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変わろうとする学校

以前不登校についての話を載せた。
引用した内容は以下の通りである。

政府は、年間30日以上学校を欠席する子どもを「長期欠席者」として分類していますが、その数は約41万人に上り、その中でも長期休養などの特定の理由のない、いわゆる「不登校」の子どもたちは約24万5000人(令和3年度)に達しました。

今村久美 NPOカタリバがみんなと作った 不登校ー親子のための教科書 ダイヤモンド社 

不登校の数は減少することなく、今後も増えていくことは間違い無いと思う。

「SCHOOL“S”は新たな学校のあり方の模索です。楽しそうでわくわくする環境の中で子どもたちが自分の得意なこと、好きなことを再発見したり、突き詰めて自分らしさを発揮したりしながら学びを深めていってもらいたいという思いを持っています。そのためには子どもたちとともに思い悩み、伴走する大人がいることが重要だと考えています」

https://www.nhk.or.jp/hiroshima/lreport/article/000/83/

広島県では不登校の支援の一つとしてSCHOOL"Sという居場所を作っている。いわゆる「校内フリースクール」という形をとっている。
私が所属している自治体にも不登校支援の一環として相談室などの別の居場所を作ってはいるが、そこの運営は相談支援パートナーに基本おまかせしている状況である。

広島県では、SCHOOL"Sの取り組みの中で、オンライン授業ができたり、自分で時間割を作成することを行なっている。

週のはじめに自分で1週間の時間割をつくります。学校では決められた時間割に合わせてクラス全員が同じ内容の学習を進めるので、大きな違いです。さらに授業の中には、リモートでの工場見学やクラブ活動の時間、それぞれの興味や関心を探求できる時間などが用意されています。それぞれが選んだ教科を、自分のペースで進められる仕組みとなっています。

https://www.nhk.or.jp/hiroshima/lreport/article/000/83/

このように自分自身で時間割を作成したりして、自律を目指して活動を行っている。

このような取り組みはどんどんと全国に広がっていけば良いのだが、なかなか広がっていないのが現状である。
広島県の子どもたちが特殊だからオンライン授業や自分の時間割を作らないといけないのか?もちろんそんなわけはない。
全国各自治体で同じような問題を抱えているのだが、そこに誰がどのように関わり、本気で取り組むのかによって状況を変えることができるのであろう。

教員はなんでも屋である。
授業、生徒指導(支援)、カウンセリング、経理、学級経営、学年経営、不登校支援、保護者対応、PTA活動、部活動など様々な仕事があり、それを分担しながらやっているが、適切な分担ができているところは多くはないと感じる。

しかしながら、学校の問題を教職員全員で対話し、一つでもいいのでその問題を解決するために全員が同じ方向を向けられれば変えられるような気がする。
もちろん、一時的にはエネルギーを使うことになるのだが、変えることによって全体的にみると変える前よりも良い状況を作ることは可能だろう。


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