目。 電子音や機械音などを聞き続け、さらにイヤホン、ヘッドホンな

          首の前側がツボナージュ治療のポイント!