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元気であれば好きなように咲けばいいと思う。 とても美しいし、見ている側の心を十分以上に和ませてくれる。 普通じゃないからダメ、という事はまったくない。

咲いた。
(また逆さだけど…)

教室の胡蝶蘭の蕾が開いたのだ。
この鉢は展覧会で頂いてから数年になる。

どういうつもりか、まず茎の上の方から葉が出てきた。
他に何鉢か扱ってきたなかでも初めてのことだったが、
ネットで調べてみるとそれ自体はあることらしかった。

しかし高いところから葉が出ると、続いてそこから根が出ると書いてあった。根が3本くらい出たところで植え替えが必要だと。

でも根は出てこずに蕾がついた。そして段々と大きくなってそれが開いた。

最初に開いた花は逆さを向いていた。
二つ目に開いた花もやっぱり逆さを向いて開いた。

やっぱり何らかの異常なのだと思うのだが、今のところは元気そうだ。
上の葉に栄養が取られるので下の葉が枯れるようなことも書いてあったが、今のところはそれもない。

まあ、元気であれば好きなように咲けばいいと思う。
とても美しいし、見ている側の心を十分以上に和ませてくれる。
普通じゃないからダメ、という事はまったくない。

そうも言っていられないのが世の中で、
価値観の違いは絶対になくならないし、それに優劣をつけてしまう考え方も行為もなくなるはずがない。レッテルも貼られてしまう。
この胡蝶蘭も、花屋の店先には並ばない。

ただ、咲ける所はどこかにあるはずなのだ。

日本の社会でいまいち上手くいってないと感じている人とこの蘭の話とを一緒にしていいものかどうか分からないが、そもそも日本なんかに固執することはない、ということは知ってほしいと思う。

一回限りの人生を、上手くいっていない場所に留まって生きていくことが正しい選択だろうか?
日本を出て海外で生活したからと言って、何かが変わるわけではない。
日本はちゃんと日本にあるし、自分もちゃんと自分として生きる。
何も変わらない。

こんな話をするつもりじゃなかったんだけど、思いついたので。

もう一鉢の胡蝶蘭は7輪目が咲いて、最後の蕾も今週中に咲くだろう。
生きているし、生きようとしている。その姿は俺には美しく見える。

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