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子育て支援施設(サービス)とは?

 改めて「子育て支援施設」についてお話します。

 関連する法律が、「児童福祉法」と「学校教育法」、「認定こども園法」など多岐にわたっております。

認可保育所(公立・私立)

児童福祉法」に基づいたサービスです。

 「保護者が働いていたり、あるいは保護者の病気等の理由により、家庭において十分な保育が受けられない乳幼児を預かり、保護者に代わって保育することを目的とする施設です

 「保育士により、養護と教育が一体的に行われます」

 「乳幼児に対する保育だけでなく、利用者や地域の子育て家庭のために、育児相談などを行っている施設もあります」

 対象年齢は0歳から可能ですが、あくまで保護者が就労中など「(育児に対して)何かしらの制限がある」場合など入園(入所)が限られています。また、保育士と利用児との相性(マッチング)が上手くいかない場合もあります

 私の場合も、保育士に当たる先生方との相性(マッチング)が上手くいかず、「早期発見」「早期療育」に結びつきませんでした。それは、時代のせいもあると思います。それこそ、発達障がいやHSP(HSC)スペクトラム(繊細さん、繊細っ子)の概念が昭和時代からすでに存在したら違っていたかもしれません。

認定こども園(公立・私立 ほぼ8割が私立)

認定こども園法」に基づいたサービスです。

 「教育・保育を一体的に行う施設で、いわば幼稚園と保育所の両方の良さを併せ持っている施設です」
 「就学前の子どもに幼児教育及び保育を提供する機能と地域のおける子育て支援を行う機能の双方を備え、認定基準を満たす施設は、都道府県等から認定を受けることができます」

 対象年齢は施設によってまちまちで、0歳から可能なところもあれば、3歳まで待つ必要のあるところもあります。

 (特に私立の場合は)子、小、中、高と「一貫教育」に力を入れているところも多く、「お友達と離れ離れ」何ていうことも少ないです。

居宅訪問型保育事業】 

児童福祉法」に基づいたサービスです。

 障がいなど様々な理由で一般の施設保育などが難しい家庭を中心に、保育士が家庭へ訪問し、1対1の個別の保育を在宅で行うサービスです。
 障がい、ひとり親の長時間勤務や夜間勤務、へき地・離島などの集落地域に施設がないなど理由は多岐にわたります。

 対象年齢は0歳から可能です。ただし、ほとんどが集落地域によるものや、重度の障がいや病気のある子など線引きがあります。

幼稚園(公立・私立)

学校教育法」に基づいたサービスです。

 主に、「幼児教育」を行う施設です。内容は施設によってまちまちで、特に私立では「(小学校の内容の一部を)先取り教育」を行っているところもあります。
 対象年齢は原則、3歳からです。ただし、「認定こども園」として改組した施設などは0歳からでも可能です。

 (特に私立の場合は)幼、小、中、高と「一貫教育」に力を入れているところも多く、「お友達と離れ離れ」何ていうことも少ないです。

 こちらも幼稚園教師と園児との相性(マッチング)が上手くいかない場合もあります

保育ママ・保育パパ(家庭的保育事業・開業保育)

児童福祉法」に基づいたサービスです。

 保育士の資格のある保護者の家庭などを「保育施設」として開放するサービスで、定員が10人未満(1人以上~5人以下)と少人数です。
 主に都内など都市部に多く、田舎ではマイナーなサービスです。(各地の首長さん、予算頼みます)

 対象年齢は0歳から可能です。少人数で、「アットホーム」な雰囲気のため大勢が集う保育所などの施設保育が苦手なお子さんにもちょうどいいと思います。

小規模保育事業(開業保育)

児童福祉法」に基づいたサービスです。

 上記の「保育ママ・保育パパ(家庭的保育事業)」と似ていますが、「認可保育所」をよりコンパクトにした施設です。
 対象年齢は0歳から可能です。

 こちらも少人数で、「アットホーム」な雰囲気のため大勢が集う保育所などの施設保育が苦手なお子さんにもちょうどいいと思います。

児童発達支援事業

児童福祉法」に基づいたサービスです。

 主に障がいのある子どもを対象に、「日常生活における基本的動作の指導、自活に必要な知識や技能の付与または集団生活への適応のための訓練を行う施設です」
 障がい者手帳の有無は問いませんが、「自他ともに障がいがあると認められた(主に公共の窓口で認められた)」お子さんの「幼稚園や保育所の代わり」となる施設です。

 対象年齢についてはまちまちですが、このサービスも3歳児~5歳児は「幼児教育無償化」の対象年齢です。

事業所内保育事業(託児所など)

児童福祉法」に基づいたサービスです。

 主に事業所内(企業内)にお勤めの従業員(スタッフ)のお子さんを対象に保育などを行う施設です。
 大手企業では当たり前になりつつありますが、中小企業の多い田舎ではまだマイナーなサービスです。

 また、公共やお国にもわずかしかないサービスです。(かつて、地方議会に赤ちゃんを負ぶって参加した議員がいたそうですが、それはこのサービスがまだマイナーである確固たる証拠ではないでしょうか?)(各地の首長さん、予算、条例頼みます!!)

 以上、赤ちゃん~小学校進学前の「未就学児」の「子育て支援施設(サービス)」です。(このほかにもありますが、ひとまずここまでとします)

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