見出し画像

【商業出版する方法+294】「出版塾に行った方がいいんですかね?」という質問に対する出版コンサル的回答。

元KADOKAWAのビジネス・実用書出版コンサルタント+編集者+ビジネスプロデューサーの渡邉理香ことりっこPです。
 
私の「ビジネス・実用書出版」を目指す人のためのサービスの窓口は「出版相談」なのですが、、

こちらのセッションにお越しになられる方から、いろんな質問を受けます。

先だっても

「出版塾って入った方がいいんですかね?」

という質問を受けました。

元出版社の編集者としての「出版コンサル」的視点から言わせれば以下になります。

>あなたが「ピン」ときた「この人から教えてもらいたいな」と思えるならその出版塾へ行かれてもいいんじゃないですか?

と。

出版塾へ行くことで出版できる人もいますし、、

出版塾へ行ってなくても出版できる人もいます。

一方で、出版塾へ行ったけどうまく芽が出ない人もいますし、、

出版塾へ行かなくて、何にもしなくてただ「願っている」だけで本が出せてない人も大勢います。

だから「これが絶対正解!」とは言えないのが実情です。

また、これは私の元に来られる方に多いのですが、、

 
>出版塾でうまくいかなかったので、がっつりマンツーマンで見てもらえるプロに依頼したい

>出版塾だと自分で企画書を全部書いたり、持ち込み活動をしないといけない。それは業務やライフスタイルとの兼ね合いを考えても、難しい。。

 
この理由で「出版塾を渡り歩く」ことをやめたり、その事実をあらかじめ知っていて、出版プロデューサーやコンサル依頼に切り替える・・・人も多いですね。


「出版塾」行きを考える上でのメリット・デメリット・・・をちょっと書き出したいと思います。

1)出版塾へ行くメリット
他にも「生徒」「受講生」がいるので、「仲間」はできやすいかも。
同じ目標・目的を持った仲間を作れることで、自分や自分のビジネスを認知してもらいやすかったり、実際出版した後で自著の販促の際に「人脈」を活かしやすくなったりする可能性もあります。
クラファンやイベントなどの告知にも「仲間」で協力してもらいやすいかもしれないですしね。。
出版以外でも「ビジネスマッチング」な場として活用できたりしやすいかもしれません。
 

②「出版塾」をやっているのは、割りに「著者」の人だったりすることも多いです。あと、最近では元出版社の編集者/編集長が大々的に集客していたりもします。
認知度が高く、実績が圧倒的で派手な人が実施しているケースが多いので、主催者にシンパシーを感じれば、塾に入っても面白いかも。
いわゆる”著名性の高い人”にお近づきになれたりしますので、そういう影響を受けて、イケイケな著者になっていきいたい!という方は良いのでしょう。


③出版オーディションなるものがあって、ここで「出版社に勤務する現場の編集者」とお近づきになれる可能性が高いです。
出版塾の主催者が、知人の編集者などをよんで、塾生に企画書のプレゼンをさせ、ケースによってはオーディションの審査員となっている「編集者」に企画を拾い上げてもらう・・・ということも。
これがきっかけになって出版化に至るケースも多いです。
私もKADOKAWA時代、この「出版オーディション」なるものに参加して実際に本をプロデュースした経験は多数ですので、「編集者と知り合えやすい」というのはユニークな体験になることでしょう。

2、一方で「出版塾」のデメリット・・・というのも存在します。

→代表的なものが「一人一人に丁寧に「コンサル」をしないので、本が出せる人と出せない人との差が激しい・・・」
私もいろんな出版塾の「オーディション」に参加させてもらったり、ケースによっては企画書の添削アドバイスを行った経験があります。

そこで感じるのは、出版塾って、その名の通り「塾」なので「学び」に重点が置かれており、「出版企画が立てられていない」「商品としての書籍企画設計が構築されてない」ってことが多いですね。

教えてもらって→その通り企画書を書く・・・。出版の世界って、意外とこれが通用するようで通用しません。
なぜか。
「クリエイティブ」な世界だから。
 

どういうことかというと、、

その人がもつ本来のポテンシャルコンテンツと、出版市場にマッチさせる出版企画を立てる。

これがめちゃくちゃ大事なんですよ。

でも出版塾ではこれがほとんどできてないですね。

8割以上の人が、、、

>自分が出したい本の企画

になっていて、、

>出版社が本当に欲しい!と思える出版企画・商品設計になってない

この現実が往々にして散見されます。

出版社が本当に欲しい!と思える企画・商品設計になるためには、やはりプロとセッションを行ない、「商業出版のコンテンツとしてふさわしい自身のポテンシャルスキルを”引き出さないと”」ね・・てことでもあるんです。
要は、「商業本としての商品価値に見合わない企画書になるために、プロと話し合って、企画(本として売れるコンテンツ)を練らないとね」ってことでもあります。

実際、商業本の編集者は、著者候補となる人に対し「事前にお会いして打ち合わせして、企画相談・企画構築のための取材」なんかを複数回行うこと・・・デフォなんです。

だから、出版社の編集者ってのは、実は知らず知らずのうちに「著者をコンサル」してたりするんですよね〜。
 
この「コンサル」・・・「マンツーマンで自分と自分のビジネスやコンテンツに向き合って、どう本にしていくかを密に話す機会」が出版塾ではほとんどないので、、

結局「出版社の意向=読者が欲しがりがちな企画にならない」ってことになり、出版実現が難しくなる場合も多いのです。

本当は「本にして売れる企画になるコンテンツを持っていても」です。
それって「隠れている」場合がめちゃくちゃ多いので、、コンサルして、引き出していかないと、なかなか表面化しない。
要は「潜在コンテンツ」状態になっていて、顕在化してないから「もったいないことになってる」・・が多いのですよね。

いいですか。
商業本を狙うなら、出版社を味方につける必要が絶対。
出版社の編集者に「あなたに本を出してほしい。こちらは協力めっちゃするから!」って”愛されない”と、本は出せません。

だから目線は「出版社の編集者がどんな企画を欲しがるのか」に向けないといけないのですよね。


これに目を向けつつ
あなたが本当に持っている「潜在コンテンツ」を引き出して、顕在化させていかないと「商品として見合う本になっていかないよ」ってこと。
このある種「面倒な作業」を出版塾ではほとんどやらなかったりするから、、大変なのですよね。

最近では「出版塾」でもコンサルを取り入れてます!的なところも出てきましたが、、
やっぱり「先生」が対応できるキャパは限られているので、なかなか真摯に向き合ってくれないケースが多いですね。

よって、最近では「出版塾」もかつてに比べて盛り上がってないところが多いようにも感じます。
やっぱり「教える」だけでは、成果が出づらいからだと思いますね。


→また、仲間づくりよりも「出版社の編集者に”出して欲しい”と告白されないことには始まらない」。
ということも覚えておいて欲しいです。
何よりもあなたが付き合うのは「出版社の編集者」です。この人たちとダイレクトに付き合える存在になってた方が、利が高いです。
仲間作りも、間接的にはあなたの出版に影響しますが、、それを目的にしては良くないでしょう。

また「本づくりは編集者と二人三脚であって、仲間で作るのではない」というのもあります。
もちろん同じ目的を持つ「仲間」に「一時的に協力」してもらうことも大事でしょう。
しかし!
本づくりは原則「編集者とやる」ものであって、、みんなとやる・・ってのはちょっと違うかな。と。
原稿だって、出版塾の仲間と作るわけではないですよね。

一人で執筆することになるだろうし、、
ブックライターさんとのやり取りにもなるだろうし、、

その意味でも、執筆や書籍制作の作業で「出版塾」の出る幕ってあんまないのですよね。。

であれば、ダイレクトに出版社の編集者と結びついてどんどん書籍制作に没頭した方が時間もお金も労力も有益ですよ、ってお話です。
 
その意味でも「出版塾にいった方が絶対にいい!」とは言い切れないんだよな〜というのが、KADOKAWA時代から色々見てきた私としての感想なのです。
 
 
なお、私の場合は「出版塾」形式は取ってません。
上記に書いたように、デメリットの方が多いから。
本当に「本を出して飛躍したい」なら「最短ルート」を通った方がいいでしょ、って思うから。

その意味では「マンツーマン」ですけど「コンサル&プロデュース形式」が一番成果が高いです。

だって「編集者である渡邉理香」とやりとりするわけですから。。
「擬似的に商業本の編集者と付き合う体験」が、私のコンサルを受けていただくことで、すでにかなっちゃうので、、

実際の出版社の編集者とのコミュニケーションも、うまくいきやすいのですよね。

いずれにせよ「出版塾」も「出版のプロデュースやコンサル」に関しても、主催している人や活動、ご自分との相性を見極めることだと思います。
その意味でも私は「出版相談」を窓口として設けていますので、興味がある方はぜひお越しください。

あるいは「メルマガ」から、触れてもらうのも大いに結構だと思います。
youtubeでも出版に関する情報を発信していますので、こちらを視聴してもらうのも良いかと〜。
 
あなたにあった「出版活動のパートナー」をぜひ見つけていってくださいね。
 
==================
読んでいただきありがとうございます。
引き続き以下のコンテンツ・メニューをご案内中!
ピンときたものがあれば、ぜひご参加くださいね。
==================
>期間限定!オンライン受講募集中
現役編集プロデューサーが伝授「出版企画書作成講座〜オンラインVER」
https://freedomrichstyle.com/kikakusyozemi2024
  

>渡邉への出版コンサルやプロデュースに興味があればこちらが窓口です。まずは「ご相談」ください。
https://rikabook.com/consultation

>ビジネス・実用書出版を目指す起業家・経営者のためのメール講座(メルマガ)。ご登録特典として、出版相談セッションがお得に受けられます!https://rikabook.com/pubmerumaga


>出版からビジネス全般に至るまで。
特別講座・コンサルなどのご案内&プチお得情報が届く!
渡邉理香公式LINE
https://lin.ee/FT2yq55

 
>noteで公開!「商業出版相談・質問」のメッセージをお待ちしております。noteでご質問やご相談の回答記事を書かせていただきます。
https://bit.ly/3MqTOjh


>取材・セミナー・講演等、仕事のご依頼はこちらから
https://rikabook.com/contact


 
 

 






 


 


この記事が参加している募集

ビジネス書が好き

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?