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ショパン遺作 ラルゴ

 異国の教会で響くような、ただただ優しい眼差しのメロディを聴くととても落ち着きます。世界で活躍するピアニスト反田恭平さんが、この場所でこのピアノで演奏した空気感を感じられ、この音が側にあってよかったと心から思います。ピアノがカタカタ鳴る純朴さも愛おしいです。

 現在行われているショパンコンクール。予備予選を勝ち抜き、1次予選の演奏を終えた反田さん。そこには世界各国から国を代表する若きトップピアニスト達が集結します。ここでの受賞は生涯に渡り、世界の第一線で活躍することを約束されるほど権威あるコンクールです。1人につき1台ピアノを選びます。豪華な会場、そこに人生をかけたピアニスト達の創り上げる圧巻の大舞台、その音の世界が広がります。

【1次予選にて】

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 こちらの講評に出会えて幸せです。ショパン音楽大学、ワルシャワ音楽院で教鞭を執る河合優子先生。(現在リハビリの為休職中)Twitterにてフォローをいただき感無量です。

 反田さんの演奏は音に温度があって、内面の豊かさがなければ出せないその音に感情が持って行かれます。だから反田さんの音が好きなんだ、と心から思います。人間らしい感情を呼び起こすような温かさに時が経つのを忘れ、ただただ耳と心を澄ませています。

    一度聴くと色褪せることなく記憶から消えない音があります。コンサートホールの反田さんのカーテンコール、ショパンの「英雄ポロネーズ」もそのひとつです。反田さんの音、と聴いてすぐにわかる演奏でした。本コンクールで再び聴けることを強く願っています。

 私が冒頭の「ラルゴ」をTwitterでリツイートした後日、1次予選後の「Chopin  talk」にて反田さんが流暢な英語でこの曲についても語っています。心を込めて演奏された美しい曲ですものね。そんな思いを共有できたようでとても嬉しく思います。

 たくさんの日本人ピアニスト、出場者の皆様の健闘をお祈りします。感情を揺さぶる色鮮やかな世界をありがとう!!




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「I  can  truly  see  him  winning   the   competition」

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「I   agree  with  you,  Tom💗」

と思いました。






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