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ポリヴェーガル理論で考える自律神経

生きる間ずっと関わる自律神経。

自律神経の正体は脳幹からでる迷走神経が心臓や内臓に情報を送り作用を起こす、具体的には心臓の鼓動の速さにブレーキををかけたり胃腸を働かせたり
逆に心臓や内臓から脳幹に感覚を伝える役割もある。

よく言われるのが
・交感神経はストレスや興奮状態
・副交感神経はリラックス状態
この2つは対になっていて、交換神経はしばしば悪者にされる。

しかし近年、トラウマや自閉症などの発達障害の研究で新しい概念が生まれたらしい。

ポリヴェーガル理論は複数の迷走神経に関する理論という意味で、それまでの考えとは違う考え方を提唱している。

それは生物の進化とともに備わっていった神経であり
・1つ目は爬虫類にも備わる不動の神経。心臓の鼓動の回数を減らしたり代謝を落としたりする役割。この神経により、敵に襲われた動物が死んだふりをしたり動かなくなったりする。背側迷走神経ともいわれる。

・2つ目は早期に進化した脊柱動物、魚などにも備わる交感神経。闘争や逃亡をもたらす”動く”反応をする。

・3つ目は哺乳類特有の神経で落ち着きや安全を感じる神経。この神経を働かせるには他者との関わりが肝となる。
この神経は胎児の成長過程でも最後の方(生まれる間際)に発達するといわれている。腹側迷走神経ともいわれる。

腹側迷走神経がうまく使えない状態だと、闘争・逃亡反応という防衛反応がおきて体を動かしたい状態になる。
やがて、自分でどうすることもできない状態、無力感や諦めを感じると背側迷走神経の防衛反応が働き、動けなくなったり失神したりする。

これらの反応は頭で考える以前に視覚や聴覚などでの情報で感じる反応によって引き起こされることが多いらしい。

だからトラウマや恐怖症などの反応やその改善に役立ちそう。

(つづきは次の記事で改めて書く予定)

読んでて面白い内容だから色んな人に読んでほしい本。

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