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教育観の転換

授業視察を目的に他県の学校に3日間行ってきた。
小中一貫の教育をしており、非常に刺激的な3日間であった。

授業視察に年間何百人も訪れる人気校なので多くの学びを得ることになった。

少人数で多学年ごちゃまぜの学び
イエナプランを取り入れている
自由進度学習を取り入れている
フィールドワークを頻繁に行っている 
学習の進め方はAIドリルを活用して個別最適な学びの実施
柔軟な時間割(子どもが授業を選択できる日がある)
総合は自分の好きなことの探究時間に多く時間を使っている

日本の教育でここまで「主体的・対話的で深い学び」
を実現しようとしている学校は多くないだろう。

学校は何のためにあるのか?(省略)
そのためには、子どもたちには「自ら考え、自ら判断し、自ら決定し、自ら行動する資質」すなわち「自律」する力を身に付けさせていく必要があります。
社会がますます目まぐるしく変化する今だからこそ、私はこの「教育の原点」に立ち返らないといけないと考えています。

学校の「当たり前」をやめた 工藤勇一(2018)

元麹町中学校校長の工藤さんはこのように述べている。
なぜ工藤さんの言葉を引用したかというと全く同じことを視察した学校の管理職の方が話していたからである(この管理職の方は実際に工藤さんとお会いになったことがある)

一度教育の原点に戻り、なんのために学校があるのかを考え、学校を設計したのだ。

管理職の先生は、
「みんな一緒」から「子ども個々に委ねる」学びへと「観の転換」が求められる。
子どもたちを「管理すべき対象」から「自律すべき対象」とする

という考えを持っていることを話してくれた。

つまり、自由進度学習、イエナプラン、個別最適な学びを現在の教育観の上に成り立たせても教員が全てを管理して、子どもに委ねる学びを実施できなければ現在行っている教育と同じになってしまう。

しかし、教育観の転換はすぐにできるものではない。
特に教育に長く携わってきた人にとっては大きなストレスになるだろう。
「わかっちゃいるけど今までのやり方の方が簡単」
「本当にそんなことする必要あるのか」
「あと数年で退職だから他の人でやってくれ」
などということになりかねない。

だが皆さんもお気づきのように、社会は確実に変化している
・コロナ禍での変化
・生成AIの誕生

この2つは世の中を大きく変化させている。

管理型の教育の学校に留まるのか、子どもに委ねる学びの学校に転換するのか。
今回わかったことは、学びを転換している学校は存在しているのである。
そして、それぞれの学校の子どもが大人になり、社会を動かしていく。

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