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中学校教員/ 全ての子どもが学びのエキスパートになり、誰かに与えられることを待つのでは…

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中学校教員/ 全ての子どもが学びのエキスパートになり、誰かに与えられることを待つのではなく、主体的に自らの人生を歩み、自由に生きてほしい。そんな願いを実現するために記事を投稿していきたい。

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教育×◯◯

何を伝えるのか? 教育現場で働く自分には何ができるのかを考え、noteに記事を投稿していきたい。 教育×◯◯とは教育とはとても幅広く、何かと掛け合わせることで大きな飛躍をすると感じている。 現在の教育の現状とこれからの教育 教育現場は過酷だというニュースが世の中に流れたり、教育に対する多くの批判を目にするたびに、教育に関わる1人の教師として何できるか考え、行動していきたいと思っている。 教員不足は深刻である。また、教員の精神疾患は増え続けるばかりである。 一方で、教

    • 間違った進路指導

      中学校3年生の1学期のゴールが見えてきた。 この先は、特に3年生の先生は生徒の進路指導に力を注いでいく。 ここで、植松さんの「間違った進路指導に負けないで」 という文章を紹介したい。 現在の進路指導は、「医者になりたい」「サッカー選手になりたい」「〇〇大学に入るために〇〇高校に行きたい」といった生徒の声に対して、多くは、肯定し、伴奏する傾向になってきたのではないかと感じる。 しかし、夢(植松さんはこの本で「意思」と定義している)の解像度が低く、「サッカー選手になりたい」

      • 学ぶ環境づくり

        授業中やる気のない生徒にどのように声掛けをしているのだろう? そもそも授業にやる気を見せないのはなぜだろう? 中学校の授業を見てもらえばわかるが、 多くのクラスで授業に参加できていない生徒がいる。 寝ている、話を聞いていない(実は聞いていることもある) 後ろを向いている、聞いているようで全く活動していない 勉強道具が出ていないなど 授業に参加していない生徒を見つけるのは簡単である。 これはモチベーションの問題なのだろうか? 教育観を磨くという著書の中に、長野県の伊那市立伊

        • その授業学びたい?

          授業で大切なのは、この授業にはどんな意味があるのか?ということを考えることである。 落合陽一さんは著書の中で、一人一人の意見を尊重するインクルーシブな価値観を得るために以下のように述べている。 自分の修行を思い返すと 「プログラミング教育が必修化されるから覚えましょう」 と押し付けていた教育を何度繰り返していたのだろうか。 教科は違っても、このような押し付け教育を行い、そこに適応できない生徒に対して無理やり箱(教室)の中に収めこんでいた。 「プログラミング技術は社会の課題

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          子ども中心の学校へ

          学校は子ども中心になっているのだろうか? 子どもが中心の学校になるヒントとして、 哲学者の苫野さんはルソーのエミールの入門書を引用したい。 かつて私たちは子どもであったのに、大人になると子どもだったことを忘れ、子どものことを知ろうとしない。 そして、大人が思う都合のいいことを押し付け、子どもを窮屈にしている。 学校現場ではよく生徒に「〜させる」という言葉を聞く。 これはあきらかに教師のコントロール下に子どもを入れるかということになっている。 もちろん現場は過酷である。 生

          子ども中心の学校へ

          セレンディピティ

          「偶然に良いことに巡り合うこと」 これがセレンディピティである。 現在の仕事をするまでに様々な偶然な巡り合いがあった。 先週行った教員研修で出会った人もこの偶然としか言えない。 そして、偶然出会った人たちとの会話から、自分の将来を選択する上で大事な示唆をいただいた。 また、出会った先生から新たなコミュニティを紹介していただき、 今年はそのコミュニティでの活動もスタートする予定である。 数年前から社会人を数名招いてキャリア教育を行なっているが、 このキーパーソンとの出会い

          セレンディピティ

          給食は何のためにある?

          月曜日、学校が始まり、いつもの日常がスタートする。 教員として働く上で、ランチが給食なのはなかなかいいものである。 以前、社会人の方が学校に来校したときに、 「給食いいですね。羨ましいです。」 と言われたことがある。 確かに、値段と栄養バランスのことを考えると非常にコスパはいいし、量もなかなかである。 今日はそんな給食時間の出来事を書きたい。 勤務校の給食時間は片付けを含めて25分間設定している。 準備時間は10分間ある。教員の方はわかると思うが、 この準備時間を有効に使

          給食は何のためにある?

          学ぶ意味とは?

          現在、学ぶことについての関心が高くなっている。 そもそも人は「なぜ学ぶのか?」 生成AIに聞くとこのような回答が返ってきた。 1  自己の成長と知識の追求 2 セレンビリティと偶然の出会い 3 好奇心と楽しさ 4 未来のための準備 この4の「未来のための準備」と同じような考えを落合陽一さんは著書でこのように述べている。 私は学校の勉強を怠ってきた。 なので、新しい物事を習得するのは不得意であり、覚えるまでの時間も長い傾向にある。 しかし、運良く大学院で学

          学ぶ意味とは?

          教育の本質

          研修旅行に行くことによって何か自分の中で変化が起きている。 教育の本質について考えながら研修旅行を振り返りたい。 現在勤めている学校は 「いかに子どもたちを想いのままにコントロールできるか」 をとても意識している。 それは、コントロールできなくなると学校が荒れる、崩壊すると言った不安の裏返しなのだろう。 自分自身も10年以上教員生活を続けてきたが、自分の指示に従わない生徒に対しては強く怒りを感じていた(不安の裏返しだった) しかしそれは間違った考え方である。 「〜させなけ

          教育の本質

          教育観の転換

          授業視察を目的に他県の学校に3日間行ってきた。 小中一貫の教育をしており、非常に刺激的な3日間であった。 授業視察に年間何百人も訪れる人気校なので多くの学びを得ることになった。 少人数で多学年ごちゃまぜの学び イエナプランを取り入れている 自由進度学習を取り入れている フィールドワークを頻繁に行っている  学習の進め方はAIドリルを活用して個別最適な学びの実施 柔軟な時間割(子どもが授業を選択できる日がある) 総合は自分の好きなことの探究時間に多く時間を使っている 日本

          教育観の転換

          変わろうとする学校

          以前不登校についての話を載せた。 引用した内容は以下の通りである。 不登校の数は減少することなく、今後も増えていくことは間違い無いと思う。 広島県では不登校の支援の一つとしてSCHOOL"Sという居場所を作っている。いわゆる「校内フリースクール」という形をとっている。 私が所属している自治体にも不登校支援の一環として相談室などの別の居場所を作ってはいるが、そこの運営は相談支援パートナーに基本おまかせしている状況である。 広島県では、SCHOOL"Sの取り組みの中で、オン

          変わろうとする学校

          「やりたいこと」とは?

          1  なりたい姿私は中学校で勤務をしています。 私の目標は、中学校を卒業した時に生徒が 「誰に何を言われようとも、周りを納得させて、自分で進路を決めた」 という決断をして中学校を卒業することを見守ることです。 自立するためのキーワードとしては、自己理解と自分のなりたい姿を想像することです。この2つのことを中学校3年間で学ぶことにより、自分らしい進路選択ができると考えています。 実は、これは現代を生きる大人にも当てはまるのではないでしょうか。 自分自身を理解して、なり

          「やりたいこと」とは?

          定期テスト

          1  定期テスト廃止の動き全国各地で6月は定期テストが行われている時期ではないだろうか? 今回は定期テストについて考えをまとめてみたい。 定期テスト廃止については5年前くらいから議論されてきた。 私も約20年以上前に定期テストを行ったが、この期間だけとにかく詰め込み、テスト期間は苦しい思い出しかない(もちろん詰め込み型の勉強をしていたので点数も悪かった) 定期テスト廃止の先駆けとなった元麹町中学校校長工藤先生の取材をした本の中に似たような記述があった。 普段から

          定期テスト

          無くす言葉

          「どうせ無理」をなくす。 これは株式会社植松電機 代表取締役の植松努さんが講演会などの話の時に出てくる言葉である。 自信を奪う言葉として「どうせ無理」という言葉があると植松さんは言っています。 「頭が悪い」をなくす。 勉強でテストの点数が悪かったから、 「テスト30点?お前頭悪いな」 みんなが知っていることを知らなかったら、 「お前そんなことも知らないの?お前頭悪いな」 などと「頭が悪い」という言葉をよく聞いており、その言葉に違和感があった。 例えば、テストの点数が取れ

          無くす言葉

          植松努さんのお話(教育)

          教育の話をする時に私は工藤勇一さんと植松努さんの影響を強く受けている。今日は記事の中の植松さんの話です。 社会が変わっていく中で教育はどのように変わってきたのか? 「人が増えている時代は、今まで通りのやり方でやってきても、そのリスクがあまり表面に出てこない」 まさに学校で毎年学年末に起こる「前年度踏襲」(昨年と同じことの繰り返し)は昔は良かったのかもしれない。 しかし、変化の激しい現代において何かにチャレンジしない学校は世の中かから見放されてしまうのではないだろうか。

          植松努さんのお話(教育)

          時間と労力

          学校とは今後どのような場所になったらいいのかを考えていきたい 今回は前横浜創英中学・高等学校長の工藤勇一さんと株式会社植松電機 代表取締役の植松努さんの対談記事である 工藤勇一さんが学校改革に必要な2つのことを述べている 一つ目は子どもの主体性を奪わないこと 二つ目は、主体性を取り戻すこと 人は与えられ続ければそれが当たり前になり、与えられなくなると不満を抱き文句を言う 手取り足取りこちらが手をかければかけるほど受け身になり、主体性を奪っていく。主体性を奪われた子ど

          時間と労力