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勝手にオススメ音楽書

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私が勝手におススメする音楽書の紹介記事。 一応、音楽理論関係、またその周辺のジャンルの本中心です。
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記事一覧

【勝手におすすめ本⑦】ある「完全な音楽家」の肖像

私の独断と好みで選ぶ音楽書を、勝手に紹介するシリーズの第7回。

今回は、音楽とは何か?演奏するとはどういうことなのか?
音楽教育はどうあるべきか?など、音楽をやっていると必ずぶち当たる問題にたくさんのヒントを与えてくれるこの本です。

【船山信子 編『ある「完全な音楽家」の肖像 マダム・ピュイグ=ロジェが日本に遺したもの』;音楽之友社(2003)】

楽典と関係ないじゃないか!と言われそうですが

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【勝手におすすめ本⑥】総合和声 実技・分析・原理

私の独断と好みで選ぶ音楽書を、勝手に紹介するシリーズの第6回。

今回紹介するのは、「総合和声」です。

【島岡譲ほか著 「総合和声 実技・分析・原理」;音楽之友社 (1998)】

一応、このnoteのページは「楽典やり直し講座」なので、一度楽典、和声など音楽理論を勉強したことある方を対象に書いているつもりですが、この本は、そういった上級者のための、もう一歩進みたい本としてオススメしたいと思い

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【勝手におすすめ本⑤】コードネーム付新曲視唱

私の独断と好みで選ぶ音楽書を、勝手に紹介するシリーズの第5回。

本、というより課題集ですが、
さまざまな音楽能力の底上げをしてくれる教本、
「コードネーム付新曲視唱」です!

【糀場富美子・藤原豊・渡辺寛 共著『コードネーム付 新曲視唱』;音楽之友社】

数年前に、某音楽大学の付属高校に臨時で教えに行ったのですが、
そこの高校で1年生の時に使う課題集だということで紹介された本です。

ここの高校

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【勝手におすすめ本④】コンコーネ50番

私の独断と好みで選ぶ音楽書を、勝手に紹介するシリーズの第4回。

今回は「本」というより「楽譜」ですが、
コンコーネ50番練習曲です!

【コンコーネ50番 中声用  畑中良輔編 ; 全音楽譜出版社】

イタリアの作曲家コンコーネ(1801-1861)が書いた声楽の練習曲集です。
日本で声楽を勉強する人は必ず通る道!といっても過言ではないくらい定番。
特に50番は学校で使うこともあり、声楽専門でな

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【勝手におすすめ本➂】シューマン著『音楽と音楽家』

私の独断と好みで選ぶ音楽書を、勝手に紹介するシリーズの第3回。

今回はシューマン著の『音楽と音楽家』です!

【シューマン著 吉田秀和訳 『音楽と音楽家』; 岩波文庫】

この本は非常に有名なので、
読んだことある方も多いのでは、と思います。

シューマン(1810-1856)は、作曲家としての活動の他に、
音楽評論家としての顔も持っていました。
「新音楽時報」という音楽評論の雑誌に批評文を寄せ

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【勝手におすすめ本②】ヒンデミット著『音楽家の基礎練習』

私の独断と好みで選ぶ音楽書を、勝手に紹介するシリーズの第2回。

今回はヒンデミット著の『音楽家の基礎練習』です!

【パウル・ヒンデミット著 坂本良隆・千蔵八郎 共訳  新訂『音楽家の基礎練習』;音楽之友社】

この本は、作曲家のヒンデミットが1946年に書いた"Elementary Training for Musician" という本の訳書で、随分と歴史のある本です。私が持っているのは、新

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【勝手におすすめ本①】青島広志著『究極の楽典』『楽典のススメ』

今年の初めから「基礎に強くなる」シリーズを書いていましたが、一区切りついたので、ちょっと休憩がてら私のオススメの音楽書を勝手に紹介する記事を書いてみようと思います。(飽きるまで)
一応このnoteは「楽典やり直し講座」なので、楽典、音楽理論に関する本にしたいのですが、ちょっと脱線したジャンルの本も書くかもしれません。

初回は、青島広志著「究極の楽典」(「楽典のススメ」)です!

楽典の本の選び方

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