見出し画像

歴史を学び直す最適な本は何か

 みなさん、お久しぶりです。業務が本格的にテレワークに移行している社会人です。世間は大変なことになっていますが、その一方で、意外なニュースが1ヶ月前に起きました。それは本の売上が伸びたという記事です。

 もう1ヶ月前の情報ですが、私は思いました。「歴史学を学び直したい人が多いのではないか」と。今回は歴史学の学び直しとして、どのようなシリーズがよいのかを紹介します。

①山川出版社「日本史リブレット」「世界史リブレット」「日本史リブレット人」

 「歴史学を学び直したいけど、続かない」または、「歴史学を学び直したいけど、本を読むことがしんどい」という方は多いと思います。そのような人たちにおすすめなのが「日本史リブレット」と「世界史リブレット」です。

リブレットは、1冊あたりだいたい100ページ前後の薄い本になります。各巻は通史というよりは個別のテーマが論じられています。例えば、古墳だったり、スポーツだったり。テーマは幅広いです。

リブレットの強みは分量が少ないことです。先にふれたように1冊あたり100ページと分量が少ないですが、中を開くとさらに驚きます。普通、本はびっしり文字が書かれていますが、リブレットはそうではありません。上段と下段に分かれており、上3割に用語の説明、下7割が本文という構造になっているのです。

2〜3時間程度あれば、十分に読み切ることができます。日本史、世界史の好きな方を選ぶのもよし、好きな人物から生き方を学ぶのもよしです。興味のあるところから進んで読むことができると思います。

Amazonのランキングはコチラ

※ちなみに、「日本史リブレット人」のある本を紹介したことがあります。

ご参考までに→リンク先はコチラ

②ちくま新書「○○史講義」

ちくま新書には「〇〇史講義」という、最新の研究を踏まえた内容の概説本が出版されています。例えば、「中世史講義」や「近世史講義」、「明治史講義」や「昭和史講義」などが挙げられます。歴史学をもっと深く知りたい人が読むには最適な入門書ですね。

リンク先→コチラ

ちなみに歴史学に限らず、「○○○講義」という名称の本はシリーズ化しています。様々な学問が「○○○講義」として、入門書を出版しているので、興味があるテーマの講義を探してみるのもいいかもしれませんね。

③岩波新書の通史シリーズ

最後に紹介するのは岩波新書の通史です。これは「シリーズ○○○史」となっている場合が多いです。例えば、「シリーズ中国近現代史」「シリーズアメリカ史」「シリーズ日本近現代史」などが挙げられます。こちらはシリーズなので、シリーズ中国近現代史だけで6巻といったように、巻数が多いです。

歴史学の基礎に自信があり、さらにその分野の知識を極めたいという方におすすめです。

おわりに

歴史学を学び直すときに何を意識したらいいのか。私はまず続けることだと思います。どんな本でもそうだと思いますが、その分野の本を1冊、2冊読んだだけで、すべてを理解することはできません。同じ分野の本を何十冊と読んで、初めて何か1つを理解できるのが歴史学のハードルの高いところであり、また難しいところでもあります。

これを言うと人が離れていくような気もします。ですが、1ヶ月1冊、歴史の本をを1年間続けてみてください。ここで紹介した本を読み続ければ世界の見え方が変わるはずです。

※ちなみに、大人の学び直しとして「食と歴史学」という企画も行っています。興味がある人はコチラもご覧いただけると幸いです。

いただいたサポートで、今後紹介する本を購入していきます。歴史学の視座をより多くの人たちに広めるために、ご協力いただけると幸いです。