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わが国の伝統と文化

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#火遠理命

高千穂はどこだったのだろうか

高千穂はどこだったのだろうか

二つの高千穂

天孫降臨の地とされている高千穂は、宮崎県高千穂町と鹿児島県霧島市の高千穂峰の二つの候補地がある。
高千穂町には高千穂神社、天岩戸神社および天安河原があり、高千穂神社の御祭神は
高千穂皇神(たかちほすめがみ)、すなわち瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)・木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)・豊玉姫命(とよたまひめのみこと)、鵜鵝草葦不合尊(うがやふ

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わが国のなりたちを訪ねる

わが国のなりたちを訪ねる

天地開闢

720年に完成した日本書紀は、古事記と並ぶわが国最古の書物であり、歴史書である。日本書紀の書き出しは次のようなものである。

「むかし、天と地とがまだ分かれず、陰と陽ともまだわかれていなかったとき、この世界は混沌として鶏の卵のように形も決まっていなかったし、また、それはほの暗く、広くて、物のきざしはまだその中に含まれたままであった。やがて清く明るい部分はたなびいて天となり、重く濁った部

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