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「 永遠の1分。 」の映画情報・評価・感想レビュー

3.11から今を生きる人々のドキュメンタリー風シニカル・コメディー。

とても実験的でありながら、多様な視点・時系列の配置と置換を、小気味よく的確に描いている。

忘れてはいけない「 絆 」の物語。

画像の引用元:IMdb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)

永遠の1分。

公開日

2022年3月4日

上映時間

97分

キャスト

  • 曽根剛(監督)

  • マイケル・キダ

  • Awich

  • 毎熊克哉

  • 片山萌美

  • ルナ

予告編

作品評価

  • 映像:3/5

  • 脚本:4/5

  • キャスト:3/5

  • 音楽:3/5

  • リピート度:3.5/5

  • グロ度:1/5

  • 総合評価:3.5/5

考察レビュー

脚本が「 カメラを止めるな!」の上田慎一郎なので、それなりに仕掛けあるシニカル・コメディーかなと、勝手な憶測で挑んだ。

これは凄い。

インディーズ映画は、映画進行の幾つかのセオリーパターンの数種を絡めて、前衛的な作品を作ろうとするけれど、残念ながらほとんどの作品は結末までに破綻してしまう。

そんな難解な手法と不謹慎極まりないと言われかねない3.11を題材に、シニカル・コメディーの形式を取りつつも、

ドキュメンタリー的であり、感動作であり、優しくて強いメッセージを提起している作品へと昇華している。

今作と瀬々敬久監督の「 護られなかった者たちへ(2021) 」とセットで鑑賞することで、人々の繋が...それを「 絆 」と言うべきか!

ほんの些細なキッカケが人と人を結んでいく。

大きなオムスビ(ライスボール)にビックリして笑ってしまう結び。

山葵でむせてしまう辛く厳しい、への字に結んだ口。

その結びは、大きく大きく大きな「 絆 」になっていく。

無関心な関係者。

積極的な部外者。

忘却したい人々。

紡いで行く人々。

思いは様々に、自身の心に根深く残される。

それでも、どんなときでも笑顔で「 結び 」にすれば、人間は顔を上げ前を向いて生きていけるのだと。

忘れないために。

まとめ

主人公のアメリカ人映画監督スティーブ役のマイケル・キダさんは「 コンフィデンスマンJP 」で、長澤まさみ演じるダー子の執事役の方ですよ。

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