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42.妖精『中途半(パン)ツ』、現る。


説明会行かなきゃ

自己分析しなきゃ

テスト対策しなきゃ

ES書かなきゃ

LINE返事しなきゃ

社員訪問しなきゃ

インタビュー記事書かなきゃ

note書かなきゃ

寝たい

アニメ観たい…

Twitterしたい……


もう何も満足にできてない、逃げたい…


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うわああああああもう何もかも嫌だよううううううう

なんでこんなにたくさんやることあるんだああああ

モヤモヤするようううううう


…と、こんな風に取り乱していますと…

ピンポーン、と家のインターホンが鳴らされた。


玄関のドアを開けてみるとそこには……



あ、どもー、中途半(パン)ツです

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!?


中途……パンツ???


得体の知れない何かが突っ立っていた。


ボク、何もかも”中途半端”な君から生まれた妖精。
歩いてるうちに中途半端に片方だけ下がってくる、
ゴムが緩んだ着古しパンツを履いてるようなあのモヤモヤを表現したよ。
呼ばれたからきちゃった。

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いやいやいや、呼んでないよ?
てか、そんなもの履きませんて。
……って、そもそも中途半端の表現がなぜパンツ?!!!?



しかもちゃんと……


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ちゃんと、ちょっとイラつきそうな程度に下がってるシワがあるよ……。


君は、自分がイライラしている理由を、
片方が下がったパンツのごとく「中途半端」な状況に押し付けているのさ。
パンツを上げるなら上げる、下げるなら下げる。
どうしてハッキリしないんだい?



いや……下げたらダメでしょ?!と、ツッコミたいところだが……

悔しくも、こいつ(中途半ツ)の言うとおりだった。






就活も、人とのやり取りも、自分の中の整理も、
思い返せば、すべて”中途半端”なままにしてあった。
その”中途半端”が積み重なっていくたびに、何もかも終わらずに毎日が過ぎ去っていく状況に、モヤモヤが増してきて、嫌気がさしたのだと思う。


周りと比べては焦ってばかりで、「次へ次へ」と作業を”中途半端”に出しっぱなしにしたまま、その場を離れて移動する日々……。


きっと、中途半(パン)ツは、このだらしなさから生まれたのだろう。
可愛い顔をしていながら、人間の闇を全身で表現してやがる。



……でも、このヘンテコな妖精が現れてくれたおかげで、
ちょっと一息つけたような気がした。



どんどん先に進んでいく周りの人々を見て焦ってしまうのも分かる。
でも、私は中途半端に下がったパンツをそのままにしていていいのだろうか。ちゃんと、トイレかどこかで上げてあげる必要があるのではないか。


このまま下がり続けて、時すでに遅しな状態になるのは悲しすぎる。



ありがとう、中途半(パン)ツ。とりあえず、立ち止まってみるよ。
ちゃんと、中途半端な状況にまず目を向けることにするよ。




***



こんばんは。
いかがだったでしょうか。


簡単にではありますが、
今回の小説では、キャラクターを絵に起こしてみました。
下手くそすぎて、もはや芸術なのでは?ということにしておきます。


……という雑な報告以上に、適当すぎ且つゆるゆるキャラクターで本当にすみません。しかも、ちょっと御下品ですみません。(笑)



もう、失敗やら葛藤やらをエンタメにするには、
こうするしかない!!!と思い切って書いてみました。



これからも、妖精がいたるところで出没していくかもしれませんので……
noteの読者さんも、どうか遭遇にお気をつけてください。(笑)



それでは、また明日……!













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