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劇場版、高速戦隊ターボレンジャー🧚

不死身と言われてるジャシンボーマを封じ込める事ができるのは、シーロンだけなんだよ。しかし……、それは命と引き換えなんだ。

テーマは「守りたいもの」

本作の中では色んな向きで「守りたいもの」が表現されている。
ジャシンボーマを甦らそうと必死で動き回ったジャシンボーマJr.。
神聖封印や強い力を持っている刀など、愛する父を復活させる為に膨大な努力があったのだろうと、必死に動き回る彼の姿には、客観的に胸が熱くなった。

しかし、今回私の涙腺を物凄い勢いで攻撃してきたのは、森川はるなから聞かれた今回の神セリフであった。

神セリフ
「シーロン。命はとても大切な物なの。」
by.森川はるな

不死身のジャシンボーマを封じる為に必要な妖精のひとつの命。
友人の命を犠牲にして封印されていたジャシンボーマが復活した事によって、
シーロンには自分の命で地球を守るという使命感が出てしまったのだと私は考えた。
そんなシーロンを冷静にさせたはるなの言葉。
 
“大切”

に込められた思いは、私の涙腺を崩壊させた。

ジャシンボーマJr.にも大切な父を復活させたい思いがあった。
しかし、結論的には

“自分を守る為”

ジャシンボーマJr.はピンチになった父に喰われエネルギー源にされた……。

そう、自分だけの為に……。

このシーンの絵面は、とても不快で、そして……とても悲しかった。

だからこそ、
地球を守ろうとしたシーロンの命を、自らの命をかけて守ったターボレンジャーの真っ直ぐな瞳と全力の行動力には、輝きしかなかった。

私が彼らと同じ18歳だった時、そんな風に全力で守りたい物はあったろうか……。
ましては、コンプライアンスの考えやSNSの発達が目まぐるしい今の時代に、周りの事を考えずに真っ直ぐに行動できるだろうか……。

事故や事件が起きても、その被害者を見る瞳はスマホのレンズを通してになっている、そんな世の中で……。

ブーメランの法則というのがある。

悪口や陰口は一周回って必ず自分に帰ってくる。というものであるが、逆もある。

全力の幸せを相手に与えた時、その幸せは自分にもちゃんと帰ってくる。
エンディングで天使の様な笑顔で楽しそうに宙を舞うシーロン。
尊い命を全力で守ったからこそ、力達は
“安心した時間”
で、彼女の姿を見る事ができた。

この世の中は人が人を助けながら生きている。

困っている人、助けを求めている人の“今”は、記録に残す物じゃないと私は思う。

記録じゃなく、記憶に残る映像だからこそ、

「ありがとう。」がめちゃくちゃ輝く。

記憶に残る音だから、
「ありがとう。」が素直に聞こえる。

そんな純粋な想いを、是非ともこの映画で感じて頂きたいと思う。

……素直にありがとうが言えなくなってきたな。と感じる人に。

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