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夏休みのリビング 子どもに散らかされる憂鬱〜昨年やってみたこと

夏休みが始まる。
子どもたちの学校が夏休みになる。

ああ、リビングが散らかる毎日になる。

あ、でも今年は息子が中学生になったから、部活に行っている時間がある。

その間はきれいなリビングにできそう。


息子は中学生になってから自分の部屋で勉強するようになったので、リビングを散らかされるストレスが減った。

…のだったが、最近またリビングで勉強するようになり、また、勉強以外で何かをやるにも……拾ってきたセミの死骸を標本にする作業やら、絵を描いたり、描いた絵を撮影してインスタに上げる作業やら、本を数冊持ってきて読んだり……リビングで行うようになった。
そして使ったものを片付けない。

うーん、夕食後に娘も息子もさっさと部屋へ行ってしまって誰もいない1階でひとり片付けをするのは少し寂しいと感じていたので、最近またリビングで過ごすようになって、ちょっと嬉しくもあったのだが…。
やっぱりリビングで何かやられると散らかされて、それがストレスになってきた。

小さい頃はちゃんとお片付けしてたのにな…。
いつから片付けない人になったのか。

コロナ禍の抑圧下からだな…。

戻らないんだね。


昨年のこと

昨年の6〜7月は、私がメンタル最悪であった。

もう一度仕事をするため勉強をし、さあ、これから仕事をやっていくぞというときに父が入院し、実家とは別に父が借りていたアパート退去とか退院後のこととか、関係する諸々のことを主に私がやることになったため、仕事への応募をあきらめた。

いろいろやることがあり、忙しくて体調を崩してしまい仕事のことを考えるどころではなくなり、そのうち意欲も低下してきていた。

そんなある日、もうどうにも辛くてたまらず、海の近くにある公園まで車を走らせた。
太陽の光を浴びたくなったのだ。

そのときに書いた詩のようなものがこちら。


一面広がる白詰草
その上を
海の見える方向へ向かって
歩く 歩く 歩く
ブンブン音が聞こえている
蜜蜂だ
白詰草の花の
あちこちに
踏まないように歩かねば

「冷凍されて
ブラックホールに向けて打ち上げられたい」
そう思っていた

太陽の光を浴びて
風に吹かれて海を見ていたら
そんな気持ちが
少し薄らいだ



「冷凍されて
ブラックホールに向けて打ち上げられたい」

と思っていたのだ。
重症。

もうひとつ書いていた。


どうやら近くに
雀の巣があるらしい

ここだという場所もわかる
見たいけど
近寄らないようにしよう
ヒナの声?聞こえてくる

巣の素材らしきものをくわえて
警戒しながら
上がっていった

だから
そっとしておこう

自然の生き物はいいな
自然の生き物になりたい

ヒトは
しんどい



あらあら、まあ。

自然の生き物は大変よ。
常に敵を気にしながら暮らさなければいけないし。

このとき7月半ば。

もうすぐ夏休み、というときであった。

夏休みは毎年疲れるが、すでに疲れている。
こんなんで始まる夏休みは辛い。

絶不調のメンタルで家族の散らかしっぱなしのものをイラつきながらせっせと片付けていて、ふと思う。

私が出かける用事などがあったり忙しくて片付けや掃除ができないでいるときも、他の家族は気にしている様子がない。

散らかっていたり埃があったりするのがイヤなのは私だけ…?

家族が気にならないなら私のためということ。
だったら私がよければいいってこと?
私の問題?

散らかっているのがイヤだという考えを変えればいい?

もう、しんどくて無理なら、私が気にしないようにして、やらないという選択をすればいい?


この人たち、なんで平気なんだろうと思いながら、私さえ気にしなければ、無理して毎日イライラしながら時間と労力を消費しなくて済むということに気づいた。

…やってみるか。


夏休みの間は、散らかっていても気にしないようにしよう。

そう決めた。
せっせと片付けたりしない。


最初のうちは、「う〜」と思いながら、
「平気、平気。」
「気にしない、気にしない。」
と自分に言い聞かせるようにしていた。

息子の散らかしたものを片付けたりなんかしない。
物の間を掃除する。

ちょっとイラッとしそうになる自分をなだめ、深呼吸。 

「いい。これでいいんだ。」
「夏休みはこれで。」
と思いこむようにする。

そのうち楽になってきた。

しかし物は増える一方。
なぜしまわない?

はぁ〜、これはすごいなぁ。
この人、これでもなんとも思わないんだ。

他の家族もこの状態で平気なのか…。

感心してしまった。

少しは片付けたり、ぐちゃっとなっているものを分類し整えたりはする。

しかし、
「片付けなければいけない」
と思わないようにすることで、気持ちは楽になった。

ああ、散らかっていても平気な人は、こんなに楽なのね。

そんなふうに、負担を取り除いて夏休みを過ごすことができた。

さすがに夏休みもあと数日、という頃になったら、
「早く学校始まれ。片付いたスッキリしたリビングにしたい。」
とうずうずしてきて、学校が始まった日に、「それっ」という感じで片付けたが、「自分だけ負担」感のない夏休みにできたことはよかったと思う。

人を変えることは難しいが、自分の気持ち次第で楽になることはある。

なかなか勇気のいる試みではあったが、試してみてよかった。

さて、今年は

今年はどうするかな。

昨年はメンタル不調だったからとった策でもあった。

今年はメンタルは大丈夫だ。

昨年のようにするつもりはない。

でも夏休みは疲れるからね。

自分に負担をかけないよう、「〇〇しなければ」という思いを持たずに過ごすよう心がけようと思う。

楽しい夏休みになりますように。


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