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その授業学びたい?

授業で大切なのは、この授業にはどんな意味があるのか?ということを考えることである。
落合陽一さんは著書の中で、一人一人の意見を尊重するインクルーシブな価値観を得るために以下のように述べている。

これからの時代で大事になるのは、1人ひとりの意見を尊重する包括的(インクルーシブ)な価値観です。だからこそ、自前のマインド、自分なりの判断を持つことが大切です。つまりどの分野が自分たちにとっては重要で、何を意識していく必要があるのかを、常に言えるようにしておくことです。
たとえば、プログラミング教育の本質的な目的を、教師や子供が理解しているかどうか。
「プログラミング教育が必修化されるから覚えましょう」
ではなく
「プログラミング技術は社会の課題を解決するための有効な方法の一つだから覚えましょう」と伝えるべきなのです。(省略)
大人になっても本質的な話に正面から向き合えるのは、頭が柔軟で体力がある人です。

0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書  落合陽一(2018)P65-66

自分の修行を思い返すと
「プログラミング教育が必修化されるから覚えましょう」
と押し付けていた教育を何度繰り返していたのだろうか。
教科は違っても、このような押し付け教育を行い、そこに適応できない生徒に対して無理やり箱(教室)の中に収めこんでいた。

「プログラミング技術は社会の課題を解決するための有効な方法の一つだから覚えましょう」
という始め方も、見方によれば押し付けのようにも見えるが、学ぶ意味を提示して、これなら学んでみたいという意欲が湧いてくる可能性がある。

さらに理想を言えば、
「社会の課題を解決するためにどんなことができるかな?」
「社会の課題を解決するのに自分にできることはどんなことかな?」

という問いを立て、課題解決のためにできることの手段として、
プログラミングがあることを伝えて、プログラミングを取り組みたいと思った生徒はどんどんと学んでいくはずである。

振り返って自分の授業はどうなっているのか、
授業に適応できていない生徒を放置していないだろうか?
教科のせいにしていないだろうか?
(「私は社会科だから」「私は国語だからできない」など)
勉強ができないと生徒のせいにしていないだろうか?
生徒の家庭環境のせいにしていないだろうか?

子どもが学べる環境を最大限に作ろうとせずに、何か問題行動があった時に子どものせいにするのは教師のエゴである。
と厳しい言い方をして、自分自身にも言い聞かせてるのである。


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