津崎香那

自由とユーモアを大切に、笑顔の時間を増やしていきたい。IT 企業フルタイム。二児の母。…

津崎香那

自由とユーモアを大切に、笑顔の時間を増やしていきたい。IT 企業フルタイム。二児の母。家事も育児も常に手探り。読書好き。

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息子との 2 人旅がもたらす記憶の配当

「DIE WITH ZERO」を読み、「記憶の配当※」という言葉を知り、思い起こすことがある。 息子が年長の時、2人で行った沖縄の旅だ。 ※人はモノではなく経験に金を使うほうが幸せになれる。モノは買った瞬間の喜びは大きいが次第にその喜びは減っていく。だが経験から得る価値は時間の経過と共に高まっていく。これを「記憶の配当」と呼ぶ。(「DIE WITH ZERO」より) 経緯なぜ二人で行ったか。 息子が幼児になったタイミングでちょうどコロナ禍に突入し、イベントや旅行の機会も少

    • かかりつけ医を見つける安心感

      インフルエンザ予防接種を受けに来た内科で、「あ、ここ土曜は皮膚科もやってるんだ」と発見し、急遽受診受付して長年患っていた皮膚疾患を診てもらった。 近所の「皮膚科」と名を打っている医院は、個人の実感として、正直あまり良いところがなかった。 子供の食物アレルギーとアトピー性皮膚炎は、一駅離れた場所も含め、4,5 軒まわり、新設情報などもママ友からの口コミ情報で聞き、やっとかかりつけ医を見つけたところだ。 自分の疾患なんて数年放置していた。 皮膚科で検索して最初に出てきた医

      • 友人からの当日のお誘い

        「急なので無理だと思うんですが今日ご飯行けますか」と久しぶりに後輩からのお誘い。 今日は夫も飲み会で、都合はそこまで良い日ではなかった。 でも、普段こんなことを言わない(当日に誘ってくるのなんて珍しい)彼女が言ってくるなんてと、 それは何に置いても優先して行くよと、 急いでいろんな調整をして、仕事も全集中で切り上げ、行ける都合をつけた。 こういうのって、数日前とか事前に調整するとか、 「当日はさすがに厳しいからまた今度ね」とかじゃなく、 彼女が「今日」というなら「今日」し

        • 少し先の未来を見る息子

          7 歳の息子が「好きな給食を食べれる」のと「好きな場所に遠足に行ける」のと、どちらがいいかのディベートセッションで、遠足の方を選んだと教えてくれた。 理由を聞いたところ。 !? ママ、まだ生きてますがな。 生きている間の話をしてくれよ。 …と、突っ込みたくなったものの、ディベートなので色んな意見を聞いて、 という息子にそっと言葉をしまう。 そして、「ママのお墓にお花を持って行くね」という言葉に以前のやりとりを思い起こす。 息子は私が以前にお花を持ってきてほしいと

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        息子との 2 人旅がもたらす記憶の配当

          仕事で闘う場を選ぶ

          業務経験を積むにつれ、人から相談されることが増えてきた。 エスカレーション対応としてお困り案件の相談に乗ったり、自身で前線に立ったりということがある。 クセが強い顧客対応を行うまでは想定内として、時に社内から思わぬ横槍を刺されることがある。 恒常的に協働する同僚だったら異動転職も考えたくなる程度に価値観が異なる。 社内の敵はある意味最もやっかいだ。 正論で闘いを挑む 味方を呼ぶ テキストではなく電話で話す エビデンスを探して持ち込む スルーする 経験から得られた

          仕事で闘う場を選ぶ

          (読書感想文)「人間の死に方」

          久坂部羊著「人間の死に方」読了。 ご自身の経験(家族の看護と看取り、医師としての患者の看取り経験含め)をもとに、死と生について述べている本作。 生を得てこの世を生きる以上、死は誰の身にも平等に訪れるもので、それは人間である以上避けられず、向き合わなければならない。 著者が何度も説く通り、都合の良い最期なんて願っても思う通りにはいかず、苦しみも伴うし、だけども医療の限界と現実を認識すれば、できることはたとえ医師でも限られる。 長生きをしたい、という思いは、「ただし、健康で、

          (読書感想文)「人間の死に方」

          涙くん、さよなら

          「人間の死に方」という本を読んでいる。(感想は読了後に) 「医者だった父の、多くを望まない最期」という副題がついており、誰もが向き合うであろう死と、老化に伴う様々な身体の不調について、家族の目線から、医師の目線から述べられている。 読みながら身近な人を思い浮かべていた。 人様に迷惑をかけたくないと頑なに通院しようとしなかった祖父。その祖父の看病を何年もしていて、祖父を追うように翌年亡くなった祖母。 認知症を発症してコロナ禍でお見舞いにも行けることなく、他界した義父。ピンピ

          涙くん、さよなら

          デフォルトで選挙に行く価値観

          「投票行って外食するんだ」という歌が流行る前から、選挙は必ず行く親のもとで育った。 行かない選択肢があるとも考えたことはなかった。 それが当たり前ではないと気付いたのは、夫がナチュラルに選挙に行かなかった姿に衝撃を受けて。 ⭐︎⭐︎⭐︎ 選挙公報を読み込む。写真や文面をじっと見て、自分の勘を研ぎ澄ます。 SNS を調べる。 そういった思い付く全方位の情報収集をしたうえで、自分自身で決断をする。 「〇〇さんがいいよ」と父に言われたこともあったけど、選挙権が得られて以降、身内

          デフォルトで選挙に行く価値観

          (読書感想文)「デューク」

          江國香織著「デューク」読了。 とても爽やかで美しく、愛に溢れた短編小説だった。 愛犬を亡くした飼主の主人公が少年と会い…という物語だが、前情報なく読み始めたものだから、最後の結末に「えっっっ!!」と驚き、最初から読み直した。 卵料理 アイスクリーム 落語 キス ジェームズ・ディーン。 素敵な1日の過ごし方で、少年の言葉の掛け方もとっても素敵で、後半、落語を一緒に聴いてデュークを思い出す主人公になんとなくホッとした気持ちを抱きながらの最後。 「今までずっと、僕は楽しか

          (読書感想文)「デューク」

          やりたいことの優先順位を考える

          デスクワークで仕事に没頭しすぎて、身体がカチコチに痛くなったので急遽マッサージに駆け込んだ。 今日担当してくれたのは、おしゃべりなオジサン。 家族や仕事の同僚やパートナー、子供関係(ママ友)。 どれも、気遣いゼロにはできず、薄い仮面を常に被っている。 その点マッサージのオジサンは気楽だ。 そのオジサンが言った。 子供が中学生になると部活で週末も長期休みも潰れるから旅行の予定もたてられないし、家族旅行行くなら今のうちだよと。 欲張りな私は最近仕事の評価を求めていることを

          やりたいことの優先順位を考える

          ダンソンとアレクサ

          テレビ視聴中にたまたま流れたのかもしれない。 我が家の子供たちが「ダンソン」と言い始めたので、 「違う違う!ダンソン♪ フィーザキー♪だよ!」と伝えたが、あのネタを直で見せないと伝わらないと思い、 YouTube でバンビーノのダンシングフィッソン族を探して見せた。(← 何をやっているんだ私は) そしたら、どうしたことでしょう。 今年イチなのではと思うくらい、笑い転げている。 3 回ほど見て、さすがにもう終わり!としたら、今度はアレクサに「ダンソンをかけて」と頼み出した

          ダンソンとアレクサ

          敵は我なり -減酒戦略-

          年齢を重ね、出産後に免疫力が落ちた影響もあるのか、それにコロナ禍で外食と飲み会の機会が激減したのも相成り、お酒がめっきり弱くなった。 「ちょっと酔っちゃって」と顔を赤らめて言う程度ならともあれ(言わないけど)、 そんなどころではない、胃腸にダイレクトにきて、先日なんか、とあるターミナル駅で電車に奇跡的に座れたと思ったら、急に腹痛がきて、急いで下車してトイレに直行し、そのまま数十分苦しんだのだ😭 そんな私も 20 代の頃はお酒が強く、飲み会のラストオーダーで焼きうどんを頼む

          敵は我なり -減酒戦略-

          The Tooth Fairy

          子の乳歯が抜けた。 もうだいぶ大人の歯に生え変わってきた。この小さな歯を見るのはあと何回あるだろう。 思い出すかつての記憶。 娘の乳歯が初めて抜けた時。 乳歯がグラグラし始めていることを知り、 「歯抜けるのやだ!」 とポロポロ涙を流す娘。 「大人になるってことなんだよ。」 「新しい歯が生えてくるよ。」 内心アタフタしつつ、我が子の歯が抜ける経験すら初めてだった母歴 5 年の私は、必死に考えて言葉をかけた。 泣きながら寝た娘の横で、子の成長をそっとかみしめる。 その

          The Tooth Fairy

          近隣のノイジーマイノリティ

          サービス業がお客様の声を聞くように、集合住宅においても住民の声を聞き理事会にて検討するシステムがある。 持ち家か賃貸か。 メビウスの輪の如く繰り返されるその論については、個人の主観にもよる、と元も子もないコメントしかないが、 持ち家はご近所トラブルという自分ではどうにもならないリスクを負うという側面がある。 どんなに周到に調べて、住む地区やエリア、世帯数、価格帯などを絞っても、たった一世帯でもノイジーマイノリティがいると、そこは平穏ではなく不穏が混じる棲家となるのだ。

          近隣のノイジーマイノリティ

          著名人の訃報に触れ

          今年に入って、相次いで(と言っていいかわからないが)訃報に触れている。 西田敏行さん。 そのお人柄と、長瀬智也さん主演のドラマ「俺の家の話」が大好きだった。 ご冥福をお祈りします。 少し前に母校の同窓会誌が送られてきて、何の気なしに捲っていたら、最後のページの訃報に同級生の名前があった。 彼女の在りし日の姿がフラッシュバックする。 死期は突然なもので予期することは難しく(大病を患ったり余命宣告されない限り)、人生がいつ終わるかわからない。 学生時代お世話になった教授や

          著名人の訃報に触れ

          (読書感想文)「それでも、生きてゆく」

          坂本裕二著「それでも、生きてゆく」読了。 子供の通う塾が発行する冊子に(国語の学習のところで人の気持ちを類推する的な)お勧め書籍として紹介されていたのが読むキッカケではあったが、いや、これさすがに子供には無理では…。 脚本がそのまま掲載されているような構成で、ところどころ「…」とか、「え、、」とかが多用されており、元々ドラマのオリジナル脚本ではあったようなので、キャストを確認してその俳優さんたちを脳裏に浮かべながら読み進めた。 被害者の家族と加害者の家族。 東野圭吾著「

          (読書感想文)「それでも、生きてゆく」