ストラテラを飲んでみた その1
noteを見ていただいて、ありがとうございます。注意欠如多動性障害(ADHD)・精神障害者手帳2級で博士(生命科学)のred_dash です。
noteを初めて1か月が経ちました。何か新しいことを始めるときには、ワクワクと一緒に恐怖感を感じませんか。最近の私は、怖くてもできるだけ新しいことに挑戦するようにしています。皆様はいかがお過ごしでしょうか。
現在、私はADHD治療薬のストラテラを服用しています。飲み始めるときは不安でした。
不安の原因の一端は薬の効果や副作用などの事情が良くわからないことでした。今回はストラテラを服用する方やその周囲の方の不安を和らげるために、ストラテラ服用当事者から見た薬の効果をQ and A 形式でまとめました。
Q1. 副作用はありますか?
A1. あります。私は1日10mgの摂取を開始した際、および増量の際にそれぞれ約2週間ほど、胸の痛み、不眠、吐き気を経験しました。投薬期間が長くなると次第に副作用は減りましたが、今でも一部の副作用は残っています。現在は時々、胸の痛みがあります。
代表的なストラテラの副作用は、日本イーライリリー株式会社が下記にまとめています。
ストラテラによって思考が抑制される、という患者さんの感想を読んだことがあります。私も同様の印象は感じますが、結果的に「思考に基づく産物(例えば記事の執筆)」の量は増えたと感じています。ストラテラを飲む前は「考えたが、メモする前に忘れてしまった」ことがしばしばありました。今は「考えてすぐにメモをする」ことができます。結果的に「同じことを考えずに、前回の続きから思考する」ことが、服用前に比べて容易になりました。結果的に、執筆量も増えて思考も深くなったと感じています。
Q2. ADHDの診断が出た人がストラテラの服用を悩んでいたら、服用を勧めますか?
A2. 私は一度試す価値があると思いますので、主治医とよく相談してください。個人差によって薬には合う合わないがあるので、薬が合うかは実際に試さないとわかりません。私は薬の効果を実感していますので、うまく合ったのでしょう。ストラテラが合わなかった人の例としては、ADHDのブロガー・借金玉さんがいらっしゃいます。
ストラテラが合わなければ、第二選択薬のコンサータを試してもいいでしょう。どちらも合わなければ、投薬をやめてもいいでしょう。ただし、薬をやめる場合も医師の判断を仰ぎましょう。(医師の指示なく投薬を中止することは危険です。)
かかりつけの医師が「薬が合わない? いいから飲み続けろ」と言った場合は、セカンドオピニオンを取りましょう。医師とあなたの相性が合わないだけかもしれません。医師が発達障害を専門としない(診療経験が少ない)可能性もあります。あなたの医師を尊重してくれる、しかし的確な助言をくれる医師が必ずいます。探しましょう。
万が一副作用で重篤な症状が出た場合は、公的な救済制度もあります。なにか間違いが生じても大丈夫です。
Q3. 服用によって性格が変わりますか? 人格が変わりますか?
A3. 直ちに変わることはないです。私は薬の効果でいきなり別人になることはありませんでした。
数年飲むと性格が変わるかもしれませんが、自分の成長と薬の副作用を区別する術がないかと思われます。今と違う自分になる可能性に不安を感じるかもしれません。私は不安でした。しかし、薬を飲まなくても今と同じ自分のままでいることは不可能です。常に経験は自分の中に積み上がり、気づかぬままに自分を変えていきますから。
人生は一度きり。僅かなリスクを避けて、快適に過ごすチャンスを逃すのは惜しくありませんか?
Q4. ストラテラを扱っている薬局は少ないですか?
A4. 在庫がある薬局は少ないですが、取り寄せてくれる薬局があります。電話相談をしてみてください。
私は今までに4つの調剤薬局にお願いした経験があります。3つの薬局では「処方箋を受け取ってもすぐに提供はできないが、数日待ってくれれば取り寄せる」との回答でした。残りの1つは「取り扱いがない」との回答でした。
Q5. ストラテラを飲んでよかったと思いますか。
A5. はい。ストラテラを飲むことで仕事や家事が早くなったり、ミスが減ったと感じています。
この記事を書いてから1年ほど経過したので、改めてストラテラを飲み続けた実感についてまとめました。
こちらも併せて参考にしてください。
それでは、良い一日をお過ごしください。
red_dash
※本記事はred_dash が2020年2月22日現在までに収集した情報に基づき作成されていますが、情報の正確さ・安全性を保証するものではありません。2020年4月3日に内容の確認と更新を行いました。
※発達障害には個人差があります。必ずしも紹介した全ての事項が当てはまるとは限りません。心療内科や精神科を受診して医師の診断を受けてみましょう。
※リンク切れ、事実と異なる記載などを発見された場合は、どうぞご連絡ください。よろしくお願いいたします。
参考文献
くすりのしおり
コンサータとストラテラを飲んでみた話 発達障害就労日誌
医薬品副作用被害救済制度
発達障害(ADHD、ASD、広汎性発達障害など) に関わる情報発信を継続するために、支援を頂ければ嬉しいです。よろしくお願いいたします。