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猫と暮らした少年

山奥の農家で育った私は、幼い頃から動物たちに囲まれて暮らしてきました。
特に、常に家にいた猫たちは、私の日常の一部でした。
農家で猫を飼う主な目的はネズミ捕りでしたが、私にとって猫は大切な遊び相手でした。
そんな中、ある日、雌猫の出産に立ち会う機会を得ました。
この経験は、私に生命の神秘と自然の摂理を教えてくれました。


✅農家の猫はネズミ捕り

私たちの農家では、常に数匹の猫が飼われていました。
両親は、猫を飼う主な理由として、ネズミ対策を挙げていました。
確かに、農作物や食料を守るためには、ネズミの駆除は重要な課題でした。猫たちは、その役目を忠実にこなしていました。

夜になると、猫たちは静かに家の中を歩き回り、時折、物陰に隠れては何かを待ち構えているような様子でした。
朝になると、玄関先や納屋の前に、小さなネズミの死骸が置かれていることがありました。
これは、猫たちが夜の間に捕らえたネズミだったのです。

両親は猫たちの働きぶりに満足していましたが、私にとって猫は単なるネズミ捕りの道具ではありませんでした。
私は猫たちと遊ぶことが大好きでした。
紐やボールを使って猫と戯れたり、猫の背中をなでたりするのが日課でした。
特に、ピッピという三毛猫は私のお気に入りで、いつも私のそばにいてくれました。

✅猫の出産

ある春の夜、私は寝床に入ろうとしていたとき、台所から奇妙な鳴き声が聞こえてきました。
好奇心に駆られて音の源を探ると、そこにはピッピがいました。
彼女は苦しそうな表情を浮かべ、身体を丸めていました。
私は何が起こっているのか分からず、両親を呼びました。

祖母が来て状況を確認すると、「ピッピが子猫を産むみたいよ」と教えてくれました。
私は驚きと興奮で胸が高鳴りました。
生まれてくる子猫たちに会えると思うと、目が冴えてしまい、眠ることができませんでした。

母の指示で、私たちはピッピのために柔らかい布を敷いた箱を用意しました。
ピッピはその中に入り、しばらくすると産気づきました。
最初の子猫が生まれたとき、私は息を呑みました。
小さな、濡れた生き物が、ピッピの体から出てきたのです。
ピッピは優しく子猫を舐め、体を乾かしていきました。

次々と子猫が生まれ、最終的に5匹の子猫が誕生しました。
私は全ての過程を目撃し、生命の誕生の神秘に圧倒されました。
しかし、最も衝撃的だったのは、ピッピが胎盤を食べる様子でした。
最初は恐ろしく感じましたが、祖母が「自然の摂理だよ。
栄養を補給して、子猫たちの世話ができるようにしているんだ」と説明してくれました。

この経験は、私に多くのことを教えてくれました。
生命の誕生の素晴らしさ、母性の強さ、そして自然界の厳しさと美しさを同時に感じることができました。
また、猫たちが単なるペットや害獣駆除の道具ではなく、本能と感情を持った生き物であることを、より深く理解することができました。

✅まとめ

農場で猫と過ごした少年時代は、生命の尊さや自然の摂理を学ぶ貴重な経験となりました。
ピッピをはじめとする猫たちとの触れ合いは、命の循環や生き物との共生について深い洞察をもたらしました。
これらの経験は、大人になった今でも心に残り、自然との調和の大切さを教えてくれる大切な思い出となっています。


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