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マネジメントが好き

今の率直な思い、noteのネタが尽きてきた…
なぜだろう?と考えたとき、昔の私がうっすら出てくる。

手帳が何冊あってもすぐになくなり、アイデアが止まらない。
当時私は100名以上の部下をもち、最高月商を達成し続ける飲食店のマネージャーだった。少し顔を出した過去の自分。
今日は「その人」になりきって、マネジメントについて考えてみよう。

毎日考えていたこと

朝起きて歯を磨き、鏡を見て身なりを整えながら、毎日考えていた。
「今日はどんな営業にしようか」「どんなお客様がくるか」「誰がシフトに入っていたか」「今日絶対にやらなきゃいけないことはなにか」「朝礼では何を伝えるのがよいか」etc. キリがない。

毎日自分の目標を管理してがんばって働く、という新入社員としての仕事から解放されると、自由と責任が隣り合わせの仕事が待っていた。どんな営業をしても自由、何件予約をとって、誰とどのように働くかも自分次第だった。お店作りとはそういうことだった。

矢印が外に向いてはいるけど、自分を変える以外に周りを変える方法はない。頭で理解したことではない、肌で感じたことなのだ。がんばっても変えられないところがあるからこそ、変えられるところはすぐ変える。
批判を恐れている暇はなかった。やらなければやられる、ぼーっとしていては衰退してみんなで沈没するしかない。そんな世界を見ていたと思う。

シフト作成がすべて

すべての業界・業種のマネージャーがシフト作成をするのかは不確かだが、少なくとも同業で店長といったら、シフト作成という業務は避けて通れない。シフト作成という責務を単なるステータスに感じて、自分はこの店の実権を握っている、と勘違いしている同僚もいた。

汚い言葉を承知で敢えて言うが、あまりに馬鹿すぎる。愚かな思考だと思ったし、実際指導できる立場の場合は本人にそう伝えた。
もちろん言葉尻は変えて。

シフト作成を軽視しているマネージャーは多いが、私の場合は完璧主義が功を奏した。
誰一人として不幸にしない、希望をかなえ、成長してもらうと決めていた。

しかし、いろんなことがある。1回2時間の会食で単価10万使うお客様のお席に誰を配置するか。ベテランならミスはないかもしれないが、必ずしもそうとは限らない。何より、安全パイを選ぶだけでは従業員が成長しない。人の成長=お店の成長だ。

一人ひとりの人生・性格・目標はなにか。いつも考えていた。学生やフリーターの場合は、将来どんな仕事・ライフプランを目指しているか、家庭がある人は家族構成やパートナーの職業なども考慮し、何曜日の何時に・何を目指して・どんな業務を担当してもらうか、それを毎日シフトに反映した。

シフトに全員が納得して心から満足しているお店がいいお店。
いい営業ができるし、顧客満足も売り上げもあがる。
そして、お店の格(店格)があがり、いいお客様が増える。
そう信じていたし、実際に3年連続の増収増益、年商ベースが3年のうちに5000万upした実績をもって、今でもやってよかったことだと思っている。

マネジメントとリーダーシップの違い

挑戦というのは、自分が責任をとれることにしか使えない。
あなたの100万円を増やします、と言って、明らかに失敗する博打に注ぎ込むのは挑戦とはいわない。挑戦は失敗しても自分が責任をとれる範囲でやるものである。by 西野亮廣

マネジメントには「マネージャー」とか「店長」という箱が必要だが、リーダーシップは誰にでも挑戦できる。だって、導くのは自由だし。必死に逃げていても、気づいたら人がついて来ちゃう人もいるし(笑)

マネジメントは全体を俯瞰してある意味で孤独に静観したりプレイヤーになったり、寄り添ったり放置したりする必要がある。成果のために、取捨選択と意思決定が必要だ。それも高いレベルであればあるほどいい。

しかしリーダーシップは多種多様。コミュニケーション能力も高いに越したことはないが、だから人がついてくるというロジックではない。そして、その高い低いの基準も業種や環境によってまちまちだろう。

ほんとは、人の上に立ちたくない、という人の方がリーダーに向いていたりすることも多い。これは半分ジェラシーだけども。

マネジメントの仕事

マネジメントが好きになったきっかけはもっと過去の経験にも紐づくけど、人を幸せにする仕事は?と聞かれたら、私は今でも「マネジメント」と答えると思う。ステータスの問題ではない。裁量があっても、使いこなせない自分の器量にがっかりしたこともたくさんあった。

どこを目指して走るか、行き先は決まっていて、そこにどんな方法でたどり着くかを導くのがリーダーならば、決まっていない行き先を決めて未来をひらくのがマネージャーの仕事だと思っている。

挑戦というのは、自分が責任をとれることにしか使えない。
責任感というのはあくまで「感」じるだけ。
あなたの100万円を増やします、と言って、明らかに失敗する博打に注ぎ込むのは挑戦とはいわない。自分が責任をとれる範囲で新しいことをやるのが挑戦。

マネジメント職はいつも失敗するかもしれない挑戦にびびりながら、意思決定を繰り返すことになる。孤独で苦しい。が、生きている気がする。
人の生きがい、幸せを追求し、挑戦する。だから、マネジメントが好きなんだと思う。

いつも夢を語り、理想を語り、希望が見えない人を応援する。
そんな自分であり続けるために葛藤もするし、成長しようともがく。
そして、見たことない景色を見ることもある。そんな時間をすごしたい。
マネージャー職でなかったとしても、誇りをもってリーダーでありたい。

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