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詩、なのか?これは

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#現代詩

【詩】不眠症

【詩】不眠症

不道徳なまま流されたい。絶え間ない時間の上を、揺蕩うように浮かんでいたい。「なんだか眠れない」の模範回答。短くなっていく夜が、私を眠らせない。
ほんの少しの体温変化。こんなに慌てて求める何か。掬い上げられた水中の魚。踏み躙られた私の住処。
あなたには関係無い。柔らかい肌に重ねていたい。鼓動に時間を合わせたい。内側からリズムを奏でたい。
夜は長く移ろい、その間隔に戸惑い、優しくあなたに寄り添い、そん

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【詩】無力さ

【詩】無力さ

突き刺す風。鼻を突き抜ける赤の香り。どうしようもなくやることのない日常。鳩を見るばかり。

一人の女。たたずむ姿。その俯瞰。

視界には彩られた風景。心の中は灰色。目に映る木々の煌めき。影を落とす目。

ベンチに腰をかける。バスの手すりを掴む。電車の椅子で微睡む。ベッドの中で彷徨う。

焦り。哀しみ。怒り。戸惑い。

救済。

助けを請う目。固く閉ざされた口元。荒れた肌。乱れる神経。

滞りなく進

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【詩】夜誘い

【詩】夜誘い

右を向けばあなた。息を吐けば彼方。夜に響くソナタ。欲に満ちる夜鷹。

隣には誰も立っていない。帷には影も這って来ない。

季節に沈み込む。素面で踊り狂う。青白く揺蕩う。摩擦なく彷徨う。

こっちにおいでとあなたは歌う。

音楽になれば良かった。夜が苦にと言って笑った。染まるにはまだ早かった。澱まずに流れたかった。

困り顔は柔らかく崩れて。世迷言は堆く積まれて。来ない夜を予め呪って。止り木は空高く

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