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高速戦隊ターボレンジャー、第34話「ズルテンの裏技💨」

「ズルテンをもっともっと扱き、人間どもをことごとく眠らせてしまうのだ!」

ズルテンの裏技、それはシゴキボーマの鞭に扱かれるとお尻から催眠ガスを出す事…。

テーマは歪んだ想い

今話はかっとび暴魔ズルテンを扱く事と並行して、ヤミマルが闇に堕ちた出来事が述べられる。そして、そのヤミマルの歪んだ想いが様々な方面へ乱放射している様相も見る事ができる回になっている。

人と暴魔の混血であるヤミマル。

人からも、暴魔からも粗末な扱いを受けてきた。
その痛みや虚しさ、孤独感。
ヤミマルは2万年の間、それを越える修行を行なってきた。

…自分の居場所を作る為に。

今もまだ残っている差別。
純粋な人の世界にも残っているのだから、混血の彼らの居場所はそう簡単には見つかるハズがない。

徐々に歪んでいったヤミマルの心は、迫害を受け続ける中で完全に折れてしまう。

誰からも相手にされず、受け入れられず、ただ毎日与えられるのは、心身への迫害によるダメージ。
そう、ヤミマルは人と暴魔が作り出した悪の化身。人々やズルテンに向けられたヤミマルの目線は復讐に燃える殺人鬼にも見えた。

そんな彼に力が放った言葉、今回はそれを紹介させて頂きたい。

神セリフ
「ヤミマル!憎しみからは、何も生まれない事を教えてやるぜ!行くぞ!」by.炎 力(レッドターボ)

このセリフの前シーンでは
「お願い!信じて!かっとび暴魔ズルテン、オナラのし過ぎでくたばるよりは、武人らしい最期を選びたいのだってんだ…!」
と命乞いをしてきたズルテンの言葉を信じ、力は彼を助けた。

ヤミマルの中にもそういった人が居てくれたら…。

結果的に人々助ける薬品を吹き矢に入れて力に託したズルテン。
「炎力。君は本当に優しい奴なんだなぁ…。」
とズルテンの心は彼の行動で確実に動いた。

そう、争いからは悲しみや憎しみ以外、本当に何も生まないのだ。

彼が助けを求めた時に手を差し伸べ

そして、優しさで彼を包み込めていたら…。

ヤミマルの想いは正義に傾いていたかもしれない…。

争いは更に次の争いを生む。

そして、その憎しみに終わりはない。

何故争わなければいけないのか?
何故、個性を奪う必要があるのか?
何故、ありのままの自分で居てはいけないのか?

そんな世間が私は嫌いだ。

決して消えない誹謗中傷にいじめ。

正しい意見は成長に結びつく。
ただ、普段目にするそういった類の言葉達の中で優しさを見つけるのは難しい。

優しさを見つける時には、その何十倍の誹謗が目に入り、結果優しさですら負に感じてしまう。

これでは成長は見込めない。
出る杭は打たずに補強できる世の中、個性が輝く社会はいつ見られるのだろう…。

話は逸れに逸れたが、是非とも今話で見える真っ直ぐで純粋な力(リキ)に優しさを出す為のエネルギーを貰って頂きたいと思う。

きっと今より優しい自分に出会えると思うから。

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