ボタニカル哲学(44)大所高所から世の中を見る
社会で出世しようとするなら、他人より一歩だけ高いところに立っていないと、あたかも埃の中で服を振るい、泥水で足を洗うようなもので、振えば振るうほど埃にまみれ、洗えば洗うほど泥がついてくる。そのようなことではどうして埃や泥を超越することができようか。また、他人より一歩下がっていないと、我が蝋燭の火に飛び込み、羊が垣根に頭を突っ込んでしまうようなもので、こんなことでどうして、安心しては暮らして行くことができようか。
つまり、君子はリスクマネージメントの達人と言える。
言い換えれば、純粋なリスク回避は言うまでもなく、投機的なリスクは確実に回避しておかないと安心して生きてはいけませんということ。
暦学
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