【読書日記まとめ】エンゲル係数の高い江戸からフードバンクへ、そして生態系の破壊者として指パッチン
最近読んだ本たちシリーズ
『江戸の家計簿』
磯田道史さんの本。
私は磯田道史さんのだーいファンなんです♪
これを読むと、江戸の皆さんがどんな収入でどんなものを食べたりしていたのか、が手に取るようにわかります。
で結構驚くのが、エンゲル係数の高さです。
江戸時代に生きていたら
ちょっとお前さん、寿司の屋台で今日も鮪を摘んできたんだね
おう、そうよ、ヅケって言ってなぁこれがまたうまいんだぁ、っていててててなにしやがるんでぃ耳を引っ張るったぁなんのうらみがあるんでぃ
あんたばっかり美味しいもの食べてさ、たまにはそのヅケだかヅラだか知らないけどあたしのために買ってきてくれてもバチは当たらないってもんじゃないの?
今晩のおさいはね、お前さんは無しだねなし。
などと長屋で言っていたことでしょう。だって寿司高いもの。回転寿司を知ったら江戸の人たち小躍りするわ。
さて、次は今年の夏休み課題図書のこの本
『秘密の大作戦!フードバンクどろぼうをつかまえろ!』
主人公は、看護師をしている母に育てられている兄と妹。父親は新しい奥さんのところへ行ってしまったよう。
食事はフードバンクの援助を受け、朝食は学校で、また給食が大切な栄養源。
イギリスはそれでもフードバンクのシステムが確立されている。とはいえ…
裕福な、というか食事に困らない友だち2人は主人公への心遣いもしつつなんとか援助しようとしているシーンもあったり、そういうところまで読み取って欲しいです。
大立ち回りをしてとある活躍でハッピーエンドとなるのですが、それよりも根本的にこのような十分にご飯が食べられない家庭が、子どもがいることを知って欲しいし、それは決して他人事ではなく、何か起きてしまったら明日の私かもしれないということも気づいて欲しいです。
特に日本は見えない貧困が進み、7人に1人は満足にご飯が食べられない子どもがいるとも言われています。
視野を広げて、色々考えられる良い本なので、ぜひ読んで欲しいです。
さて次は
『絶望の生態学 軟弱なサルはいかにして最悪の「死神」になったか』
めっちゃタイトルがカッコいい。私たち人間が、このくらい大丈夫じゃない?の積み重ねで、生態系を崩していくさまが分析されています。
今膝の上でくつろぐ猫の存在でさえも、ある面においては外来種で、破壊する存在だったり。
家猫が外に出て例えば鳥を捕まえたりすることでも、バランスが崩れていくらしいです。
家猫自体が実は外来種なので。
この本は、専門的な話が多いですが例え話などが多くてわかりやすいです。
こうしてみると、生きるってどういうことなの?ってことに興味があるみたい。
もっと、そして、たくさん読みたい。
文字に埋もれたい。
また紹介しますのでよろしくおねがいします。
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