せせらぎはいつでもどこでも本当に嫌。
ゴキブリの話は人気がある(のか?)。
伊坂幸太郎氏の「魔王」を読んでたらゴキブリのことが話の中にでてきた。
主人公の弟はゴキブリのことが嫌いで「ごきげんよう、おひさしぶり」と呼んでいるって。ヤツらは決してそんな悠長な生き物じゃないけど。
で、「ゴキブリ」って呼び方がダメだってことで「せせらぎ」って呼ぶことになってしまう。ここは笑える。でもヤツらは決してそんな趣深い生き物じゃないけどね。
ということで日本ではまだあれのことをゴキブリと呼んでいるのかどうなのか。せせらぎの方が通じるんだったら個人的にはせせらぎの方がいい。
昨日のお稽古の時間には、日本からオーストラリアに戻ってきたあとのホテルでの2週間の隔離の最中に、部屋でせせらぎを感じてしまい、急いで担当の人に対処を願い出た話を聞いた。いや、担当の人と言ってもせせらぎ対策班の人とかではないけどね。
部屋を真っ暗にして夜ベッドで寝ているときに、カサカサと部屋の中で音がしたのを聞いてしまうと、まあそれは恐ろしいものだろうことは容易に想像がつく。
ベッドで一人で大海原を漂流する羽目に陥ってしまい、今その周囲をサメがぐるぐるしているような、そういう気分だろう。絶体絶命とはまさにこのことである。
せせらぎはいつでもどこでも本当に嫌だ。
ビルの廊下で大海亀くらいの大きさのせせらぎとはちあってしまった。
まあ距離は20mくらいあったかもしれないけど、目が合っちゃったというか。
で、ヤツは当然のごとく俺を捕食しようと向かってきた。それがめっちゃ機敏で、速い。
俺は急いで脇の部屋に駆け込んでドアを閉めるんだけど、ガラス張りの壁でヤツの姿は丸見え…ってヤツにも俺の姿が丸見えなわけで、ヤツはなんとか壁を突破しようと無駄に動くわけ。
で、こっちからはヤツの油でギラギラした腹側の足が、無秩序にムニュムニュさをまとったピキピキさで動くところとか見えてて、気持ち悪過ぎるし。恐怖過ぎるし。
武器、武器がいる。
バットとかないかと思って辺りを探すんだけど、たとえバットがあったところでバットの長さ分の距離に接近して戦わなきゃいけないところにゾッとしてしまう。
じゃあ何かもっと長い武器はないかと探してみるが、長すぎると今度はヤツに懐に入られたら打つ手がない。部屋には殺虫剤とかありそうにないし、あってもそんなの効きそうにないし。
すると物凄い爆音とともに、舞台のセットが倒れるように、ガラスの壁がバッターンってこっち側に倒れてきた。
それに驚く暇もなく、パトラッシュよりでかいせせらぎが空中を飛んで向かってくる。
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ
って目が覚める。(ヤツに接触する直前…。ギリセーフ…。)
怖ええええっ。
象アリクイくらいのでかいサイズのせせらぎにばったり廊下で遭わないように十分気を付けて毎日を過ごしてください。
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