Masatoshi Ohrui (大類昌俊)

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Masatoshi Ohrui (大類昌俊)

If you have any questions or ideas, please contact to MasatoshiOhrui1993@gmail.com , or on X. 記事は全文無料です.

記事一覧

固定された記事

ナビエ-ストークス方程式の初等的弱解の存在と滑らかさと一意性

(Japanese edition, 2024年6月26日 最終改訂) この記事は「数学的予想」として書いています. ナビエ-ストークス方程式の, 半群理論やアプリオリ評価を使わない「初等的な理…

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イプシロン論法の意味

イプシロン論法の形の命題は数学のあらゆる場面で現れる. $${A}$$を数直線$${\mathbb{R}}$$の区間, $${a\in A}$$を$${A}$$の内点とする. 内点という言葉がわからなければ$…

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大類のナビエ-ストークス方程式の理論の流れを二次方程式で

正の定数$${M}$$を$${2M\lt 1}$$となるように取る. $${f}$$は$${0\le f\le M^2}$$を満たす定数とする. $${u}$$の二次方程式 $${u=f-u^2}$$ の$${|u|\le M}$$を満たす解$${u…

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関数解析のありがたみ

実解析や関数解析の手法を駆使することで, 偏微分方程式の解の存在を言うことができる. 解の存在は解の近似や公式を得るための前提となる基礎である. この記事では厳密また…

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An Elementary Solution of "Navier-Stokes Existence and Smoothness"

(6/26/2024 revised, MasatoshiOhrui1993@gmail.com ) Abstract This is an elementary argment in the sense that there are no long or complicated calculations, and …

準バナッハ空間における不動点定理

$${\|u+v\|_X\le C(\|u\|_X+\|v\|_X)}$$ を満たす準バナッハ空間$${X}$$の空でない閉部分集合$${S}$$から$${S}$$への写像$${\varPhi}$$が或る定数$${0\lt K\lt 1}$$につい…

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ナビエ-ストークス方程式の初等的弱解の存在と滑らかさと一意性

(Japanese edition, 2024年6月26日 最終改訂)
この記事は「数学的予想」として書いています. ナビエ-ストークス方程式の, 半群理論やアプリオリ評価を使わない「初等的な理論の構築への挑戦」です. ご意見やご質問は MasatoshiOhrui1993@gmail.com で承ります. 共に研究して下さる方を募集しています.

少し書き方が違う英語版の論文はこちら:

直観的

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イプシロン論法の意味

イプシロン論法の形の命題は数学のあらゆる場面で現れる.

$${A}$$を数直線$${\mathbb{R}}$$の区間, $${a\in A}$$を$${A}$$の内点とする. 内点という言葉がわからなければ$${a}$$を含む適当な開区間が$${A}$$に含まれると解釈してもよい.

関数$${f:A\to\mathbb{R}}$$が$${a}$$で連続であるとは, 任意の正の実数$${\var

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大類のナビエ-ストークス方程式の理論の流れを二次方程式で

正の定数$${M}$$を$${2M\lt 1}$$となるように取る. $${f}$$は$${0\le f\le M^2}$$を満たす定数とする. $${u}$$の二次方程式
$${u=f-u^2}$$
の$${|u|\le M}$$を満たす解$${u}$$の存在を言いたい. $${\varPhi[u]=f-u^2}$$とする. $${|u|\le M, |v|\le M}$$を満たす$${u, v

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関数解析のありがたみ

実解析や関数解析の手法を駆使することで, 偏微分方程式の解の存在を言うことができる. 解の存在は解の近似や公式を得るための前提となる基礎である. この記事では厳密または詳細な議論は全くしないし, 触れない話題もたくさんあるが, 概要はわかりやすくするよう努める.

$${1\le p\lt\infty}$$, $${\Omega}$$を$${\mathbb{R}^n}$$の開集合とする. ルベーグ

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準バナッハ空間における不動点定理

$${\|u+v\|_X\le C(\|u\|_X+\|v\|_X)}$$
を満たす準バナッハ空間$${X}$$の空でない閉部分集合$${S}$$から$${S}$$への写像$${\varPhi}$$が或る定数$${0\lt K\lt 1}$$について
$${\|\varPhi(u)-\varPhi(v)\|_X\le K\|u-v\|_X}$$
を満たすとする. また$${\|u\|_S\le M

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