野菜ジュースは効果ない？

本日お客様からこのようなご質問を受けました。

『普段の食事では野菜があまり好きではない為、野菜ジュースで代用しても大丈夫でしょうか？』

野菜が好きではなく全然食べないという方は結構いらっしゃるのではないでしょうか？

特に忙しくて食事自体が簡単に済ましてしまう方なんかは野菜ジュースで栄養を取ろうとしているという方もよくお聞きします。かく言う私も若いころは野菜ジュースをよく飲んでいました。（笑）

では野菜ジュースを飲んでいれば野菜を食べなくても大丈夫なのでしょうか？

野菜ジュースにメリット・デメリットについてご説明いたします。

デメリット

野菜ジュースは野菜を直接食べる程の栄養は取れません。野菜はミキサーにかけて粉々にしてしまうと素材と一緒に空気も取り入れながら混ぜるため、栄養素が酸化してしまい、ビタミンCなどの水溶性ビタミン・酵素・不溶性食物繊維などの栄養素が壊れてしまいます。

ということからも野菜ジュースを飲んでいれば大丈夫ということにはなりません。野菜ジュースのパッケージやCMなどによく「1日分の野菜が～」とありますが、これは厚生労働省が推奨する1日分の野菜が使われているだけで、栄養素に偏りが出てしまっているので、それだけでは350g分の野菜を摂取した事にはならないのです。

また市販の野菜ジュースは飲みやすくしているため、食塩・砂糖・保存料や添加物を使用しているものが多く必然とカロリーが高くなってしまいダイエット時なんかに摂取してしまうと逆に太ってしまうということもあります。

野菜ジュースを飲むことで確かに『量』は確保できているかもしれませんが『質』部分の確保をすることができないので、野菜ジュースを飲んでいれば大丈夫ということにはならないでしょう。

メリット

では野菜ジュースは全く効果がない、飲まない方がいいのかというと野菜ジュースにも野菜を食べるよりもいい効果はあります。

野菜ジュースはとても手軽な上に様々な野菜の栄養素を手軽に取り入れることができます。さらにβカロテンやリコピンといった栄養素はジュースにすることで吸収率が上がり、ビタミンA、E、K、鉄分、カリウム、マグネシウムなどのミネラルは残っているので足りない栄養を補えます。

確かに野菜ジュースにすることで減ってしまう栄養素もありますが、逆にジュースにすることで効率よく摂れる栄養素もあるので自身の生活スタイルに合わせてあくまで野菜ジュースは野菜を食べられないときのサポートとして考えて取るといいのかなと思います。

野菜ジュースで野菜の代用はできませんが野菜をどうしても食べられないときは補助として取るのはいいでしょう。しかし野菜ジュースは薬とは違います。いくら『〇〇が豊富』『〇〇強化』『これ1本で大丈夫』だと書いてあっても飲んでいるから大丈夫ということはありません。

健康的な生活を送るためにはこれだけ取れば、していれば大丈夫というわけではなく、普段の食事・運動・休養のバランスが何よりも大事です。

生活習慣を整えて偏りのない健康づくりをしていきましょう。