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ボタニカル哲学(後集116)我が身を修めて万物に及ぶ

自分自身、独力で悟りの境地を得た者は、それにより始めて万物の本来の在り方を観て、万物を在るがままの状態にしておける。天下を本来在るべき姿に還した者は、それにより始めて、俗世間に在りながら俗世間を超えられる。

つまり、悟りとは自我を超え、自分を含め物全てに本質を観る事が出来、本来の在り方に委ねられ、社会を自然な流れ戻した者は、現象の内に在りながら本質の世界に生きられる。

言換えれば、達人とは、全ての事物を現象として認知し“在るがまま”を完全として受け止められる人間である。

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