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給食は何のためにある?

月曜日、学校が始まり、いつもの日常がスタートする。
教員として働く上で、ランチが給食なのはなかなかいいものである。
以前、社会人の方が学校に来校したときに、
「給食いいですね。羨ましいです。」
と言われたことがある。
確かに、値段と栄養バランスのことを考えると非常にコスパはいいし、量もなかなかである。

今日はそんな給食時間の出来事を書きたい。

勤務校の給食時間は片付けを含めて25分間設定している。
準備時間は10分間ある。教員の方はわかると思うが、
この準備時間を有効に使って、給食開始時間に遅れないようにすることはとても労力がいる。

本日月曜日。1週間交代で当番活動をしているので、今日は当番が変わって1日目である。
班の動きはもちろん班ごとに異なる。
特に今日の班はゆっくりと準備をし始めて、ゆっくりと仕事をしていたので給食開始時間を4分間過ぎていた(遅れていることに特に生徒からは文句などは出てはいないのが不思議であった・・・)。
遅れたのは班員だけの責任ではなく、他の人も協力しようとしていなかったことも遅れた原因であった。
(6月の下旬にそんな状態の学級経営をしており、お叱りを受けそうだが、そこは多めに見てほしい。)

給食時間が4分過ぎた後に私がこう話した
私「給食時間は何のためにあるの?」

生徒A「エナジーを補給するためです。

との答えがあった。
(他にもいくつかの返答が帰ってきたのだが忘れてしまった・・・)

私「その通りで、給食は栄養を補給する時間ですよね。
今日は4分間時間がオーバーしました。栄養を十分に得るためには何をしなければいけないですか?」

生徒B「給食時間を早くする。」

生徒C「手を早く洗う」

私「そうですよね。給食時間は栄養を取るための時間なので、
給食時間が遅れてしまうとその目的が達成できなくなります。
このゴールを達成するためにみんなが何をしなければいけないのかを考えてほしいです。(切り替えて)ゼリーおかわりしたい人〜」

のようなやり取りをした。
早く準備できない時によくある声掛けは
「早くしなさい」
「手を洗ってきなさい」
「教室に入りなさい」

などの「〜しなさい」のような声かけが多い
(実際に私も言ってしまっているが・・・)

しかし、これは教師が生徒をコンロトールしているに過ぎない。
生徒が考えて動いてるのではないので、生徒はそのうちめんどくさくなり、準備をしなくなったり、時間に遅れだしたりする。

今日はアプローチの仕方を変えて、ゴールが何かを生徒と一緒に考えることにした。
これがうまくいくかどうかわからないが、少なくとも怒鳴りつけるような指導は回避できる。
最近思うのだが、私が笑顔を心がけていると、子どもたちも笑顔が多いような気がする。
子どもは敏感で、こちらが機嫌が悪い時は一瞬でわかるらしい。
(卒業生に指摘された経験がある・・・)
勤務校は学校システムとしては古い体質の学校で、改善しなければいけない部分がたくさんあるが、システムを変えるのには時間がかかる。
まずできることは自分が機嫌を良くして、笑顔でいることなのだろう。
大したことではないが、そのような教師がいるだけで1人でも学校に行こうかなと思ってもらえるのならこの仕事をやっている意味があるのかも知れない。


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