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勝ち気女子の生きる道は

娘は幼児の頃から身体を動かすことが好きで、運動会やスポーツの大会では大いに張り切る。

とはいえ、決して恵まれた体型なわけでもなく(むしろ小柄で華奢)、並外れた才能や遺伝があるわけでもなく、成長するにつれ男女差はどうしても目に付く。


ドッジボール大好き女子

娘は保育園でやるドッジボールが大好きだった。
休みたがる女の子たちが多い中、積極的にドッジボールをやりたがり、休み時間には「ドッジボールやる人〜!」と声を上げ、卒園式の後の数日も園庭でやるドッジボールが楽しすぎて、早くお迎えに行くと怒られた。

そして今でも。
どこかでドッジボールをやるイベントがあると大喜びで参加する。
今日参加したドッジボールイベントは、新四年生以上だったが、女子は娘1人だった。

ただ。
幼児の頃は男女差の有意性がほとんどなく、かけっこでもリレーでもドッジボールでも活躍できた娘だが、小学校中学年となると、さすがに男女差が出てくる。
娘は上述の通り、小柄で華奢な体型だから余計にだ。
更に、体育の授業ではないドッジボールイベントなんて、ボール投げ得意男子しか参加してこない。
投げるボールの威力が全然違った。
何人か当てて逃げ切って、ジャンプボールでも負けずに善戦はしたものの、やはり実力の違いは明らかだった。

さすがに落ち込んでるかなと思った帰り道、「もっとやりたかった!」と言う。
なんということでしょう。君は何を目指しているのか。

先を考えずに好きなことをやること

大人はすぐに先を見て結果を求めたがる。

体力をつけるための水泳、国際社会に対応するための英会話、音感をつけるためのピアノ、必須授業になるプログラミング。

将来に役立てばという親心でもある。

そしたら才能のない種目は早めに手を引くのが効率的な人生?

昨今の英会話やプログラミングの盛況っぷりと、今日のドッジボールのイベントの参加者(満員ではなかった)を見て考える。
ドッジボールができても何者にもなれないだろう。
それでも今の娘の「やりたい!うまくなりたい!」想いは尊く、できる限り寄り添いたいなと思う。

蘇る自分の学生時代

振り返れば、私も負けず嫌いで拗らせ女子だった。
男女差でできるできないを決め付けられるのが何より嫌だった。
体育の授業で異性におもねることはなかったし、女子中高一貫校で過ごしたことも関連はあるだろう。
地図が読めないのに認めようとしなかったし、痴漢に憤り、性被害のニュースを聞いてやるせなく、合気道を習いたいと真剣に考えた。

⭐︎⭐︎⭐︎
もっと要領の良い生き方だったり、身の振り方だったり、しなやかさもあったろうにと思うものの、当時の自分を否定はしない。
あの時の私の負けん気は今でも私の魂の奥底で炎を絶やさずにいる。

娘もいつか察する日がくるのだろうか。

体力や体躯の差を知り、諦めを覚え、ジェンダーバイアスにも晒され、性差や特性に応じた選択をするようになるのだろうか。

否応にでも直面する日はいずれ来るだろうから、
それまでは娘の「やりたい!」を全力で応援したい。

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