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偏差値37からの高校受験 #22 「中学3年9月 MARCHの子はMARCH?」

うちの息子はとにかく勉強が大嫌いです。自分の親がそうであったように放任主義だった私ですが、高校受験を目の前にしてさすがにまずいという状況になってしまいました。

この話は現在進行形なので、結末はまだ私にもわかりません。
これは、勉強嫌いの息子と教育熱心ではなかったのに追い込まれた母が日本の受験戦争に立ち向かう記録です。
私たちのような親子が減ることを願って。

前回は、理社1の危機にありながら英語100点を目指してるという話をしました。

息子がある日、仲のいい友達の話をしてくれました。

「友達が青山高校を目指していて、一緒に大学MARCHを受けようって誘われたから、俺も受けることにしたから!MARCHって知ってる?受かるかな?」

ほうほう。飛ばしますね。まだ高校受験もこれからだし、なんなら綱渡り中なのに。
しかもMARCH?
そうです。MARCHとは明治、青山、立教、中央、法政大学の頭文字をとって難関大学を表しているものです。
言うのは自由!目標が高いのはいいことですし、息子に目標ができるのは嬉しいです。
嬉しいですが、、、。

遡ること十数年前
今となっては何とも思っていませんが、息子の父親に当たる人は私たち親子を捨てて、息子が生後10か月の時に私たちの前から消えました。
これまで息子から聞かれない限り私から彼について話をしてこなかったのですが、彼は明治大学でした。
息子に話したらそれは何かしらの刺激になるかもしれないと思い伝えてみることにしました。

「息子の父親に当たる人は明治大学だったんだよ。人としてはアレだけど、知能だけはもらえたかもしれないよ。」

「え!本当??めちゃくちゃ嬉しい!
ママ普通だから俺も普通だと思ってたけど、明治の息子なら明治行ける可能性あるよね?
もっと早く言ってよー!!
なんで今まで言ってくれなかったの?
俺やるから!!明日から変わるから!!
本気で目指す!!遺伝にまじで感謝だわ。」

いやいやいや、
私からしたら、もうツッコミどころ満載ですよ。どの口が言っとんねん。
普通で悪かったな!!
あなたは確実に普通ではないけどね。

想定外の反応に、やっぱり息子の思考は私には理解できないと改めて思いました。
どれだけポジティブ?
ずっと片親なことで嫌な思いもしてきたはずなのに、自分を捨てた父親からの遺伝に感謝している息子に感心しました。
母はDランク大学なので、息子の脳は明治100%ではないですが、、それは言わないでおきましょう。

夜息子の部屋を覗くと

「いつもより英語がわかるようになってる!!気持ちって大事だね!」

単純。

そんな息子からまた度肝を抜かれる提案がされました。

「オープン入試でもっと上の高校を目指したい。」

せっかく自転車通学もできて、学力的にも今の息子にとって良さそうな学校を見つけたのに、、、しかもまだそこの基準にも達していないのに!
息子が見つけてきたのは通学に一時間以上かかる偏差値65の高校でした。そのことを塾の先生に伝えると

「息子の自発的意思なら、できる限り尊重してやってくれ。自分を知るための大切なことだと思う。無理なら無理と分かればいい。納得のいく『自分の受験』にしてやることが一番大切だと思う。」

とのことでした。さらなる崖っぷち状態になるので正直私は葛藤がありますが、先生の仰る通りです。ここまで来たら、やけくそです。もう息子の好きにしてくれ。


乗ってきた息子の気持ちに反して、厳しい現実も、、、

前期期末試験では、英語100点を目指して勉強した結果、、、88点でした。中学入学以来の最高得点ですが本人は納得が行っていないようです。
数学24点、国語28点、理科31点、社会30点、、、はい、前回0点だった理科はこれで「1」確定です。点数次第で「3」と言われてた国数はこの結果だと「2」のままでしょう。


月初に受けたV模擬の結果は、寝不足のせいだったのか時間が足りなかったとのことで英語がガクンと落ちて三科の偏差値48。衝撃です。
息子よ、ベストを尽くす為には体調や生活を整えることが大事なんだといい加減学んでください。

偏差値のみが頼りの受験本番でこの結果が出る可能性もあると考えると震え上がりました。でも、英語だけで最近調子に乗っていた息子にとって今この結果が出たことは良かったかもしれません。

塾の先生とは、できたら合格の可能性の高い高校(元々目指していた学校)を受けてほしいけど誘導しないことにしようということになりました。
息子はこの結果をどう捉え動くのか静観することにしました。

その夜塾から帰ってきた息子は予想通り落ち込んでいました。
修学旅行にまで参考書を持参していたので、相当ショックだったと思います。息子は考えた末、英語も含め他の科目も鬼先生に特訓をお願いすることにしたようです。

受験生なのに全力で取り組まない中3クラスへの罰として、鬼先生はしばらく英語の授業を他の優しい先生に任せていたそうなんですが、、、

先生から電話が来ました。
先生は息子からの申し出に応えることにしてくれたそうです。他の生徒は今の優しい先生に逃げてしまったそうで、なんとマンツーマンで鍛えていただくことになりました。経営的には大赤字です。

「これから週7日だ。徹底的にやるから見ていてくれ。」

「お願いします。」

気づいたら一年前くらいから模試の結果が停滞しているのですが、大丈夫でしょうか、、
どこまで息子が本気でやるのか見守りたいと思います。


長文最後まで読んでいただきありがとうございます。


つづく


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