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私のデイスプレイの考え方

VMDとは

VMDとは、「Visual Merchandising(ビジュアル・マーチャンダイジの略で顧客が商品を見やすい、買いやすいような売り場をつくり
販売を促す仕組み(または、それを行う人)のこと
を指します。
具体的に、お店の内装のデザインやマネキンの配置を見直して、
顧客に視覚的に訴える店舗づくりのことをいいます。

VPとは

VPとは “Visual Presentation(ビジュアル・プレゼンテーション) の略でブランドのコンセプトやイメージを前面に打ち出し、
来店のきっかけを作るという考え方です。
VPにおいては特に、
店舗の通路に面している部分の
ディスプレイやショーウィンドウを重要視しています。

そのほかにもIP,PPなどファッションに
携わっている人だったらほとんどの人が
知っているしそれを意識してお店をつくっていると思います。

ショッピングモールに配属された時
スタッフのほとんどが作業に追われ
お客様に声をかけにいかない

お客様から声をかけてもらっても
質問には応えられるものの
会話が続かない

「なんで接客にいかないの?」

「お客様に色々聞かれたら応えられないから」

接客が苦手
接客しないのは
お客様の質問に応えられないから、、、

なるほどね
そういうことなんだ。

多分、こんなスタッフがいらっしゃる
お店の店長さんはロールプレイングを
ガンガンやって接客力を上げようと考えていると思います。

私が店長時代に、やったことは
お店のレイアウト、デイスプレイ
全ての演出をスタッフ目線に合わせて
お店をつくることでした。

VPからPPへ
PPからIPへ

メインに着せる商品はスタッフたちが
好き〜これ着てみたい〜
そんな商品を使ったスタイリング

このブラウスはね。
このスカートと合わせると
エレガントなイメージになるから
通勤着に使えるし
デニムを合わせたらきれい目カジュアルで
お休みの時に着れそうだよね。

じゃあさ
どんな靴合わせたい?
ちょっと寒い日だったらどんな羽織を合わせようか?

ヒアリングしながら
どんどんスタイリングの幅が広がり
いろんなシチュエーションのスタイリングが
スタッフのアイデアとして
飛び出してくる

それをお店のレイアウトに落とし込みながら
今のブラウスは目立たせたいから
PPに置いてみるね

一緒に合わせたいボトムは
バリエーションを見せたいからIPだね。

お客様がVPに足を止めて
お店に入ってきました。
PPのブラウスを手に取りました。

「さて、なんてお声をかけようか?」

「そしたらこのラックにどんな商品があったら
 お勧めしやすくなるかな?」

「なんてお勧めしようか?」

「似たようなデザインの服持っているって
 言われたらどうする?」

スタッフに質問しながら
スタッフに答えを考えてもらう

その答えに合わせて
商品のレイアウトを決めていく

「この商品の好きなところ3つ考えてみて?」
「この商品のイマイチなところはどんなところ?」

質問に対してスタッフ何人かから
出てきた答えをみんなで共有していくから
商品を説明するときのセールストークが
増えていく。

お客様主導ではなく
スタッフ主導で売り場の奥に誘導していく

「接客してみてどうだった?」

お客様の動き
スタッフの動きを確認しながら
実際接客してみて
どうだったかを聞きながら

レイアウトを修正していく

1日8時間という長い時間
お店に立っていると

接客の得意なスタッフと
苦手なスタッフでお店の雰囲気って
ちょっと重たい空気が流れてしまいます。

みんなが同じように
接客するのが楽しいって感じられる
お店をつくるにはどうすればいいのか?

お客様が見やすく、買いやすくするのは
もちろん大前提に考えなければいけないし

ブランドの世界観を表現できなければ
お客様の入店に繋がらない

だけど
スタッフ目線でしっかりと
商品を追えるお店は
商品に関心を持ち
スタイリング力
提案力が自然と身につけることができます。

今日は納品作業頑張ったから?
なんて言ったとしても
やっぱり自分で接客して
お客様に喜んでもらえることが
スタッフの自信に繋がっていきます。


お店って
舞台だと思っています。

ゲストとキャストがその舞台の上で
繰り広げられるお買い物シーン

商品というツールを
どの場所に配置するのか?
その時にどんなセリフが必要なのか?

商品だけでお店をつくるのではなく
お店という舞台で繰り広げられる
シーンを想像して演出する


それが私のデイスプレイの考え方です。


https://rezakka.com/


PPとは、Point Presentation(ポイント・プレゼンテーション)の略で、
おすすめ商品や人気商品を目に付き安いところに配置し、
店内の行動の導線を作るという考え方です。
マネキンなどを使い、顧客の興味を引くことがポイントです。

IPとは 、Item Presentation(アイテム プレゼンテーション)の略で、
商品を手に取りやすい環境を作るという考え方です。
例えば、似たような商品を近くに並べて比較できるようにする、
色やサイズは規則的に陳列する、といったことが商品を購入してもらうために効果的です。

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