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何かがおかしい、先輩達が続々と距離を取り始める

4月より採用となった新卒君の話。

僕の務める会社は大きく分けると4つの部署に分かれていて採用になると最初は会社全体の仕事を知る為に、他部署を順に見学し最終的に配属となった部署にやってくるという研修システムです。
なので僕の部署でもあり、彼が配属となった広告営業へとやってきたのはたしか昨年の6月くらいだったかと思います。

彼は中学受験をし高校はそのままエスカレーター、田舎としてはなかなか高学歴な所へ進んだけど、大学受験はまわりからみるとちょっと失敗かな?と思うような最終学歴。しかし経歴から見ればまあ、それなりに使えそうかなというのが最初のイメージでした。
ビジュアルはいわゆるヲタク系ではあるのものの、わりと社交的で元気なので当初はネガティブな印象はみんな持っていませんでした。

配属となっても最初のうちは仕事を覚える為、先輩と同行するだけです。
ほぼ外勤の業務なので昼食は外食が多め。最初は曜日ごとに5人の先輩が日替わりで彼を連れて歩いていたのですが、1ヶ月くらいが経過した頃にとある先輩が言った何気ない発言。

「あいつ、おごってやってもごちそうさまって言わなくないか?」

という話から、みんなが今まで感じていた違和感が大噴出となりました。

「やたら高いものを注文するのにご馳走になってもお礼を言わない!!」 

などなど、それぞれが感じていた違和感を突然に共有することになった昼下り。

結果、あいつと一緒に昼ごはんを食べに行きたくないという話してで大盛り上がりとなってしまいました。

絶対におごってやらなきゃならないシステムではもちろんないのですが、独り立ちするまでは自然とみんなもそうしてもらってきた過去があるのです。
しかしあまりにも高い物を注文し、更にお礼も言わないとなると、徐々になんとなく先輩達に嫌われ始めた彼は少しずつ距離を置かれ始めたのです。
おそらく7〜8月くらいの出来事だったかな。

ちなみに、この時点では僕も彼に何かしらのコミュニケーション上の問題があるのては?とはまだ思っていなかったです。

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