誰かが居なくなることを自覚した頃
小学生低学年だったか。
まだ身近な人で誰も亡くなった人がいなかったとき、何かで人がいずれ死んで行くことに気付いた時期がありました。
その時は、夜が怖くて、なかなか眠れない状態になったのを今でも覚えています。
✅のほほん人生が現実を知る
子供の頃ののほほんと、野山をただ単に駆け回って遊んでいた頃には予想もしなかった真実をあるとき知ります。
多分、本かテレビなんだと思います。
もうすでに記憶が定かではないのですが、とある有名人が亡くなったかどうかだったと思います。
それで、ああ、人っていつか死んでしまうだ!と衝撃を受けた印象を持っています。
その考えと、自分の身近な人、つまり母がいずれ亡くなってしまう事が頭の中で繋がった時、ものすごい恐怖を感じたのを覚えています。
少年にとっては、母親が居なくなるという事はとてもとても怖い事です。
わたしが少年の頃は、父親が育児をする文化が無かったので、お世話をしてくれるのは母親でした。
だからこそ、母親が居なくなるという実感がものすごい恐怖に襲われたんだと思います。
✅今思うこと
それから数十年経った現在では、人が亡くなって行く事が当たり前になってきました。
あの時恐怖を覚えて母もすでに亡くなっていますし、父も亡くなっています。
わたしには原家族は兄弟ぐらいで、今は自分の妻と自分の子供たち、妻の母だけが家族としています。
多分順番で言うと妻の母が亡くなり、次がわたしなんだろうなって思うと、逆に怖さがないのです。
なんでかなぁって思うけど、歳を重ねるととにかく身体があちこち辛くなってくるんです。
もしかしたら、これが積み重なって行くと、生きているだけでもかなりの努力が必要になってくるのかも知れません。
だから、死とはそれから離れられる偉大な仕組みなのかなとそれとはなく感じております。
でも、積極的に死にたいと思っている訳ではなく、まだまだ人生を楽しみたいという欲望は消えていません。
✅まとめ
今、自分がこんな歳になってしまったことがまだ信じられない状態ではあります。
まだまだ、心の奥は中学生の頃のままな感じがしますし、自分が想像していた大人像とは実際は違っています。
こうやって生を受けたからには最大限に楽しんで、やっぱり「楽しかった!」と言って終わりを迎えられる様に努力していくんだろうと想像しています。
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