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【管理栄養士解説】食事に集中しない子どもにモヤモヤ😥遊び食べの原因と対処法を知りたい!


本日の子育てお悩み相談~遊び食べ~

今回の子育てお悩み相談のテーマは「遊び食べ」です。
保護者の方から寄せられたお悩みを見ていきましょう。

2歳半の子供の父です。
遊び⾷べが多く困っています。
ニヤニヤしながら「パパ、見てて!」と言って、わざと食べ物や食器を落としてみたり、スプーンやフォークが使えるのにわざと手で食べてみたり、汚れた手のまま席を立っておもちゃで遊び始めたりします。
おかげで我が家のダイニングテーブルもおもちゃもベタベタで、後片付けがとても大変です。
楽しい食事の時間にしたいのに、妻もイライラしてしまい、子供に注意ばかりしてしまいます。
遊び食べをなくすにはどうればいいでしょうか?

管理栄養士の回答

今回のお悩み相談に回答するのは、管理栄養士の重村友梨です。

管理栄養士  重村 友梨

お子さんへの注意や後片付けが大変で、食事時間を楽しむ余裕がなくなってしまっているのですね。
遊び食べは誰でも通る道ですが、少しずつ減らしていきたいですよね。
なお、今回のご相談様のお子さんは2歳半ですが、
離乳食を進めている最中や食具を持ち始めたばかりの年齢では、食材の触感、匂いなどを確かめるために、潰したり混ぜたり手を入れたりといった行動を行うことがあります。
これは子どもにとっては大切な成長過程なので、ぜひ温かく見守ってくださいね。

食欲がでる仕組み

食べ物や食器をわざと落とす、遊びながらだらだらと食べると言った遊び食べを行う時は、お腹が空いておらず食べることよりも遊ぶことに興味を持っている場合があります。
まずは決まった時間に食事を行い、食事に集中できる環境かどうかチェックしましょう。
私たちの食欲は、脳にある視床下部というところでコントロールされています。
空腹の時はエネルギーを補給するよう命令を出しますが、
反対に食事をして血糖値が上昇すると、視床下部は満腹感を感じ食欲を抑制しようとします。
そのため、お腹が空いたからと言って食事前におやつを食べてしまうと血糖値が上がります。
そして、空腹感を感じなくなることでご飯を食べたいという気持ちが薄れ、遊びたいという気持ちが強く出てしまうのです。

「ながら食べ」が引き起こす負のサイクル

また、食事中に子供にテレビやタブレットを見せることで、一見集中して食事をするようになりますが、子どもは何をどのくらい食べているかを理解をしていません
意識がテレビやタブレットに向くため、食事を妨げ摂食量の減少に繋がります。
ながら食べにより早くお腹が空くので、間食を食べ、お腹が空かず集中してご飯が食べられないという負のサイクルができてしまいます。
このことから、遊び食べが続く場合は、まず食事と間食のおおよその時間を決め、それ以外の時間は間食を控えるように意識してみましょう。

参考にしたい保育園生活のメリハリ

例えば保育園では、イベントなど特別な日を除き、決まった時間に食事が出ます。
決まった時間以外は食事をしないことで、お腹が空くリズムが作られます。 どうしてもお腹が空いたときは食事の時間を早めることも一つの手です。
また、保育園生活では遊びの時間と食事の時間が明確に分かれています。
食事の前には部屋を片付け、おもちゃが無くなってから食事を始めることで食事に集中することができます。

ご家庭では、遊びの時間と食事の時間が曖昧で、気持ちの切り替えが出来ていないために、食事に興味を持てないことがあります。
食事前はおもちゃを片づけ、テレビやタブレットの電源は消してから食事をする習慣もつけてみましょう。


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