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今注目のキーワード「アート」。AI台頭時代に求められる柔軟な思考能力を身に着ける。アートの楽しみ方とおすすめサービスまとめ。

アートが注目されている背景

最近、各種雑誌やラジオなどでアートという言葉が出る頻度が高くなってきました。

これには、人工知能が発達し様々な仕事を機械で代替できるようになったことで、人間の余剰時間が増えたことが理由の一つにあると言われています。

昔から金銭的に豊かで時間を持て余した人が人文学的な方向に目を向ける傾向がありますが、今までと違うのは金銭的豊かさに(少なくとも前よりは)関係なく時間が余り始めているという事。

そして昨今は働き方が一般的にリモートワークへシフトしていますが、これも余剰時間の増加を加速させるでしょう。


またアート的な思考は人間特有のものであって、新しいものを作り出していく力となることも、アートが注目されている一因です。


こういったことから、最近はSTEAM教育と言って世界的にアートを教育へ取り入れる動きがあります。

いま世界のテクノロジーはどんどん進化して、AIと呼ばれる人工知能やロボットが多く社会進出しています。私たちの生活の中にもスマートフォンやタブレットなどの電子機器が増えたり、飲食店などの入り口では、ペッパーくんと呼ばれるロボットが予約案内をしているのを見かけたりしますよね。この流れは今後さらに進み、社会では今よりも多くのAIやロボットの活躍が予想されています。そのように社会が変わっていく中で必要となるのが、変化に流されるだけではなく、”新たな変化を生み出せる能力を持つ人材“です。それにも関わらず、変化を生み出すことができるデザイナーやエンジニアは全世界で不足しています。そこで新たな変化を生み出す人材を育てるために、いま世界ではSTEAM教育がどんどん取り入れられています。ものづくりに特化した科目を複合させたSTEAM教育は、今後全世界で必要となっていきます。(引用:スタスタ STEAM教育とは?事例や課題、STEM教育との違いをまるっと解説)


少し前まではプログラミングが学校教育に取り入れられて話題となっていましたが、これからはそこにアート(リベラルアーツ)が加わっていく。

ということは、今後アートというものが必須の教養となっていくという話になります。


今まではやはり英語ができた方がお仕事でも有利といわれていましたが、現代では英語はできて当たり前。

そしてこれからはプログラミングやアートの教養を持つことが有利に立ち回る要件となるでしょう。


アートによって、今後の社会で求められる柔軟な思考能力を身に着ける


アートによって養われる能力は感性だと思われる方が多いですが、他にも以下のような能力が鍛えられます。

・想像力

・読解力

・問いの能力

・問題解決能力

・表現力


要するに、柔軟な思考能力を育ててくれるのです。

私自身アートにハマってからというもの、考え方が柔らかくなってお仕事もやりやすくなりました。


絵画やインスタレーションの意味を読み解く力は、普段の会話で相手が意図することを解釈することに応用できますし、様々なアーティストが投げかける問題提起に触れて問う力を養う事で、お仕事でも何がベストなのか常に問うて改善を続けていく事ができます。


アートは、楽しむだけで今後の社会で成功するために必要な力を鍛えてくれるとても優秀なものだと言えるでしょう。



アートは自分勝手に解釈して楽しむだけでいいと教えてくれる、びじゅチューン


そうは言っても、アートと聞くと小難しいイメージが先行しますよね。

私自身、小学生の頃面白くもない美術館への社会科見学に行った記憶が蘇り、敷居が高く感じておりました。

それが今では毎週美術館へ足を運んでしまうほどのアート好きになりましたが、そのきっかけとなったのがこちらのNHK番組「びじゅチューン」による動画。

https://www.youtube.com/watch?v=pia0iJLqzmA


フェルメールの牛乳を注ぐ女が題材となっていて、この女は何にでも牛乳を注いでしまうんだ!と言っているだけのまあくだらない動画なんですが、「アートっていうのは正解があるわけじゃないから、自分なりに面白おかしく解釈すれば楽しいのか!」と気が付かせてくれる大変ためになる動画なんです。



まずは気軽にアートに触れ合おう。おすすめアプリ・サービス・雑誌


おすすめアプリ:ArtSticker

インスタやPinterestのような感覚でアートを楽しめるアプリ。

美術館に行くのは気が引ける場合に簡単にアートを楽しめるだけでなく、インテリアを探す際にも役立ちます。

ちょこっと家に何かを飾ってお洒落な部屋にしたいとき、このアプリを見てみて、気に入れば購入することもできるんです。

リンク:ArtSticker


おすすめサービス:HASARD

こちらは有名なものも含めて閲覧できるオンライン美術館サービス。

「 誰でも・いつでも・無料で 」 をコンセプトとしたサービスです。

HASARD は「 誰でも・いつでも・無料で 」 オンライン上でアートを楽しむことのできる唯一のオンライン美術館です。


おすすめ雑誌:Casa BRUTUS 『日本の現代アートまとめ。』

先日書店に行って見つけました。

今までアートにあまり興味を持っていなかったとしても知っているであろう草間彌生や村上隆について纏められていて、入門編としてはぴったりな内容でした。

村上 隆、李禹煥、草間彌生、宮島達男、奈良美智、杉本博司。日本が世界に誇る現代美術作家が集結する展覧会「STARS」が今夏に開催予定です。一方、2018~19年に開催された「Harajuku Auction」は、若手やストリートアートをフィーチャーし、ミレニアル世代を巻き込んで大盛況のうちに幕を閉じました。もはや、現代アートはインテリア、食、ファッション等と同じく、豊かな暮らしに必要な教養のひとつ。そこで、巨匠から若手まで、今、知っておくべき日本の現代アートをまとめます。

リンク:Casa BRUTUS 『日本の現代アートまとめ。』


何事もまずは楽しむことから。

これからの社会で求められる教養を身に着けるためにも、是非上記おすすめサービス達を利用してみてください。


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少し筆者の自己紹介 - 今知っておきたい「面白い!」を伝えるメディアデザイナー

起業ブームの中で、様々なモノやサービスが生まれてきました。

しかしその中で、「これは本物だ」と思えるものは限られているように思えます。

私が考える「本物」とは、作り手自身が「これはいい」と思って作っているモノ。

そこから生まれるものは、いつも面白く、学ぶものも多い。

世の中にそんな「本物」が溢れてこそ、「面白い時代を築く」ことが出来る。

そして、「本物」の認知を拡大をするのがメディアの役割ではないかと私は考えます。

私達の生活を面白くしてくれる「本物」を伝えたい。

このような思いを持って、「偏愛、万歳。」というメディアを作っております。

今回はアートについてご紹介しましたが、その他にも「チル」、「漫画」、「豆腐」、「シーシャ」などの分野で、本気で「良い」と思えるものをまとめたメディアを創っております。

面白い未来を創るものにご興味があれば、以下を是非ご一読頂ければと思います。

美味しい豆腐のために。京大で光学を研究する嘉平豆腐店7代目、斎藤嘉人さん。

「建築漫画家」として活動し、アートとして楽しめる漫画”本”を創る芦藻彬さん

自分を解放できる「チル」な空間を創る。鈴木偉大さん。

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