マガジンのカバー画像

短編小説たち

11
私が書いた短編小説をまとめてます。
運営しているクリエイター

2023年1月の記事一覧

ハッピーホリデイ -Café yorumachi-

ハッピーホリデイ -Café yorumachi-

初めまして、ラウラと申します。
私はドイツ人で、日本の文化を学ぶため日本に住み、Café yorumachiの店長として働いています。日本に移住して15年が経過しました。
このお店はドイツをコンセプトにしています。

「こんにちは。」
このダンディな白髪交じりのおじ様は常連のお客様の田辺さんです。
とても上品でお洒落な雰囲気で、お客さまとの交流も積極的にしてくれます。

「こんにちは、素敵なゲス

もっとみる
ラタルネの光 -Café yorumachi-

ラタルネの光 -Café yorumachi-

初めまして、ラウラと申します。
私はドイツ人で、日本の文化を学ぶため、日本に住み、Café yorumachiの女店長として働いています。日本には20歳から住んでいて、もう15年が経過しました。
このお店はドイツをコンセプトにしており、食べ物や飲み物もドイツ料理を提供しています。

「コーヒーを1杯ください。」
このダンディな白髪交じりのおじ様は常連のお客様の田辺さんです。
とても上品でお洒落な

もっとみる
猫とギター

猫とギター

今は夜10時。
町は駅に向かう人やお酒を飲んで酔っ払って騒いでいる人、楽しそうに話しながら散歩をしている人など、皆が好きな時間を過ごしている。

僕はこの時間になるとギターと機材を持って、町に演奏をしに来ている。
ギターは僕の長年の相方だ。

今日演奏する楽譜を開き、販売するCDを置いて、準備を整えた。

足踏みをしてリズムを取り、演奏を始める。
街ゆく人達は少し演奏に耳を傾けては、自分達の会話に

もっとみる
僕と死神の1日

僕と死神の1日

僕の名前は進藤。高校1年生。

内気で人と話すのが苦手で、家族とも上手くいかず、学校もなじめずにいつも1人で過ごしていた。
そんな人生に絶望し、自殺することにした。
事前に少しずつ買っていた睡眠薬と水道から捻り出した水をコップに入れた。
見たくもないテレビを流し、食べたくもないがお腹は鳴り続けてうるさいので、カップラーメンを一気に胃の中に入れた。
深夜になると睡眠薬を大量に服用して意識を失った。

もっとみる
「僕と死神の1日」のあらすじ

「僕と死神の1日」のあらすじ

主人公の進藤は孤独で人生に絶望し、自殺を試みていた。
深夜に自分の部屋で睡眠薬を大量に服用して意識を失った。
ふと目を覚ますと、目の前に女の子が座っていた。
その子は高校生くらいで、金髪ショートヘアの美少女である。黒くて長いマントを纏っていて、大きな鎌を持っていた。
コスプレのような格好をしているので、進藤はヤバい奴が来たと思った。
話を聞くと、自分は死神で進藤の命を奪いに来たと言った。
だがあま

もっとみる