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本質には、自分を守るちからが宿る。

自分が本当に求めていることは、どんなに頭で考えても出てこない。
感じている心からしか生まれない。

それは、どこか身体感覚に近いもの。
大事なのは解放することだって。

自分と向き合う事に不都合のある人だけが、いつまで経ってもそこに気が付けないのだ、と思う。

もしもあなたが今、それに気が付けていないとしても、それはあなたのせいじゃないよ。
そうさせてしまった状況や、環境に原因があるのだと思う。

それでも守りたいものがあるのなら、自分の心に違和感を感じているのなら、
それを知ろうとする自由、責任を取ろうとする自由は自分で選べる。

自分ただ1人しか、本当の意味で自分自身を救うことはできない。

どうか、目を向けるのを恐れないでね。
そして行動には少しの勇気を。

楽なことではないけれど、時間も労力もいるけれど、
比べものにならないくらいの鮮やかな世界は、きっとその先にあるもの。




もはや本質的に満たされることにしか興味が無い。人との関係でも、経験でも仕事でもモノでも。

表面的にどんなに煌びやかに見えることも、
50年60年、100年続いたときにどうなのか。本質的なことしか続かない。
これだけは間違いないと、確信的にわかる。

人間の欲望なんかでは微塵も太刀打ちの出来ない本質の部分。
美と生へのエネルギー。限りなく純粋で誠実なもの、人の心と愛。

本質的なことは続いていく。

それは私にとっての音楽や本だったり、
芸術だったり、ある人にとっての仕事だったり。

目を向ければ、いつだってそこに存在するもの。
ずっと昔から変わらずにあるもの。

誰だって本音ではそれを求めていて、
本当は本心から満たされたいだけなんだとわかるよ。

人間の浅はかで短絡的な欲望に歪められて
堕ちるところまで堕ちてしまった今の世の中で、
自分を守れる人が
そして周りの大切な人を救うことのできる心に気が付ける人が、
ひとりでも多く生まれますようにと祈りながら書く文章。

読んでくれてありがとう。☺︎💐


どうか、立ち止まって考える時間を大切に。
今日も善い一日を。




茨木のり子さん 詩集 『自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ / 小学館(2009)』より

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