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男性育休「1年間」取得してどうでしたか?エンジニア・チームマネージャーにインタビュー

こんにちは。RevComm(レブコム)PRです。

レブコムは、ビジネスにおける会話の可視化とセルフコーチング、生産性向上を実現する音声解析AI電話「MiiTel」、AI搭載オンライン会議解析ツール「MiiTel Meetings」、オフライン(対面)の商談を可視化する「MiiTel RecPod(α版)」を提供している会社です。

育児・介護休業法の改正などにより、関心が高まっている男性育休。レブコムでも、複数の男性社員が育児休業を取得しています。今回は、パートナーと同時期に1年間育児休業を取得し、現在はAnalytics Platform(外部連携機能など)のチームマネージャーを務めるエンジニアの持田に話を聞きました。厚生労働省の調査によると、育休を取得した男性の中でも、過半数は育休取得期間が2週間未満と、長期取得の前例は少ない中、取得期間の決め方や過ごし方、育児や仕事に対する考えの変化などについてインタビューしました。

〜プロフィール〜
持田恭吾
2016年立教大学を卒業後、日本IBM株式会社でエンジニアとしてのキャリアをスタート。フリーランスエンジニアを経て、2020年3月にレブコムに入社。AI搭載オンライン会議解析ツール「MiiTel Meetings」を含む複数のプロダクトローンチを主導。プレイングマネージャーとしてプロダクト開発と並行して、採用とメンバーの育成を担当。2022年12月から1年間の育児休業を取得。現在はAnalytics Platform(外部連携機能など)チームのマネージャーとMiiTel Developersのサイト制作を兼務。


持田へのインタビュー

–育休取得理由や取得期間の決め方について教えてください。

妊娠発覚直後に妻と同時期に1年間取得することを決めました。お互いフルタイム勤務のため、今までも家事についてはお互いの負担がフェアになることを重視し、料理担当、掃除担当といった役割は決めず、時間ベースで分担してきました。子どもが生まれてからも家事・育児の分担を極力半々にしたいと考える中で、出産に伴う体の負担は分け合うことができないため、産後の負担を少しでも補えるように、出産直後から取得した方が良いと感じ、育休取得を決めました。また、社会人になってから平日は仕事、休日は個人開発などで忙しくしていたため、この機会に家族との時間を長めに取り、エンジニアとして最新技術の習得などもできたらと考え期間を1年間と決めました。

周りを見ても男性で1年間育休を取得した人はおらず、長期の取得は珍しいように感じています。取得を決めた時点ですぐに上長に相談しました。どのような反応をされるのか不安でしたが、快く了承してくれて安心しました。

引き継ぎ期間を余裕を持って設定し、自分の業務を全てリスト化し計画的に引き継ぎを進めることができたので、気持ちが徐々に仕事モードから育休モードに切り替えられたと感じています。

–育休中はどのように過ごしていましたか?

新生児期は、昼夜関係なく赤ちゃんのお世話が必要なため、妻と12時間交代で育児をしていました。産後の負担を考慮して私は夜の時間帯のお世話を担当していましたが、まとまった睡眠時間が取れず、この時期が一番大変に感じました。赤ちゃんの授乳間隔が空いて、夜ある程度まとまって眠るようになってからは、少しゆとりが生まれ、これまで休日の限られた時間で個人開発を行っていたサービスについて、進め方を見直したり、問題点の解消を考えたりと、やりたくてもできなかった部分について時間をあてることができました。今まではスピード感のある開発スタイルが自分の強みだと考えていましたが、長期的に効率の良い開発の進め方を考えることができ、技術力の向上にもつながったのではないかと感じています。

また、新たな趣味としてボクシングを始めました。元々バスケットボールをやっていたのですが、子どもがいるとどうしても参加できるタイミングが限られてしまうため、個人でもできるスポーツとして選びました。育休中にスパーリング大会に出場できたのは良い思い出です。

–夫婦で同期間育休を取得して良かった点はありますか?

困った時にすぐに相談ができたことです。例えば、子どもが体調を崩した時に、病院に連れて行った方が良いのか、家で様子を見ていても大丈夫なのか、自分一人ではどうしていいかわからず困ったと思います。
初めての育児なのでお互いに正解がわからなかったとしても、その場で共感や相談ができ、安心感がありました。予防接種や検診で通院の機会も多くありましたが、大人だけでの外出とは勝手が異なり、荷物が多かったり、待ち時間が長くぐずってしまったりと一人では大変なことも多く、二人で行くようにしていました。
また、妻が社会人大学院に通学しており、育休期間中に論文を書いていたので、二人で同時期に取得したことで、妻も育児と並行して論文執筆の時間を取ることができたと思います。

–育休を取得して、想像していたのと異なる点はありましたか?

子どもが生まれる前は自分はちゃんと育児ができるのか、実はイメージが湧きませんでした。いざ赤ちゃんとの生活が始まると、夜寝ていても赤ちゃんが泣き出すと体が勝手に動き、赤ちゃんがいる生活に自然と適応できました。たくさん子どもの笑顔(と泣き顔)を見ることができ、子どもからエネルギーをもらっているなと感じるようになりました。

しかし、目先のお世話で精一杯だった新生児期が過ぎて気持ちや時間に少しゆとりができてきたタイミングで、社会との関わりが少ないことに少し落ち着かない気持ちになりました。育休前は、育休中に自分が働いていないことについて、特に気にならないだろうと思っていたのですが、同僚や友人が仕事をしている様子を見ていると、自分は何もしていないのではないかといった疎外感を感じることがあり、予想外でした。

–育休中はレブコムやレブコムのメンバーとの関わりはありましたか?

オフサイトミーティングと自宅の近くで開催された有志の飲み会に参加し、オフラインのコミュニケーションを取ったり、育児に関する本を読んでいたので、その内容や気づきを「#club_okan_oton(育児関連の情報交換ができる社内のSlackチャンネル)」に投稿したりしていました。
育休開始時は復職後に会社の変化に追いつけなくなってしまわないか不安に思うこともあり、Slackも見られる状態にしていました。しかし、自分には関係のない全体通知も多く、育児に追われるうちに次第に追いつけなくなってしまい、「業務については復職後にその時に必要な情報をキャッチアップしよう!」と割り切って考えるようになりました。

–復職に向けての準備や、復職後工夫していることがありましたら教えてください。

復職後の業務内容についてエンジニアリングマネージャーに相談したところ、現在進んでいるプロジェクトを複数提示してくれて、私がどこに戻りたいかという希望を聞いてくれたのが嬉しかったです。
育休前はMiiTel Meetingsのチームでマネージャーを務めていたのですが、現在は英語話者メンバーを中心に構成されており、チームも円滑に回っているという話を聞いて、自分がマネージャーとして戻ると、今活躍しているメンバーが混乱してしまうのではないかと感じました。そこでAnalytics Platform(外部連携機能などを担当するチーム)のマネージャーとMiiTel Developersのサイト制作を兼務する形で復職しました。MiiTel Developersには外部連携機能に関する記載事項も多いので、兼務の相性も良いと感じています。
1年間でエンジニア組織も拡大し、ミーティングで初めて顔を合わせる人も多いのですが、意思決定の仕方や仕事の進め方に変化は無かったため戸惑うことなく業務にあたることができています。

妻も同じタイミングで復職したので、育児担当を1日おきに交代する形で分担しています。育児担当の日は、保育園の送迎や食事、お風呂、寝かしつけ、夜起きてしまった時の対応など、子どもの世話を一手に引き受けます。保育園から体調不良等で早退の連絡がきた時も、基本は育児担当者が仕事の調整をして迎えに行きます。レブコムはフルリモートなので保育園の送迎以外に移動時間がほとんどかからないため業務時間をきちんと確保できるのがありがたいです。

–復職後、意識の変化やギャップはありましたか?

復職前は、仕事と育児の両立が自分にできるのかイメージがわかず、育児に疲れて仕事の質が下がってしまうのではないかといった不安がありました。実際に復職してみると、久しぶりに仕事に集中できる嬉しさや、また一から新しいタスクに取り組むことができる新鮮さを感じ、モチベーション高く働くことができています。プロダクトも機能が増え、UXが向上し使いやすく進化していて、順調な成長を感じました。

一つだけ想定外だったのは、社内のドキュメント管理が今まで使っていたツールからNotionに移行していたことです。「復職したらこれをやろう」といった自分へのメモを移行前のツールに残していたので、そのドキュメントを探すのに手間取ってしまいました。急ぎで必要な内容ではなかったので、問題はなかったのですが、業務の引き継ぎだけでなく、自分が個人的に残しておきたい情報やデータの管理についても考えておけばよかったです。

–最後に、育休取得を検討されている方にメッセージをお願いします。

私の場合は、新生児時期が大変で、周囲にサポートしてもらえる環境がなかったため、特に最初の3ヶ月は育休を取得できて本当に良かったと感じました。「1年間育児休業を取得する」と決めたものの、社内に前例がなく、相談するのには勇気がいりましたが、快く受け入れてもらうことができ感謝しています。男性育休に対する世の中の空気感も大きく変わってきているとは思いますが、やはりどこか「申し訳ない」と思ってしまう部分があり、そういった意識が世の中全体で変わっていったら良いなと感じます。男性でも長期間取得する人がもっと増えると心強いです。


同僚からのメッセージ

持田には、育休取得前にもインタビューを行いました。

前回のインタビューで持田と関わりの深い社員が育休に対してどのように考えているかを紹介したのですが、この度、育休から復職した持田の印象を改めて聞いてみました。

瀬里(シニアエンジニアリングマネージャー)

おかえりなさい。はじめての子どもということもあり、あっという間の1年間だったのではないでしょうか。心強かった仲間が子育てを通じてさらに一回り成長して戻ってきてくれたことはとても嬉しいです。
育休を取られている間に、エンジニアの人数が約2倍になり、元々携わっていたプロジェクトが英語話者メンバー中心の構成になっていたりと、復職して驚かれたことも多いと思います。組織が大きくなったことで、メンバーの成長を促す・チームをまとめるといったマネージャーの仕事がエンジニア組織のなかでとても重要になってきています。これからは自分の子どもだけではなく、マネージャーとして会社のメンバーやチームの成長を促し暖かく見守ることも同時にお願いできたら嬉しいです。子育ても、自分自身のなりたい姿・やりたいことも、会社を大きくして面白い仕事をすることも全部おいかけて一緒に楽しんでいきましょう!

松土(エンジニアリングマネージャー)

持田さん、おかえりなさい!
心強い仲間が帰ってきてくれてとても嬉しいです。今までの圧倒的なスピード感と発想力に加え、バランス感覚・広い視野での調整力などさらに成長されていて驚いています。良い1年間を過ごすことができたのかなと想像でき、嬉しいです。レブコムは社会をより良くしていこうという想いで、サービスを提供するだけではなく、私達の働き方自体も模範となれるよう常に考え、改善をしています。持田さんは、そんなレブコムのカルチャーを体現されていると感じ、レブコムにとっても良い経験だったと思います。
これからも喜怒哀楽に富んだ毎日を楽しんでいってください!

山本(バックエンドエンジニア)

持田さんは普段からエンジニアの働きやすい環境を整えてきてくれていましたし、引き継ぎもしっかりと行ってから育休に入ってくれたので、特に問題なく業務を継続することができました。持田さんのいた頃を懐かしく思うこともある反面、チームに新しい風が入り、いい影響も多かったと思います。私個人としても、持田さんの抜けた穴を埋めることが良い成長の機会となりました。持田さんが時々会社のSlackで共有していた育児報告を見て、若者だと思っていた持田さんもついに父親になったんだなぁ、と新鮮な気持ちでした。育休に入られていた一年間でプロダクトも組織も大きく変化しました。一年間離れていた持田さんは、日々業務にあたってきた私とは異なる視点で見えている部分もあると思います。レブコムは育児と両立しやすい会社だと思うので、持田さんならではの視点も活かして、一緒にもっともっといい会社にしていきましょう!


レブコムでは、キャリアアップしたい、自己実現したいといったモチベーションの高い人材が、時間や場所の制約があるせいで働けないといった障壁をなくし、生産性高く業務が行える環境を整えています。今後もフルリモート・フルフレックスという環境において、コミュニケーションを深めながら仕事もそれ以外も充実させることができるよう、取り組みを進めていきます。

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